ホーム > コラム > グローバル > 外国為替 > [レポート]「3月24日週の外国為替市場分析」(2)

[レポート]「3月24日週の外国為替市場分析」(2)

2008年03月25日 16:15更新 前の記事 次の記事  コラム・外国為替一覧
記事を印刷する 記事をメールで送信する
ソーシャルブックマークに登録:Yahoo!ブックマークに登録Choixに投稿はてなに投稿BuzzurlにブックマークBuzzurlにブックマークlivedoorクリップに投稿CoRichに投稿

出展:ai明治FXホームページ(http://www.aimeijifx.co.jp/)「石井雅博のWeekly FX Report/ai明治FX(株)石井 雅博 2008年3月25日付」より

●今週のポイント●
■ファンダメンタルズ

ダウを始め株価に持ち直しの兆候、落ち着きどころを探る展開となるか

 先週は米ベア・スターンズショックに週明けから市場が大揺れとなり、ドル/円が12年ぶりの安値95円台へ突っ込むなど円高局面がピークに達しました。18日FOMCは0.75%の大幅利下げを行い、市場では当初利下げ幅に失望するも、追加利下げ観測の台頭を好感してリスク志向が強まり株高円安が進行。しかしその後も金融機関の損失拡大観測や破綻のウワサなどが相次ぎ、また市場でもそうした憶測に飛びつく傾向は変わらず、週後半にかけて乱高下の展開が継続しました。そのなかでユーロは対ドルで1.59ドルの最高値を示現するも、FOMC後急速に調整売りが強まり、ユーロ/円ともに軟調な値動きとなりました。またイースター休暇を前に金相場を中心に商品市況からの資金引き揚げの動きが目立ち、それに連動する形で豪ドル/円や加ドル/円などのコモディティ通貨が下げ幅を拡大しています。ドル/円は17日月曜日に95.73円の安値示現後は下値を切り上げる堅調な戻り局面が続き、結局前週終値水準の99円前半へ戻して引けとなりました。

金融市場は依然として不透明感に包まれていますが、渦中にあったベア・スターンズ社が買収によって救済されるメドがつき、FOMCの景気支援継続の姿勢を受けて次回会合での0.50%の追加利下げ観測が織り込まれるなか、過度な混乱状態から徐々に改善しつつあります。24日に発表された米2月中古住宅販売件数は昨年11月分以来の前月比増加となり、伸び幅も11月分を大きく上回り昨年2月分の水準となりました。ただこれをもって米住宅市場の底打ち感や、米景気への楽観論が広まるとは考えにくく、米景気のスパイラル的な悪化が一時的に食い止められたと見るべきでしょう。とはいえ同指標が約一年ぶりの強い伸び幅を示したことから、これまでのように市場が米景気減速を過度に織り込むことは難しくなっているといえます。米景気の目先の改善を見極めるには26日の米2月耐久財受注や同新築住宅販売件数の発表を待つ必要がありそうです。

今週は米住宅関連・企業投資指標の他に、週末の米PCEコアデフレーターなどのインフレ指標の発表があります。今月の米CPIは伸び率ゼロを示したものの、市場では一時的な要因と考える向きが多く、引き続き原油高などを背景としたインフレ圧力に関心が集まっています。その他に米消費者信頼感指数などがありますが、ドルが反発局面にある現状では余程弱い結果でないかぎり、市場も反応しにくいと見られます。ユーロ圏では独3月Ifo景況指数が注目ですが、前回同指標が強含みユーロ景気の先行き懸念が後退した経緯があるため、今回の結果もまた改善傾向を示すとなると、ドルに対するユーロの優位性が蒸し返される可能性があることに留意したい。NZでは第4四半期GDPや貿易収支の発表が予定されています。特にGDPは前期比で強い伸びを示すと見込まれており、発表結果によるNZドル/円の振れに注意が必要です。日本では先週19日に福井総裁が退任となりましたが、その後の日銀人事でも次期日銀総裁が決まらず、金融当局のトップが空席という異例の状況が続いています。本邦指標は鉱工業生産速報値や週末の全国消費者物価指数(CPI)などがあります。


主要な経済指標とイベント
3月24日(月)
《 NZ、豪、スイス、独、仏、英 : イースターマンデー 》
【英】3月ライトムーブ住宅価格 (09:01)
【米】1月中古住宅販売件数 (23:00)

3月25日(火)
【加】1月小売売上高 (21:30)
【米】3月消費者信頼感指数 (23:00)
【米】3月リッチモンド連銀製造業指数 (23:00)

3月26日(水)
【日】2月貿易収支(通関ベース) (08:50)
【独】3月Ifo景況指数 (18:00)
【欧】1月経常収支 (18:00)
【欧】1月製造業受注 (19:00)
【米】2月耐久財受注 (21:30)
【米】2月新築住宅販売件数 (23:00)

3月27日(木)
《 日 : 春分の日 》
【NZ】第4四半期経常収支 (06:45)
【NZ】2月貿易収支 (06:45)
【独】4月GfK消費者信頼感指数 (16:10)
【独】3月失業率 (17:55)
【米】新規失業保険申請件数 (21:30)
【米】第4四半期GDP・個人消費(確報値)(21:30)

3月28日(金)
【NZ】第4四半期GDP (06:45)
【日】2月失業率 (08:30)
【日】2月全国消費者物価指数 (08:30)
【英】第4四半期GDP(確報値)(18:30)
【英】第4四半期経常収支 (18:30)
【スイス】3月KOF先行指数 (19:30)(21:30)
【米】2月個人消費・支出 (21:30)
【米】2月PCEコアデフレーター (21:30)
【米】3月ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)(23:00)


■各通貨ごとの分析

アメリカドル/円 USD/JPY
 ドル/円は先週17日に95.73円と1995年8月15日以来12年ぶりの安値を示現しました。ただあまりに急激なドル安円高であったため、その後は行き過ぎ圏から急反発し、一時100円台を回復するなど堅調な戻り局面が続きました。底値をつけた観のあるドル/円相場ですがテクニカル的にも、週足での長大な下ヒゲや、ストキャスティクスで示された強気のかい離など、上向きを示唆する材料がそろってきています。反発相場が継続する場合、2月14日高値から3月17日安値までの下落分(108.60円→95.73円)に対する38.2%戻しの100.60円、半値戻しの101.40円辺りが目先の抵抗ポイントになります。特に101.40円は3月7日から14日までのレンジ下限になるため、戻り売りが強く意識されそうです。また21日移動平均線が102円前後まで下降してきており、上昇トレンドに回帰となるかこの水準での攻防が注目されます。なお急落の直後であるため、しばらくは上下に荒っぽい動きに注意したい。一方下値は19-20日の安値水準である97.60-98.40円が破られなければ短期的な上昇基調が続くと思われ、101円台を大きく突破するまでは100円の大台をはさんだレンジ相場が想定されます。ただ下値のメドとなる97.00-30円が破られる場合、再度底値試しが強まるため警戒が必要になります。今週の予想レンジは97.50-102.50円。

ユーロ/円 EUR/JPY
 ユーロ/円はドル/円の安値更新とユーロ/ドルの史上最高値更新のあいだに挟まれる格好で大きな振幅相場が継続。一時151.67円まで年初来安値を更新し2週大幅続落となりましたが、週末には153円台へ反発して引けています。このところ上下に荒っぽい値動きが目立ち、先週も17日から19日にかけて5円以上の値幅で乱高下となりました。一日の平均変動幅を見ると2.40円と1月下旬の水準まで広がってきているため、今後も急激な相場変動に注意が必要でしょう。ユーロ/円相場は現在のところ2月27日高値を起点とした下降トレンドが継続中で、ユーロ/ドルが史上最高値1.59ドル台から急反落したことも重石となっています。トレンドラインや21日移動平均線の通る156.80円前後が強い抵抗線になり、161.39円→151.67円の38.2%戻し155.40円や半値戻し水準156.50円も主要な上値ポイントになります。これらの抵抗線を突破する勢いに乏しいと、再度下値余地を探る動きが強まるかもしれません。下値は151-152円ゾーンが底堅い印象ですが、今年に入って153円を終値ベースで下回ったことがないため、目先は日足実体部で153円を下抜けてくるような動きに注意したいところ。今週の予想レンジは151.50-157.50円。

英ポンド/円 GBP/JPY
 ドル/円同様の下降トレンドが長期にわたっているポンド/円は先週200円の大台を大きく割り込み、192.51円まで年初来安値を更新しました。しかし反発後は195.00-202.00円のレンジを往来しながら、下値を徐々に切り上げる展開となり、ひとまず下落局面が一巡したといえます。今週は200円の大台をはさんで方向感を探る展開になると見られますが、192円台まで急激に突っ込んだ後ということから下値を試しにくい状況。下値は安値反発後の直近安値195.06円が重要なポイントになります。上値は21日移動平均線の203-204円台まで戻る余地が出てきますが、19日高値201.79円や、今年3月3日から13日のレンジ下限203.00円が目先の抵抗線となり、この水準で頭を抑えられると再びもみ合い相場となる可能性があります。ポンド/円は昨年11月から持ち合いから下抜けするパターンをくり返してきているため、持ち合い形成の動きに十分注意が必要でしょう。今週の予想レンジは195.00-204.00円。

オーストラリアドル/円 AUD/JPY
 先週の下落で豪ドル/円は4週大幅続落となり、他のクロス円に比べて地合いの弱さが目立ちました。88円の底割れは回避されたものの、90円前後の水準ではまだ下落リスクは高く、しばらくは下値余地をうかがう展開が続くと思われます。また2月28日高値を起点とした短期下降トレンドが継続中のため、上向きに転換したと判断するにはトレンドラインの通る92円前後の突破や、3月中旬まで下値の重要なポイントになっていた93円の大台を越えていく必要があります。また2月28日から3月17日安値の下落分に対する38.2%戻しが92.90円で、先の節目の大台と重なるため、反発相場の区切りして戻し売り圧力が強まるかもしれません。一方で下値は先週安値水準88円手前では強いサポートが期待できますが、引けレベルで89円を割ってくると88円割れを試す動きに弾みが付くため下値警戒が必要になります。今週の予想レンジは87.00-94.00円。

ニュージーランドドル/円 NZD/JPY
 NZドル/円もまた4週続落となり、先週17日の下げで節目の80円を大きく割ってきました。ただ週足で見ると終値が13週ボリンジャー下限で踏みとどまっており、78.50円以下の水準が行き過ぎであることを示唆しています。また先週安値が、昨年10月15日週高値を起点とした緩やかな下降チャネルの下限で支えられているため、大枠ではまだレンジ推移と考えることもできるでしょう。目先は2月26日高値起点の下降トレンドと、先週安値から若干切り上がってきた短期上昇トレンドによる三角持ち合い(78円前半から80円前半)のどちらへ抜けていくかに注目で、上抜けに成功すれば中期線の通る82円付近へ上値余地が拡大しますが、逆に支持線が破られた場合先週同様77円割れがターゲットになってきます。今週の予想レンジは76.50-82.50円。

カナダドル/円 CAD/JPY
 加ドル/円は先週も3円以上の大幅続落となり、先月下旬から1ヵ月足らずで10円以上下落する格好となりました。現在加ドル/円は2月27日高値起点の下降トレンドが継続中であり目先の流れは下向きですが、同トレンドラインが100円前後へ下降してきていることから、100円台を回復できればひとまず急激な調整相場が一巡ととらえることができます。ただ中長期的に見てもドル/円やポンド/円と同様下降トレンドにあるため、戻りが直近高安値109.61円→95.67円の38.2%戻し水準の101.00円程度にとどまる場合、再度下押ししてくる可能性が想定されます。21日移動平均線が下降してくる102円前後を明確に突破するまでは戻り売りスタンスが無難でしょうか。今週の予想レンジは95.50-102.50円。

スイスフラン/円 CHF/JPY
 先週は97.00-100.50円の値幅で乱高下の展開となり、98.51円と1ヶ月ぶりの安値水準で引けとなりました。20日には97.31円まで下値を拡大したものの、長い下ヒゲを出して反発しており下値は堅い印象。ただボラティリティ(相場変動率)が今年1月下旬並みに高まっているため、値幅の大きい振幅展開がしばらく続くかもしれません。現在スイスフラン/円は今月11日に100.71円をつけて以降下落局面が続いていますが、週足ボリンジャーは96.50-100.50円のレンジを示唆しているため、99.50円以上で戻り売り、97.50円以下では押し目買いスタンスでチャンスを狙っていきたい。今週の予想レンジは97.00-100.00円。

-------Fin-------


■次回は3月31日(月)更新予定です


※掲載内容は情報提供を目的としており、勧誘等を目的としたものではありませんので、お取引の最終判断はお客様ご自身の責任で行うようお願い致します。

[PR]
○投票 ×投票
Powered by newsing
この記事をソーシャルブックマークに登録
Yahoo!ブックマークに登録Choixに投稿はてなに投稿BuzzurlにブックマークBuzzurlにブックマークlivedoorクリップに投稿CoRichに投稿

この記事のトラックバック(0)

  • この記事のトラックバックURL(承認制のため、掲載されるまでしばらく時間がかかります。) :


最新記事コラム最新記事

求人検索サービス提供中
Webサービス
arr [リリース掲載・配信] 900媒体以上へリリース配信
arr [ネットショップ] 0円から開業の安心ネットショップ
arr [ホームページ制作] 見積無料、中小企業のHP制作
arr [テンプレート] 美しいHPテンプレートの格安販売
メールマガジン配信中
人気TOP10ニュース
 
人気リリースTOP10
track feed なかのひと