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[トピックス]海外投資家から注目されるロシアの銀行業界

2008年03月26日 22:31更新 前の記事 次の記事  ロシア経済・金融一覧
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 世界的不況の中、ロシアの金融業界において、M&Aが非常に活発に行われている。分析機関M&A-Intelligenceが発行している情報誌「合併・買収」のデータによると、2007年に実施されたロシア金融部門のM&Aによる総取引額は、44億9000万ドルに達した(支配株取得を目的とした取引額が500万ドル超の取引のみ)。これは、2006年の総取引額(25億3000万ドル)と比較して77%増となった。

 また、ロシア銀行のSuhov氏は、世界的に流動性が低下している中で、ロシアの銀行部門は海外投資家にとって魅力的な投資先である。近い将来、ロシアの銀行資産における海外資本の割合は現在の22-25%から30%に増加するだろうと予測している。

 分析機関M&A-Intelligenceのアナリストによると、従来、ロシアのM&A取引に占める金融部門の割合は高いと指摘する。しかし、2006年における同比率が6%であったのに対し、2007年には全取引(1246億ドル)の3.6%に低下したのである。たが、同比率が低下したにも関わらず、金融業界が全体的に大きくなり、積極的にM&Aを模索していることで補填されている。このため、ロシアの金融業界におけるM&Aの規模は毎年2倍ずつ増加している。2003年における金融業界のM&Aの取引額は5億5700万ドルであったため、この4年間で金融業界のM&A取引額は8倍に増加したことになる。それに伴い、ロシアにおけるM&A市場の規模も2006年比2倍以上の1207億ドルとなった。

 専門家は、2007年の特徴として、保険業界のM&Aが大きく増加したと指摘する。同部門の総取引額は26億5000万ドルとなった。総取引額が1億2720万ドルであった2006年と比較すると20倍の伸びである。このような伸びの理由としては、Allianzグループが保険会社Pocho株49.2%を7億5000万ドルで取得した取引を始めとする、大きな外国企業によるロシア企業の買収が実施されたことが挙げられる。2007年、保険業界に対する投資全体のうち外国人投資家の割合はおよそ3分の1であった(31%)。金融業界全体での外国人投資家の割合は8%であった。

 2008年も引き続き金融業界におけるM&Aは増加し続けると予測されている。格付け機関Expertの金融機関格付け部門部長であるSamiev氏は、保険業界で30-45、銀行業界で40-60(大手銀行は9-11)、リース事業で10-12の取引があると考えている。

 また、専門家によると、もっとも大きな伸びが期待できる業界は、法体制の変更が期待される保険業界である。連邦反独占局の金融市場統括部長であるBondarev氏が公表したところによると、2008年10月に連邦反独占局は、反独占法に触れずに、保険業と銀行業が共同事業を実施することが可能となるような法案の採択を求める可能性がある。また、Bondarev氏は、3月末に連邦反独占局及び連邦保険事業監督機関の専門家による会議が行われ、そこで保険事業に関する規定が策定される見通しであると述べた。それによって、銀行側の主導で保険会社を選定することが可能となる見通しである。


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