英銀大手HSBCホールディングスは3日、2007年12月期通期決算を発表し、純利益が前年同期比21%増の191億ドル(約2兆円)となり、5年連続の最高純益更新を果たしたことが明らかとなった。アジアや中東、太平洋地域での好調な売り上げが収益を支えた。 HSBCは新興国中心のアジア太平洋地域や中東、中南米での事業が「異例なほど好調」であったと発表した。今年のアジア太平洋地域の税引き前利益は70%増、特に香港では42%増加しているという。 一方、米国のサブプライムローン問題に関連した評価損・引当金は、172億ドル(約1兆8000億円)を計上した。この損失は、欧州の金融機関において、181億ドルの損失を計上したスイスのUBSに次ぐ規模である。 地域別では、北米の評価損が121億ドルを計上したという。同行は2007年に北米における新規の住宅担保証券の取り扱いを終了した。 HSBCのステファン・グリーン会長は、2008年の見通しはまだ定かではないとし、「米国の経済減衰や金融市場が好転する前に、さらに悪化する可能性がある」と述べた。