中国携帯電話市場の構成分析
2001年から2006年までの五年間、中国製携帯電話の市場占有率は2001年の15.3%に始まり、2002年36.5%、2003年52.9%、2004年49.1%、2005年43.6%、2006年32.9%となっている。
統計から見ると、2003年に最盛期を迎えた中国携帯業界はその後、徐々に減少している傾向がわかる。現在、中国の携帯メーカーは経営方針を転換しているようだ。
市場集中度の分析
市場集中度(指標)とは、競争過程を通じて一国の産業活動に生じた企業の規模構造であり、特定の国の産業活動における独占的要素の強弱を見る指標である。集中度は、一般集中(overall concentration)と市場集中(market concentration)の二側面から見ることができる。
現在、中国の携帯業の市場集中度が急速に上昇している。CR4(上位4社が同一産業全体に占める率を示し、この数値が高いほど、その産業は独占性が高く競争状態が少ないと見れる)から見ると、2005年より、中国携帯市場の特徴のひとつに、CR4が顕著に上昇し、市場集中度が上昇している。
端末のデザイン・機能
国内企業が携帯市場に進出して以来、CR4は1999年の81.5%から2004年の45.1%へと減少したが、その後、2006年に再び62%まで上昇したという。
端末を見ると、中国製端末には核心技術がないため、その端末デザインや着信音などの面に注力し、精巧で美しい外観で消費者を引き付けている。
これまで、概観のデザインだけが中国製携帯が国内市場に生存できる手段であった。しかし、デザインに固執しすぎると、生産コスト上昇、利益減少などのデメリット面があることから、長期的な発展には不利であると考えられている。
機能面では、美しい外観を重視すると同時に、CDMA、音楽携帯、高画質カメラ携帯など、携帯の機能も大幅に発展し、国内市場需要の多元化を満たしているという。2003年から、中国製カメラ機能付きケータイの機種は30種類以上に増加した。
中国メーカーに対する壁
現在、中国の携帯業界には政策、技術、パテントという3点の障害がある。中国の関連政策では、企業が携帯市場へ進出するためには、国家情報産業部の審査・承認が必要である。
この政策は中国製携帯メーカーの競争相手増加を抑制し、中国携帯メーカーを援助する作用もあるが、国内市場の開放に伴い、将来携帯製造業の参入条件の緩和傾向がある。
また、ハードウェア及びソフトウェアの核心技術がほぼインテル、フィリップス、シーメンス、エリクソンなどの大手企業に独占されており、核心技術の欠如が中国携帯業に大きな影響を及ぼしている。
中国企業は核心技術領域の開発不足によって、製品革新能力がなく、国際市場に遅れをとっており、核心技術のパテント(特許)がないために、巨大なロイヤリティーの支出を余儀なくされている。
ロイヤリティーを利用して競争相手の発展を抑止することは外国企業においても、一つの戦略である。中国のテレビ、DVD業界の発展もパテントによって大きく制限され、現在、中国携帯業も同じ問題に直面している。
海外企業の進出
近年、外国企業の携帯特許出願量が急速に増加している。2005年1月から8月まで、ノキア、エリクソン、シーメンスなどの外国企業8社の特許出願量が延べ595件に達し、2004年にくらべ、200件増加した。
国外企業の特許出願量の増加が中国携帯企業の生存を脅かしており、中国携帯企業が海外市場に進出しても、多くの外国企業はその企業が保有するパテントによって、中国企業の発展に大きく立ちふさがるという。
中国携帯業の発展史を顧みると、2000年頃、中国携帯市場は基本的にモトローラ、ノキア、エリクソン、シーメンスという四大国際企業に独占されていた。
その後、中国携帯企業、例えば波導、TCLなどが格安機種の投入などによって、市場シェアを徐々に増加していった。同時に、日本や韓国の携帯企業、例えばサムソン、LGなどが中国携帯市場に進出することで、市場競争が一層激化した。
現在、国内携帯市場規模は引続き拡大していることに伴い、市場の集中度も急上昇している。2007年前半は、ノキア、モトローラ及びサムソンといった三企業の製品の市場占有率が61.4%、前年同期比8.9%上昇した。

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