米資産管理会社アメリプライズ・フィナンシャルは、米クレジットカード発行会社マスターカードと提携してクレジットカード発行事業に参入する予定であるという。両社は10日にもアメリプライズのクレジットカード発行事業参入を正式発表する予定である。 現在米国では債務不履行件数の高まりを見せており、新規にクレジットカード発行事業に参入するには難しい時期と見られているが、今回のアメリプライズによる同事業新規参入計画が明らかになったことにより、米市場で未だクレジットカード事業が魅力的な事業であることが示された。 資産管理会社アメリプライズの預金支払部門ゼネラルマネジャー兼バイスプレジデントのAbu Arif氏によると、同社の抱える200万人の顧客のほとんどは富裕層であるため、債務不履行などの危険性は極めて低いという。それどころか富裕層向けの報酬プログラムなどの設置により多くの恩恵を受けられることが期待されるという。 Arif氏は、「我が社にとって、今はクレジットカード事業参入に極めて良い時期だ」と述べ、数あるクレジットカード発行会社の中でマスターカードを選んだ理由としては、空港での特別サービスや豪華旅行サービスなどの特典が付与されるマスターカードのワールドエリートプログラムというサービスが有意義であると判断したためと話した。 一方、マスターカードにとってもアメリプライズによって同社カードが発行されることによって、富裕層への市場シェア拡大が期待される。 アメリプライズは顧客に対しマスターカードのクレジットカード、デビットカードの両方を発行する予定であるという。富裕層向けに金利は7.5%〜11%に設定され、支払い限度額は設定されない予定であるという。 2007年度第4四半期にアメリプライズの純利益は前年同期比49%増と好収益を示した。同社の富裕層向け事業が堅調に成長しているという。マスターカードは2007年度第4四半期の純利益が7倍に上昇している。同社株式の一部をブラジル企業に販売したことと世界各国でのカード所持者の増加が純利益急増の要因となったという。