ブラックストーン10-12月期は1億7千万ドルの赤字計上
プライベート投資ファンドのブラックストーングループは10日、10-12月期(同社第4四半期)に、債券保証会社のFinancial Guaranty Insurance(FGIC)への投資における評価損、信用収縮の影響などで損失を計上したと発表した。これに伴いブラックストーン株価は昨年6月に株式公開されて以来の低水準となった。
ブラックストーン社長兼COOのトニー・ジェームズ氏は、「現在の米経済状況の悪化に底が見えるまで、積極的な投資を行おうとは考えていない」と述べた。
ブラックストーンは第4四半期に1億7千万ドルの純損失を計上した。なお、前年同期には11億8千万ドルの利益を計上している。これに同社株式公開に関わる特別売上高・経費を加えた純利益は8,800万ドル、一株利益8セントとなり、前年同期の8億810万ドル、一株利益72セントから10分の1近くの大幅減となった。
また第4四半期売上高は前年同期比73%減の3億4,500万ドルとなった。成功報酬型手数料による売上高減少が響いたという。
ブラックストーンは資産運用先としてのFGICの評価を引き下げている。FGICは信用収縮により、債券保証会社としての責務を果たせないのではないかという懸念が高まっている。ブラックストーンは2003年からFGICに投資を行っていた。FGICは米格付会社ムーディーズ・インベスターズサービスおよびS&Pの両社から格下げされている。格付会社はFGICが「AAA」を維持できるだけの資産がないのではないかと懸念されていた。FGICの評価損でブラックストーン第4四半期売上高は1億2千万ドル減少したという。
ブラックストーンCEOのスティーブン・シュワルツマン氏によると、昨年下期の信用収縮、経済低迷により新規投資、資産運用、成功報酬型手数料による収益が減少するに至ったという。またシュワルツマン氏によると、これらの問題は今年度も引き続き生じるため、状況がいつ改善するかは定かではないという。
2007年通年では、ブラックストーン純利益は16億ドル2千万ドル、売上高は30億5千万ドルとなった。なお、同社2006年度純利益は22億7千万ドル、売上高26億2千万ドルとなっていた。
10日、ブラックストーン株価は42セント(2.9%)下落して15ドルとなった。昨年6月の株式公開時には同社株価は31ドルで、半分以上の下落を示している。
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