[トピックス]ロシア証券市場への投資は高まるか
ロシア中央銀行第一副総裁Ulyukaev氏は、2月29日、外国資本の今後の流出について注意を呼びかけた。しかし、外国人によるロシアへの投資の興味は弱まっていない。
2月20日から27日の1週間で、海外からロシア株式ファンドへの投資額は、2億3740万ドル。一方、1月16日から23日における資金流出額は1億ドルであった。PFR Globalによると、1、2月全体の外国人投資家のロシア株への投資額は8億3130万ドルとなった。
12月からロシアファンドへの投資額は、17億ドル。一方、BRICs諸国ファンドへの投資額は約9億8000万ドルとなった。しかし、BRICs諸国の中でロシアへの投資額が占める割合は、20から25%(BRICs諸国におけるロシアの市場時価総額の割合は18%)、GEMの内、ロシアへの投資額が占める割合は10%であるために、過去12週間のロシアへの投資額は17億ドルをはるかに上回っているとアルファ・バンクのSmith氏とDepoi氏が戦略概要の中で指摘している。
BRICs諸国への投資ファンドの多くが、ロシアファンドに切り替わったとRenessans Asset Management副社長Kochubei氏は話す。また同氏は、ロシア証券市場は他の新興国市場よりもコストが安いと付け加えた。
「ロシアに流入した17億ドルは、株式へすべて投資されていないだろう。もし投資されているとすれば、RTS指数が年初来9%減少しなかっただろう。ファンドが資金を集めていて、投資の機会を狙って待っている可能性が高い」とロスバンクのStoyanov氏は指摘している。
メドヴェージェフ氏がロシア大統領になれば、集められた資金による投資の機会が早まるとアルファ・バンクは考える。
一方、5週間続いていたアメリカ株ファンドからの資金流出は若干おさまり、僅かな資金流入も観測された。しかし、ヨーロッパ株及び日本株ファンドからは26週間連続で資金流出が続いている。主な原因は、ヨーロッパ諸国及び日本経済は、アメリカの景気後退懸念と、より一段のユーロ高・円高によりマイナスの影響を受ける可能性が高まっているため。
先週米保険最大手AIGが、クレジット・デリバティブにより111億ドルの損失を計上したことを発表して以降、Dow Jones指数は2月29日、2.5%安の12266.4となった。その結果、AIGは07年第4四半期に、設立以来最大の損失を被った。その額は53億ドル。
銀行及び証券会社はすでにアメリカのサブプライム問題の影響で1600億ドルの損失を被っている。しかし、最終的な損失額は3500億ドルになる見込みとUBSロンドン支店のSharpen氏は表明した。さらに金融機関全体の損失額は6000億ドルになるとSharpen氏は予想している。
※ゴールドマン・サックス、モーガンスタンリー、シカゴ大学、プリンストン大学などの計算によると、住宅価格の低下(-15%)を考慮したサブプライム問題による損失は、4000億ドルに上る。金融機関は、資産を2兆ドル縮小した。それによりアメリカのGDP成長率が1-1.5%低下。

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