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11日のロシア市場、大幅反発 FRBの資金供給策を好感
ロシア株式市場は大幅反発 FRBの資金供給策を好感し、全面高
11日のロシア株式市場は大幅反発した。米連邦制度理事会(FRB)が欧州の中央銀行とも連携した新たな資金供給策を発表し、信用収縮不安が後退したことで主力株中心に全面高となった。
週末からロシアが休場となった月曜日にかけて海外市場が大幅安になったことで、小安く寄り付いたが、その間原油価格が大きく上昇していたため、主力のエネルギー関連はしっかりでやがて上昇に転じた。午後に入ると米格付け会社スタンダード&プアーズが現在のBBB+であるロシアの長期格付け見通しを財政・経常黒字拡大を理由に「安定的」から「引き上げ方向で見直し」に引上げたことで一段高となった。さらにFRBが新資金供給策を発表すると上昇幅を更に2%強拡大して高値引けとなった。MICEX指数は3.41%高の1674.47、RTS指数は2.27%高の2058.39で取引を終えた。
11日はそれまでの下落の反動である側面もあり、先週の高値を大きく抜いていないので、テクニカル的にはまだ下落トレンドにある。今後上昇トレンドに転換するためにはFRBの施策が信用収縮不安解消に向かうことが確認される必要があろう。
個別ではロシア最大の銀行ズベルバンク(SBER)と第二位のVTB(外貿銀行 VTBR)が揃って大幅上昇となった。世界的に金融株が売り込まれる中、先週末には揃って年初来安値を更新していただけにFRBの施策を素直に好感した。ズベルバンクの終値は前日比4.84%高の78.37ルーブル。VTBは、S&Pがこのところ収益悪化懸念から株価が大幅下落しているにもかかわらず、外貨建て格付けを据え置いたことも好感され同6.37%高の0.0868ルーブルで取引を終えている。
航空機製造のイルクート(IRKT)は国営の航空機製造関係持ち株会社UNITED AIRCRAFT CORP(イルクートの親会社)が同社株49.9%を株式公開買付(TOB)にかけることを発表し大幅高となった。買い取り価格は明らかとはなっていないものの、市場では1ドル(約23.88ルーブル)程度との見方もある。11日の終値は前日比8.36%高の22.163ルーブル。
鉄鋼会社TMK(TRMK)は、2007年通期の売上高が前年比20%増と市場予想(同24%増)を下回ったことで前日比6.51%安の183.12ルーブルで取引を終えた。主力のシームレスパイプ(主に石油・天然ガス関連施設に使用される継目のないパイプ鋼)の生産量が第4四半期に設備更新した影響で落ち込んだことが主因。ただ生産の落ち込みは一時的で、最新鋭の設備により今年後半からの生産量は飛躍的に増大する見通し。
第5卸売電力(OGKE)の株価下落が目立つ。11日の終値は前日比5.27%安の3.466ルーブルで4日続落となり、この間の下落幅は14.03%となった。6日に伊電力最大手Enelが約60%の株式を取得したものの、これ以上の買い増しは予定していないことを明らかにしたことで、更なる買い増しを期待していた投資家の失望を誘っている。Enelが発表した最後の取得価格は一株当り約4.38ルーブルであった。
米国株は大幅上昇 FRBによる新資金供給策を好感し、2003年以来最大の上昇を記録
米国株式市場は大幅上昇した。FRBは価格下落の著しい住宅ローン証券などを担保として受け入れ、代わりに米国債を貸与して最大で2000億ドル(約20兆6840億円)を供給するとの資金供給策を発表した。
住宅ローン証券(MBS)など資産担保証券は価格下落により担保価値が下がって、信用収縮懸念が広がっていた。また欧州中央銀行(ECB)などとの信用供与枠の拡大も合わせて発表し、各国間の連携姿勢も明確にした。大幅な追加利下げもすでに市場に織り込まれ、手詰まり感があったFRBの金融政策にとって、市場が最も不安視している問題に積極的に対処する姿勢を見せたことで安心感が広がった。
このところ激しい下落に見舞われていた金融株は一気に買い戻されて上昇を牽引、ダウ工業株平均は前日比3.55%高の12156.81で取引を終えた。
債券市場では信用不安が大きく後退したことで、安全資産である米国債から資金が流出、金利は上昇した。FRBによると大手金融機関は今回の資金供給策の対象となる政府機関債とMBSを合わせて1999億ドル(約20兆6737億円)保有しており、その全てに対応できることになる。
為替市場では3月のドイツ景況感指数が改善したことから、一時対ドルでユーロ発足以来の最高値を更新したが、その後FRBの新資金供給策が発表されて市場の信用不安が後退したことによりドル買戻しが優勢となった。
ニューヨーク原油は続伸 ドル安加速で一時史上最高値を更新
ニューヨーク原油先物は、続伸。米ドル売りが加速したことで上昇し、一時1バレル=109.72ドルの史上最高値を記録した。その後は、FRBの新資金供給策が発表されドル安が反転すると一気に106ドル台まで売り込まれた。ただその後も商品市場への資金流入は継続する、との見方から値を戻し、結局1バレル=108ドル台後半で取引を終えている。
金先物はインフレ懸念がくすぶり続ける、との見方でインフレヘッジとしての投資資金を集め反発した。トウモロコシ先物は需要拡大期待から史上最高値を更新、小麦先物は米農務省が在庫予想を下方修正したことで大幅高となった。

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