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[レポート]「2月25日週の外国為替市場分析」(1)

2008年02月29日 17:27更新 前の記事 次の記事  コラム・外国為替一覧
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出展:ai明治FXホームページ(http://www.aimeijifx.co.jp/)「石井雅博のWeekly FX Report/ai明治FX(株)石井 雅博 2008年02月25日付」より

●先週の概況●
●先週は先行き金利高からオセアニア通貨が堅調、一方ドル/円は米景況感悪化で一時107円割れへ

 先週18日月曜日は東京時間からオセアニア通貨が金利上昇観測から堅調に推移。ドル/円は夕方108円台へ買い上げられるも、NY時間は米国休場のなか小動きに終始しました。
 週明けの東京時間、ドル/円はほぼ前日終値水準の107.70円台で取引を開始。サブプライム損失で破綻懸念のあった英銀行ノーザンロックが一時国有化されるとの報道を受け、朝方ドル/円が108円ちょうどをつけるなど円売りが強まり、特に豪ドル/円などオセアニア通貨が強含みで推移。アジア株は概ね上昇して始まるも、午後から上げ幅を縮小。しかしドル/円は107円後半で小動きが続き、円相場への影響は限定的でした。またポンド/円はノーザンロック報道を受けてじり高の推移が続いていましたが、夕方にノーザンロックの株取引が一時停止との報が入ると市場でポンド売りが加速、ポンド/円は211円を割って210円半ばまで急落しました。またユーロ/ドルもつれ安となって下落したためユーロ/円が上値の重い展開に。逆にドル/円は対欧州通貨でのドル買いを受けて108円台へ急伸。その後108.30円まで同日高値を更新するもロンドン市場後半には値動きが収まり、米国がプレジデントデーで休場となったNY時間は108.00-30円の狭いレンジでもみ合いに。ただオセアニア通貨は海外時間も堅調な展開が続き、豪ドル/円が98円後半まで上昇し、NZドル/円は86.04円まで高値を更新しました。ユーロ/円もNY時間になると安値から持ち直したユーロ/ドルにつれて158円後半へじり高に。またカナダ銀行(BOE)カーニー総裁がNY終盤に「近い将来さらなる金融緩和が必要」「利下げの時期と幅について検討」と述べ、追加利下げを示唆しましたが市場の反応は特に見られませんでした。

 19日火曜日は英国サブプライム問題を受けて夕方からポンド/円主導で円買いが加速、ドル/円が107.19円まで下値を拡大しましたが、株価が下げ渋ったためロンドン時間には下落が一段落。NY時間は最高値をつけた原油に圧迫されダウが軟調となるも、ドル/円・クロス円とも回復基調が続き、加ドル/円など一部を除いて下落幅をほぼ相殺する展開に。
 東京時間は豪ドル/円が午前に発表される豪州準備銀行(RBA)議事録をにらんだ買いで99円台へ上昇。その後議事録で前回利上げした2月の会合で0.50%の利上げも検討されたことが明らかになると、豪ドル/円がさらに上値を拡大し99.53円まで同日高値を更新、またNZドル/円もつれ高で86.40円まで上昇しました。日経を始めアジア株は堅調に推移したものの、午後に入って中国での利上げのウワサが伝わりドル/円が108円割れへ。欧州時間は英金融機関のサブプライム損失拡大のウワサからポンド/円が210円を割り込み、その後欧州株が急速に下げ幅を拡大したことからさらに下げ足を早め208.73円まで安値を更新。ポンド/円の下落に連動して他の通貨でも円買いが強まり、ドル/円は先週末の安値を下抜けて107.19円を示現。ユーロ/ドルの急伸につれて159円手前まで上昇していたユーロ/円も、158円前後へ急落するなど荒い値動きに。しかしロンドン市場中盤に欧州株・ダウ先物が急速に持ち直すと、ドル/円が107.80円台へ切り返すなど概ね反発局面へ。ただ加ドル/円はカナダ1月消費者物価指数が落ち着いた結果を示したことから、カナダ銀行(BOC)の追加利下げ観測が強まり軟調な地合いが継続。NY時間はダウが寄り付きから100ドル高で始まるも、その後NY原油相場が史上最高値をつけたことが嫌気され中盤以降軟調に推移。しかしドル/円や他のクロス円の下落は限定的で、ポンド/円が一時210円を回復するなど戻り基調が続きました。

 20日水曜日はサブプライム問題を意識したリスク回避の動きが先行し、ユーロ/円を始めクロス円が大幅下落。アジア・欧州株も全面安になりますが、NY時間ダウが下げ渋り、FOMC議事録で大幅利下げが示唆されたため、クロス円が大きく買い戻され結局行って来いの展開に。ドル/円も強い米CPIにサポートされ108円台を維持しました。
 東京時間は最近堅調な豪ドル/円が利益確定の売りに押される形で軟調に推移し、ドル/円や他のクロス円も上値の重い展開。日経が400円以上下落して引けるなどアジア株軟調のなか、欧州時間から円買いが強まりドル/円が107.50円付近まで売り込まれた他、ユーロ/円も午前につけた159.24円から1円以上下げ158円前後へ急落。ただドル/円が下値で買い支えられると他の通貨でも買い戻しが入り、またBOE議事録で前回の利下げが8対1と利下げ派多数で決定されたことが明らかになると、英利下げ期待から欧州株が上昇、一転して円売りが強まりました。しかしロンドン時間に独金融機関の経営危機が報じられたことからユーロ/ドルが急落し、ユーロ/円もつれ安となって157.68円まで安値を更新。他のクロス円にも円買いが波及し、豪ドル/円は98.17円まで下落しました。一方米1月消費者物価指数が若干の上振れを示したため、NY序盤ややドル買いが先行しドル/円が108円台へ。欧州株は大幅安となるもののNYダウが下げ渋ったためNY中盤にはクロス円も反発へ。その後FOMC議事録で「景気悪化に対して利下げが適当」「利下げ実施でもインフレ圧力は高まらない公算」と利下げの継続が示唆されるとダウが上げ幅を拡大。ユーロ/円は引けにかけて東京時間につけた高値に並ぶ強い上昇を示し、他のクロス円も概ね下落幅を取り戻す展開となりました。

 21日木曜日はポンド/円が英小売売上高を受けて独歩高となる一方で、フィラデルフィア連銀景況指数が予想外の悪化を示したため、米景気後退が懸念されドルが急落、ドル/円が107円前半まで売り込まれる展開に。
 東京時間は米CPIやFOMC議事録など主要指標イベントをこなした後の材料難からこう着した展開に。ドル/円は107.90-108.30円の狭いレンジで小動きとなり、ユーロ/円も159円前後でもみ合いに。ただアジア株式市場は前日のダウ反発を受けて概ね堅調な推移となり、日経が370円高で謌??I了するもクロス円買いが限定的でポンド/円を除くと小動きが継続しました。欧州序盤、仏大手銀行ソシエテ・ジェネラルの決算が発表されるも、市場予想の範囲内であったため特に市場の反応はなく、一方英1月小売売上高が市場予想を大幅に上回る強い結果を示すと、それまで堅調であったポンド/円がさらに上値を拡大し211円台へ急伸。ロンドン時間には4営業日ぶりの高値211.93円をつけました。ポンド/円の上昇につれてユーロ/円もじり高となり、1月30日高値を越えて159.56円まで上昇。ただドル/円は108円前半のレンジから抜け出すことはなく、予想通りとなった米新規失業保険申請件数にも反応薄でした。しかし米フィラデルフィア連銀景況指数(フィリー)が-24.0と、市場予想の-10.0および前回の-20.9を下回る大幅な悪化を示すと、米景気後退観測を強めた市場でドル売りが殺到。ドル/円は108円、107.50円のサポートラインを一気に破り、19日安値をわずかに下抜け107.14円を示現。ダウも下げ幅を100ドル以上に拡大するなど終始軟調な展開で、豪ドル/円が99.50円を突破しきれず、その後98円半ばまで下落した他、ポンド/円も210円台へ反落。しかしユーロ/円は1.48ドル台へ急騰したユーロ/ドルの影響で下落は限定的で、159円前後の水準を維持しました。

 週末22日金曜日は材料難からこう着するも、米景気後退懸念を背景に夕方からドル売りが強まりドル/円が107円を割り込み、クロス円も欧州通貨を中心に下落。しかしダウが引け際にプラス圏へ急騰したため、ドル/円が107円台へ反発。他のクロス円も大きく買い戻されて引けとなりました。
 東京時間はドル/円が前日安値からじり高推移となりますが、日経が200円安になるなどアジア株が軟調に推移し、全体的に上値の重い展開に。こう着した展開が続くなかドル/円は107.56円まで上昇するも、夕方以降欧州勢がドル売りで参入すると下げに転じ、ロンドン時間には7営業日ぶりに107円割れへ。一方ユーロ/円は予想より強い2月ユーロ圏製造業PMIなどにサポートされ底堅い展開になったものの、NY時間ダウが米景気後退懸念を背景に軟調に推移すると、159円前後から158.13円まで急落。豪ドル/円も先週安値圏の98円手前まで売り込まれました。その後ドル/円は一時106.71円まで同日安値を更新しますが、金融保証会社(モノライン)大手の米アムバックの救済策が近日発表との報を受けて、ダウが引け際に前日比プラス圏へ一気に急騰したため、つれ高となって下げ幅を縮小。ドル/円は107円台を回復し前週比60銭安の107.20円で取引を終了しました。またクロス円も大きく切り返す動きとなりユーロ/円が159円前後へ戻した他、オセアニア通貨も前日比プラス圏へ上昇して引けとなりました。

なお他の通貨の先週終値は

ユーロ/円158.99円(前週比0.76円高)
ポンド/円210.86円(前週比0.47円安)
豪ドル/円98.96円(前週比1.05円高)
NZドル/円86.64円(前週比1.50円高)
加ドル/円105.88円(前週比1.11円安)
スイスフラン/円98.79円(前週比0.26円高)となっています。


先週の主な要人発言

2月18日(月)
リッカネン・フィンランド中銀総裁
「2008年ユーロ圏の経済成長は2%を下回る公算」
「世界経済は予想以上に減速する可能性」

ドイツ連銀月報
「欧州中央銀行(ECB)は物価リスクを引き続き懸念」

カーニー・カナダ銀行(BOC)総裁
「近い将来さらなる利下げが必要」


2月19日(火)
豪州準備銀行(RBA)議事録
「0.50%の大幅利下げについても議論した」
「インフレは一段と上昇する見通し」

ノワイエ仏中銀総裁
「世界経済に米景気減速が及ぼす影響を切り離すことが主要課題に」

2月20日(水)
イングランド銀行(BOE)議事録
「8対1で0.25%の利下げ決定」
「ブランチフラワー委員が0.50%の利下げ主張」

FOMC議事録
「緩和的な金利水準の継続がある程度必要」
「数人のメンバーが明確な景気下向きリスクを指摘」
「利下げでもインフレ圧力は高まらない公算」

プール・セントルイス連銀総裁
「行き過ぎた金融緩和はインフレ高進を招く」


2月22日(金)
フィッシャー・ダラス連銀総裁
「金利政策を急に方向転換するのは危険」


※掲載内容は情報提供を目的としており、勧誘等を目的としたものではありませんので、お取引の最終判断はお客様ご自身の責任で行うようお願い致します。

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