[FINAMレポート28日付]露メチェル(MTLR)、鉄合金部門を拡大へ
2007年にブラーツク鉄合金工場を取得した鉄鋼大手メチェルは、鉄合金部門の拡大を決定し、ISTグループ傘下の英Oriel Resourcesを取得することでITSグループと合意に至った。Orielの経営、生産実績、資源保有量を考慮に入れると、買収金額(22億ドル)は、適切な価格であると考えられる。Oriel Resourcesはメチェルの鉄合金及び原料部門に統合されることとなる。
3月26日、メチェルがOriel Resourcesの株主に対し1株当たり2.1986ドルで買取提案を行なったことが明らかになった。発行済み株式及び追加発行株式を考慮したOriel Resourcesの評価は、14億9800万ドルである。Oriel Resourcesの取締役会は株主にオファーを受け入れるように提案した。買取申請で提示されている価格は、メチェルがOriel Resource取得の意向を発表した2月29日のOriel Resources株終値を13.7%上回っている。また、2007年9月から2008年2月までの市場平均価格を90.2%上回っている。
メチェルの発表によると、現在同社はすでにOriel Resourcesの46.6%を所有している少数株主から、買取申請受諾の同意を得ている。この合意は、Oriel Resourcesを吸収するという他社の提案がなされた場合にも有効である。Oriel Resources株の取得に関する取引を完了させるために、メチェルはロシア及びカザフスタンの当局から許可を得る必要がある。
Oriel Resourcesに関する参考情報:
2003年に設立された地質調査・採掘会社であるOriel Resourcesは、ペテルブルグ所在のTikhvinsk鉄合金工場及びカザフスタンにおける産地を2ヶ所保有している(Voskhod産地-クロム埋蔵量:1951万トン、Shevchenko産地-ニッケル埋蔵量:2140万トン)。2007年前半の営業利益は60万9000ドル、純負債は680万ドルである。同社の支配株を所有しているのは、ISTグループ。メチェルは2007年にISTグループからブラーツク鉄合金工場を取得した。
FINAMは、Oriel Resourcesの買収価格を適切であると考える。買取申請の価格からすると、メチェルのOriel Resourcesに対する評価はおよそ1000ドル/資源1トンである。参考として、2007年にノリリスク・ニッケルがLionOreを買収した際の価格は2100ドル/資源1トンであった。今回の価格設定は、Oriel Resourcesの殆どの資源探査作業がすでに完了していたために安値が適用されたと考えられる。Oriel Resourcesは、メチェルの鉄合金及び原料部門に統合されることとなる。
現在、メチェル株は適正価格と同水準で取引されている。
時価総額:147億7761万1447.50ドル
普通株の株価:35.50ドル
週間変化率:-4.1%
月間変化率:-15.5%
年間変化率:230.2%

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