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[レポート]「3月31日週の外国為替市場分析」(2)

2008年04月01日 11:21更新 前の記事 次の記事  コラム・外国為替一覧
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出展:ai明治FXホームページ(http://www.aimeijifx.co.jp/)「石井雅博のWeekly FX Report/ai明治FX(株)石井 雅博 2008年4月1日付」より

●今週のポイント●
■ファンダメンタルズ

今週は米雇用統計やFRB議長証言が注目材料、米景気動向に懸念広がればリスク回避先行か

 先週は米住宅指標に改善が見られ、ドル/円が101円台へ急伸する場面があったものの、その後は消費者信頼感や耐久財受注などの悪化に加えて、米メリルリンチなど金融機関の損失拡大報道などが相次ぎ、週末にかけてリスク回避が優勢となりました。そのなかでユーロは強いIfo指標や欧州当局者のインフレ警戒発言を受けて対円・対ドルとも大幅に上値を拡大、また先々週大幅下落した商品市況が先週反発に転じたことから、豪ドル/円など資源国通貨の買い戻しも一方で目立ち、前週終値比マイナスとなったのは主要通貨ではドル/円のみでした。ドル/円は依然として上値が重く、輸出勢の売りが絡んで先週数度に渡ってはね返された、100-101円台を巡る攻防が再び焦点になってくるでしょう。

 今週は米3月非農業部門雇用者数(NFP)がメインイベントになりますが、前回は6万3千人減少のサプライズとなり米景気への不安感を一層強めた経緯があります。市場では3ヶ月連続で減少を予測しており、米景気後退入りを悲観したドル売りが入りやすい状況で、年初来安値95.75円の重力圏にあるドル/円の下落リスクに注意が必要です。ISM製造業景況指数・雇用指数やADP全国雇用者数などもNFPの予測材料として関心度が高いと思われます。また31日発表のシカゴ購買部協会景況指数は予想以上の改善を示し、米景況感の落ち着きを示唆しました。米3月ISM製造業景況指数も続いて強い結果となれば、米景気への過度な悲観は後退するかもしれません。ただ市場では金融不安や米景気減速を足がかりとしたドル売りが支配的であるため、高値圏では戻り売りによる反落に十分注意が必要です。米雇用市場の急速な悪化が懸念されるなか、2日22:30から行われるバーナンキFRB議長による「景気見通し」に関する発言にも注目したい。

 また1日の豪州準備銀行(RBA)金融政策会合では政策金利を現状の7.25%に据え置くと見られています。RBAはインフレ率が年内3%を超える見通しを示しており、またひっ迫した労働市場の賃金上昇圧力がインフレリスクを高めるため、利下げに動く可能性は低いといえます。4月1日発表された日銀短観では、重要な項目である大企業製造業業況判断、設備投資ともに市場予想を小幅に下回りました。前年度比プラスの予想だった設備投資もマイナスに落ち込みましたが、市場では織り込み済みの面もあって発表後の反応は限定的でした。また大企業の今年の想定為替レートは109円台と、実勢レートから相当のかい離を示しており、急激な円高による企業業績への悪影響が懸念されています。日銀短観の下振れを受けて日銀の早期利下げ観測も一部で浮上しており、来週9日の日銀政策金利発表を控えて、過度な円買いの抑止効果として働くか注目していきたいところ。


●主要な経済指標とイベント●

3月31日(月)
【NZ】2月住宅建設許可 (07:45)
【日】2月鉱工業生産(速報値)(08:50)
【欧】2月マネーサプライM3 (18:00)
【欧】3月消費者信頼感 (18:00)
【欧】2月消費者物価指数(確報値)(18:00)
【加】1月GDP (21:30)
【米】3月シカゴ購買部協会景気指数 (23:45)

4月1日(火)
【日】日銀短観・大企業製造業業況判断 (08:50)
【日】日銀短観・大企業設備投資 (08:50)
【豪】RBA政策金利発表 (12:30)
【スイス】3月SVME購買部協会景況指数 (16:30)
【独】3月失業者数 (16:55)
【独】3月失業率 (16:55)
【欧】2月失業率 (18:00)
【加】鉱工業製品価格 (21:30)
【米】3月ISM製造業景況指数 (23:00)
【米】2月建設支出 (23:00)

4月2日(水)
【英】2月マネーサプライM4(確報値)(08:50)
【欧】2月生産者物価指数(PPI)(18:00)
【米】3月ADP全国雇用者数 (21:15)
【米】2月製造業受注 (23:00)

4月3日(木)
【欧】2月小売売上高 (18:00)
【米】新規失業保険申請件数 (21:30)
【米】3月ISM非製造業景況指数 (23:00)

4月4日(金)
【豪】2月小売売上高 (10:30)
【スイス】3月消費者物価指数(CPI)(14:45)
【独】2月製造業受注 (15:45)
【加】3月失業率 (20:00)
【加】3月新規雇用者数 (20:00)
【米】3月失業率 (21:30)
【米】3月非農業部門雇用者数(NFP)(21:30)
【加】3月Ivey購買部協会景況指数 (23:00)


■各通貨ごとの分析
アメリカドル/円 USD/JPY

 先週のドル/円相場は下値が98.50円までと底堅かったものの、それ以上に100円台で上値の重さが目立ちました。先週半ばから98.50-100.50円のレンジ相場を形成していることから、今週はレンジの中間99円台で方向感を探る展開が予想されます。上値は100.00-100.40円での戻り売り圧力が相当に強く、99円台へ急反落するリスクに気をつけたいところ。また100円後半へ上値を切り上げても21日移動平均線が100.50-80円付近へ下降してきているため、同線を引けで上回るような強さを確認するまでは、ドルの下落リスクがくすぶると見られます。下値は先週安値98.54円と直近高安値の半値押し98.40円が強い支持ゾーンになりますが、ここが破られると同61.8%押しの97.70円が次に狙われ、95円の底値を試す動きも強まってくるため注意が必要です。今週の予想レンジは97.50-101.50円。

ユーロ/円 EUR/JPY

 ユーロ/円は先週3円以上大幅反発し、一時13日以来の158円を回復しました。ただ158円示現後は週後半にかけて上値が重くなり、週末は156円後半で取引を終えました。26日に突破してきた21日移動平均線を週末上回って引けているため短期的な上昇トレンドが継続中で、今週は強い上値抵抗線となった158円を再度試すことになるか注目したい。ただ158円前後では、2月27日高値→3月20日安値の61.8%戻し水準が157.70円に、また昨年12月27日起点の下降トレンドが158円前半を通るため、158円越えは容易にいかないかもしれません。158円台へ終値ベースで乗せてくれば、90日線(159.30円)や160円の心理的大台、26週移動平均線の160.40円などが射程圏内に入ってきます。一方下値は156.50円付近を横ばい推移する21日移動平均線に注目で、引けで同線を下回ってくると調整が強まる可能性がありますが、24日に越えてきた155円も節目の大台として強い下値支持線になります。今週の予想レンジは155.00-160.00円。

英ポンド/円 GBP/JPY

 先週ポンド/円は前週比若干プラスで引けとなるも、週足では長い上ヒゲを出しており、200円より上の水準では上値が重い印象。今月14日に200円を割って以降、戻りが201.80円で抑えられ、21日移動平均線も201円台へ下降してきていることから、引き続き201円台が強い上値抵抗ゾーンになると思われます。200円台で伸び悩む場合は、急落を予測しての戻り売りも有効かもしれません。ただ202円を突破すると、今月上旬のもみ合い下限203.50円や、主要な抵抗線が集中する205円まで上値余地が広がってきます。一方下値は先週の安値圏である196円台を終値ベースで維持できるかがポイントで、196円が破られると心理的な節目の195円が試されますが、195円前後は週足ボリンジャー下限とも重なるため、下値のメドとして意識されそうです。

オーストラリアドル/円 AUD/JPY

 先週の豪ドル/円は24日に90円台へ回復後は方向感の定まらない値動きが続き、週末92.54円まで高値を更新するも引けにかけて反落、91円前後で取引を終えました。とはいえ5週ぶりの反発相場となり、2月28日高値起点の短期下降トレンドも突破しているため、当面は戻りを試す展開が期待されます。ただ他のクロス円同様に上値は重い印象で、しばらくは90-92円台で値固めしながら方向感を探っていく展開が想定されます。上値は先週高値の92.50円前後が戻り売りポイントになっており、また21日移動平均線も92円後半に下りてきているため、92円台で上げ渋る場合は利益確定を優先したい。10-14日の安値水準92.80円を越えてくれば、95円を目指した戻り相場に弾みがつくと思われます。下値は90.00-50円が目先の支持ゾーンですが、90円はこれまでの値動きからさほど強いサポートでないため、90円を割ったときは88円台までの下落余地を見ておく必要があります。今週の予想レンジは88.50-93.50円。

ニュージーランドドル/円 NZD/JPY

 NZドル/円は先週80円台を一時回復するも、81.01円の高値後は軟調な推移が続き、79円前後へ下落して引けとなりました。ちょうど2月26日高値→今月17日安値の下落分に対する38.2%戻し水準で先週頭を抑えられ、戻りの弱さが示唆されているため、当面は下落リスクを念頭に置いておく必要があります。今週31日には17日安値起点の上昇トレンドを下抜け、一時78円割れとなりました。78円を大きく割ってくると76円台まで下落余地が出てきますが、行き過ぎ感もまた高まるため突っ込み売りは控えたい。上値は80円半ばに21日線など主要抵抗線が並び上値が重い印象で戻り売りが警戒されますが、80円半ばを通る19日高値起点の短期下降トレンドを越えられれば上昇相場に転じる可能性が出てくるでしょう。今週の予想レンジは77.50-82.50円。

カナダドル/円 CAD/JPY

 加ドル/円は先週99円台へ反発する場面があったものの、週末にかけて軟調な値動きとなり、上昇分をほぼ相殺して97円前後で引けとなりました。2月26日以来の下降トレンドが継続している上、RSIにも勢いがなく、97円を大きく割ってくると年初来安値を試す動きが強まるため注意が必要です。ただ日足・週足とも97円以下で下ヒゲになっているため、行き過ぎ感から買い戻し圧力も強いと思われます。上値では2月26日高値起点の下降トレンドが97円台まで切り下がってきているため、98円台へ乗せることができれば短期的に反発余地を見込むこともできるでしょう。今週の予想レンジは95.50-100.50円。

スイスフラン/円 CHF/JPY

 先週スイスフラン/円は100.74円まで年初来高値を更新し、99.50-100.50円台へレンジを切り上げてきました。今後100.50円を上回って引けとなれば上値追いの勢いが強まる可能性があります。ただボリンジャーバンド上限で頭を抑えられていることから上値が軽いというわけではなく、まだレンジ相場の範囲と見た方がいいかもしれません。また100円台はこれまでの動きから反落リスクが高く、買いでのエントリーは慎重にいきたいところ。下値は21日線の通る99.60-70円付近が先週半ばからサポートになっているため、短期的な押し目買いポイントになりそうです。今週の予想レンジは98.50-101.50円。


-------Fin-------


■次回は4月7日(月)更新予定です


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