[トピックス]2007年新興国への資金流入額が7820億ドルへ
2007年、新興国13カ国への個人による貸付・投資額が7820億ドルに達した。しかし、2008年は多少減少するのではないかと思われる。
IIF(国際金融研究所)の試算によると、2007年、新興国への個人投資額が37%増の7820億ドルに達した。新興国30カ国に流入した直接投資は1.5倍に増加し、銀行による貸付は26%増加した。
アメリカで政策金利が引き下げられたことにより、投資資金がより収益性の高い市場に移動した。国際金融研究所の報告書では、新興国への投資増の背景として、資源価格の高騰、収益及び各国の通貨価値の上昇を挙げている。
英王立国際問題研究所のRossi氏は、2007年、新興国への資金流入が大幅に増加したと指摘する。アメリカの経済停滞を背景に、新興国の市場は活力を増した。総合金融機関INGで新興国投資を担当するSpigel氏によると、投資家の間で最も信任を得た市場は、貿易収支が黒字の国であると言及した。
また、新興国は投資の面でも、より積極的であった。新興国の外貨準備高は9500億ドル増の3兆7000億ドルとなった。債務総額を上回った。新興国による2007年の投資総額は13億5000万ドルに達し、先進国の金融機関にとって大きな資金源となった。
国際金融研究所によると、2007年、ロシアはシンジケートローンによる資金調達が756億ドルと最も多かった。外国への債券売却も269億ドルに達し、世界一となった。
INGのアナリストであるAndrianov氏によると、現在、債券投資家がサブプライムローン問題を抱えているため、借り手側の債券発行意欲が減少しているという。2007年3月から2007年8月までの6ヶ月における30カ国の債券発行額は890億ドルであったのに対し、2007年8月から2008年2月までの6ヶ月間に30の国が発行した債券総額は410億ドルであった。ブラジルの企業は2007年8月以降、外国債券の発行を停止している。2007年後半に、東ヨーロッパでのユーロ債の発行も停止されている。上記の国におけるシンジケートローン調達は2008年に減少すると見込まれる。
しかし、国際金融研究所は、金融市場の停滞が、即、資金流入の低下に結びつくとは考えておらず、2008年、新興国には7300億ドルの資金が流入するだろうとの予測を立てている(銀行の貸付は減少)。Citigroupの副頭取及び国際金融研究所の副議長を務めるRoudz氏は、新興国の経済政策に対する投資家からの信頼は増すだろうと指摘する。2005-2006年、新興国の債務は1290億ドル減少した。Spigen氏は、アメリカのサブプライム問題に端を発した金融状況の悪化が1年以上にわたって尾を引かない限り、2008年に新興国に対する資金流入が減ることはないだろうとしている。
BloombergのPol氏は、他の新興国から外貨で資金調達ができる新興国は、以前のように世界経済の動向に左右されにくくなってきていると述べている。また、Roudz氏は、アジア及びラテンアメリカ諸国に対する資金流入は増加し続けるが、大きく赤字を出している東ヨーロッパ諸国(ブルガリアはGDPの25%)への資金流入は停滞するだろうと予測している。
記録的な資産流入
2002 2006 2007 2008(予測)
個人資産 1131億 5682億 7824億 7308億
直接投資 1295億 1674億 2556億 2862億
有価証券投資 8億 533億 435億 392億
銀行の取り分 -243億 2兆1170億 2664億 2017億
企業の取り分 71億 1360億 2169億 2037億
対外債務 2兆580億 2兆8817億 3兆5103億 3兆8594億

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