[FINAMレポート27日付]露ポリュス・ゴールド(PLZL)、プロホロフ氏とポターニン氏が取締役交代を巡り対立
ロシアの産金大手ポリュス・ゴールドの大株主であるポターニン氏及びプロホロフ氏は、同社の少数株主の説得に着手した。現時点では、コンサルティング会社のRiskMetricsが同社少数株主に対して行った要請が功を奏している。RiskMetricsは、現在プロホロフ氏が代表を務めるポリュス・ゴールド取締役会の交代は論理的でないとしている。FINAMは、RiskMetricsが実施した要請を最後にこの件が終結するとは考えておらず、近いうちに少数株主の同意を得るための争いが活発化すると予測する。
3月25日、分析コンサルティング会社RiskMetricsがポリュス・ゴールドの少数株主に対して現在の取締役を信任するよう求めたという情報が市場に流れた。取締役交代に関する提案は、大株主の一人であるポターニン氏によって出された。この問題は4月7日の臨時株主総会で審議される予定である。
RiskMetricsは、会社定款の改正を求める提案に関しては支持し、取締役会の権限の期限前停止に関しては反対するよう、少数株主に対して要請した。また仮に、取締役会の権限を期限前に剥奪することが決議された場合には、第三の取締役候補を支持するよう求めた。今回、RiskMetricsは、以前、ポリュス・ゴールドの取締役会(現在の代表はプロホロフ氏)が株主に提示した内容と同様の要請を行った。RiskMetricsは数ヵ月後に定時取締役会が開催され、その場で取締役の交代が審議されるにもかかわらず、臨時株主総会で取締役交代が実施されるのは論理的ではないと考えている。
マスコミ報道によると、ポリュス・ゴールド定款資本の30%を所有している少数株主の動向が鍵となる。プロホロフ氏及びポターニン氏はKMInvestを通じて同社定款資本の7.4%を所有している(両者は共同所有資産の取扱に関し、統一の規則に基づくことに合意した。3月24日付レポートを御参照)。また、6.4%はポリュス・ゴールドの子会社であるJeningtonの持分である(臨時株主総会でJeningtonは現在の取締役会、すなわちプロホロフ氏側を支持するとみられる)。
以上のことから、少数株主の支持を得ようとするプロホロフ氏及びポターニン氏の争いが起こると予測される。今回のRiskMetricsによる少数株主への要請は、争いの始まりと考えられる。取締役を交代するためには少数株主の支持が必要であり、交代を決議するには、過半数の同意を得なければならない。また、会社定款の改正には、75%の同意が必要である。FINAMは、株主総会における立場を強化することを目的としたプロホロフ氏及びポターニン氏によるポリュス・ゴールド株の買い付けが近いうちにあるだろうと予測する。しかし、それによる株価の変動はないものと考える。
業種別平均に基づいたポリュス・ゴールド株の適正価格は市場価格より15%高い59ドル/株。

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