中国:2008年第1四半期の経済予測と分析
2008年第1四半期、国際状況、国内状況は刻々と変化し、中国の経済情勢はさらに複雑に、国内外の環境に直面している。
2007年第4四半期、アメリカの経済成長率は、第3四半期の4.9%から0.6%に下落、サブプライム危機が実体経済に影響を及ぼしたと見られ、アメリカ経済の低調が、中国経済にも波及するのではないかと見られている。
国内では、1月中旬から、中国は50年ぶりの豪雪に見舞われ、2月12日までの直接経済損失は1111億元(約1兆6539億2348万円)に達した。
しかし、中国経済の高速発展を支える主要産業への気候災害の影響の程度は想定内にあり、今年第1四半期の経済成長率は10.5%ほどと予測される。
1、消費が比較的高速な増加ペースを保つ
2007年、中国都市部・農村部の住民所得が比較的高速に増加したため、2008年第1四半期の消費も増加となる見通し。
また、2007年末から今年5月にかけて、中国財務部と商務部は、輸出関税還付政策の基準に照らし合わせ、中央・地方財政から、農民に一部商品の購入に対し、商品販売価格の13%の補助金を支給する政策を設けた。
さらに、2007年第1―3四半期、中国財政は、社会保障と雇用問題に前年よりおよそ3割増となる3089億元(約4兆5985億3252万円)の支出を決定した。政府が社会保障にさらに注力することも、住民の支出プレッシャーを緩和し、消費を刺激すると見られる。
消費面でマイナスとなるのは、やはり20近くの省が豪雪災害に見舞われたことが挙げられ、今年第1四半期の消費増加に影響を与えた。
今年第1四半期、消費品小売額の増え幅は、2007年第4四半期の増加より1.1ポイント下降の18%ほどになる見込み。価格上昇の要素を除くと、実際の増え幅は約11.7%という。
2、固定資産投資が持続的に高速増加
中国国内企業は高いレベルの収益を維持している。2007年1―11月、全国規模以上工業企業の利益は前年同期比36.8%増加、主営業収入は27.6%増加した。
また、建設中プロジェクトと新たに着工したプロジェクトの投資規模が大きく、2007年12月月末までに、建設中のプロジェクト投資額は26兆1310億元(約389兆70億円)。また、2007年に新たに着工したプロジェクトの計画投資総額は8兆6258億元(約128兆4106億円)、前年同期比28.7%増加したという。
企業利益が高い水準を維持していたため、企業の投資資金条件は良好で、さらに不動産投資も高速増加を維持すると見込まれている。そのほか、1月の豪雪災害は、被災地区の投資にマイナス影響を与えたが、復旧作業などで建設業界は好調、若干ではあるが投資が加速されたという。
総合分析によると、第1四半期、全社会投資額は20%ほど増加、前年第4四半期より4ポイント程度下落する予測とのこと。
3、輸出増え幅は持続的に下落
輸出に影響する主要要素は外部需要、為替レート、輸出関税還付率の三点と見られている。
外部需要の面から見れば、サブプライム危機がアメリカの経済増加スピードを引き下げ、2008年、アメリカの経済成長は伸び悩む可能性が大いにある。また、サブプライムによる影響は、ドイツ、カナダなどにも波及し、第1四半期の輸出外部情況はさらに悪化する見込みとなっている。
2007年5月より、人民元の為替レートが前年に比べ急速に増加し、第1四半期の輸出増加抑制の一因となった。また、2007年輸出関税還付率の大幅調整によって、対外貿易増え幅は調整前の28%から22%に下落した。2008年、輸出関税還付調整は引き続き実施され、中国の輸出を抑制すると予測される。
上記影響を総合的に見た結果、今年第1四半期の輸出増え幅は20.5%に下落すると見られている。
4、工業生産の輸出受注が減少
中国人民銀行が2007年第4四半期に行われた企業注文書調査によれば、国内受注が小幅に増加したと同時に、国外からの受注が大幅に減少したという。
また、豪雪災害により、一部地区の電力供給に障害が発生、工業生産に影響が及んだ。
第1四半期、規模以上(国有企業と年商500万元以上の非国有企業)工業の生産増加スピードは16.4%ほどに下落、前年同期の18.3%より1.9ポイント下降すると予測される。
5、住民消費価格の増え幅はさらに向上
豪雪災害により、農副製品供給にもたらした影響が比較的に多く、一部被災地区において、被災期間の農副製品価格は2倍程度まで上昇したという。
今年第1四半期の住民消費価格増え幅は6.9%ほどと予測されており、また、国内の材料、燃料といった生産手段の買付け価格と工業製品の生産価格の増え幅も持続的に上昇する見込み。
6、経済増加過熱のリスクが緩和
豪雪災害により、今年第1四半期、農業生産を柱産業としている省は豪雪の影響を受け、農業生産の増え幅が持続的に下落、2.5%になる予測という。
また、工業生産と投資減速の情況によって、第1四半期の第二次産業増加値は12.3%増加、増え幅は前年同期を0.9ポイント下回ると予測されている。第三次産業増加値の増加スピードは前年同期とほぼ同程度、やや下降となる9.6%を予測。
上記より分析すると、2008年第1四半期のGDP増え幅は10.5%ほどに下降すると見込まれている。

関連記事
|
|

Powered by newsing |
|
中国経済最新記事
|