20日のニューヨーク株式市場は大幅に反発した。ダウ工業株30種平均は前日比261ドル66セント高の1万2,361ドル32セントで終えた。ハイテク株中心のナスダック総合株価指数は同48.15ポイント高の2,258.11で終えた。フィラデルフィア連銀景気指数の減少幅が市場予想を下回ったことが投資家心理を改善させ、前日に大幅下落した反動による安値拾いの買いも入った。 週明けには証券大手ベアー・スターンズが流動性の悪化から身売りを余儀なくされ、金融システムの健全性に対して懸念が高まったが、米連邦準備理事会(FRB)が同社への直接融資や追加の利下げなどを相次いで実施したことから市場のムードは改善している。大半の投資家はFRBの異例の措置に賛意を示しているが、金融システムと米経済に対しての不安は依然として払拭されていない。 20日発表された経済指標はまちまちの結果だった。米労働省が発表した先週の新規失業保険申請件数は2万2千人増の37万8千人だった。増加幅が予想を上回り、約2年ぶりの高水準となった。また、米調査会社コンファレンス・ボードが発表した2月の米景気先行指数は市場予想通り0.3%の低下で、5カ月連続低下した。 しかし、フィラデルフィア地区連銀が発表した3月の製造業景気指数はマイナス17.4で2月のマイナス24.0からは改善し、市場予想も上回ったことが好感された。 また、商品相場が大幅に続落したことを受け、エネルギー価格と食品価格の下落によって個人消費が改善し、インフレも緩和されるとの期待も生まれている。 ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は前日比70セント安の1バレル101ドル84セントで終えた。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物相場は前日比25.3ドル安の1トロイオンス920.00ドルで終えた。