全米不動産協会(NAR)は25日、1月の米中古住宅販売戸数が前月比0.4%減の年率489万戸で、1999年来の最低値を記録したことが明らかにした。同月の全米住宅価格(中央値)は20万1,100ドルで前年比4.6%、5ヶ月連続の下落となった。この25年間で最悪と言える住宅市場の低迷から、いまだ抜け出しきれていないことを暗示する結果となった。 販売戸数が上昇したのは、3.4%増の中央西部だけで、他すべての地域では減少した。北東部では3.6%減、西部では2.1%減、南部では0.5%減となった。 低所得者向け住宅ローン(サブプライムローン)市場は本質的に落ち込んでおり、他のタイプのローンも金融保証会社の現行の格付けを保つだけのレベルを維持できなくなってきている。 NARの主任エコノミストであるローレンス・ユン氏は、住宅市場は今年末には始まることが期待されている景気回復に受けて現在底辺の場所にあると分析している。 しかし他エコノミストらは、1月の販売在庫戸数が5.5%増の419万戸となったことを受け、懸念の色を高めている。これは住宅ブーム時の約2倍の在庫戸数である。米経済成長を妨げる大きな要因となり、米国が本格的な不景気に落ち込むのではないかという懸念を強めることになると見られている。