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[トピックス]ロシアに対する好感度はアメリカ以上日本以下

2008年04月08日 09:56更新 前の記事 次の記事  ロシア経済・調査・報告一覧
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 ロシアに対する世界の目が厳しさを増しているという意見は、定説となっている。先進諸国では、ロシアには民主主義が機能しておらず、反抗するものは厳しい迫害を受け、言論の自由もないという考え方が大勢を占めている。旧ソ連時代から、核兵器を振りかざすのがロシアの常套手段だと思われてきた。それから、多くの変化があったが、今猶、先進諸国のマスコミがロシアを取り上げる報道の調子は、旧ソ連時代のままである。しかも、クレムリンがエネルギー資源(ガス・石油)の力を借りて、他国を支配しようとするイメージが付け加えられた。だが、実際のところ、このような見方が全てではない。最近の調査によると、徐々にではあるが、確実に、ロシアを見る目は良くなってきている。

 少なくとも、BBCが社会調査期間GlobeScanに委託して毎年実施している世界アンケート調査の結果はそのことを裏付けている。この調査はすでに4回実施されており、その間ロシアが順調に世界の共感の輪を広げていることは間違いない。今年は、34カ国の17500人がこのアンケート調査に参加した。アンケートでは、次の14カ国に対する見方を問われた。国名:イギリス・ブラジル・中国・フランス・ドイツ・インド・イラン・イスラエル・日本・北朝鮮・パキスタン・ロシア・アメリカ・ヨーロッパ連合加盟国。このアンケートから判断すると、マスメディアに取り上げられる頻度がもっとも高い国は今回の調査対象となった。世界経済に及ぼす影響は今回の調査で二次的なものである。例として、北朝鮮、パキスタンが世界の経済に及ぼす影響は微々たるものであるが、その政策は世界を動揺させている。この調査を実施した調査期間は、こうした国々に対する意見を取りまとめた。

 アンケートの結果、ロシアが世界において肯定的な役割を果たしているとの回答は全体の37%であった。34%は否定的な回答であった。一年前のアンケートでは、否定的な回答が40%で肯定的な回答はわずか28%であった。先に言及したように、目に見えて進歩している。

 今回のアンケートでは、もう一つ興味深い傾向が表れた。アンケートが実施されているこの4年間、アメリカに対する見方は悪くなる一方であったが、今回のアンケートではそれが少し改善した。アンケートでアメリカに対して肯定的な回答を示したのは全体の35%であったが、1年前には31%だった。アメリカに対する好感度が最も低かったのはカナダ・リビア・エジプトであった。また、今回のアンケートで、被験者のおよそ半分がアメリカをやや否定的に見ているが、1年前と比較するとその数は減少した。

 このアンケート結果を研究した専門家は、アメリカに対する好感度上昇の背景を次のように説明している。今年実施される大統領選挙の結果、政権交代が期待され、アメリカの外交政策が変わる可能性がある。それを受け、被験者の期待が今回のアンケートに反映されたと思われる。敵対国の"民主化"を目指すホワイトハウスの方針に同調しない人が数多くいることは、周知のとおりである。そうした意見はアメリカ国内にも広がっている。アメリカの各都市で実施されたアンケートの結果がそれを証明している。それによると、アメリカ人は、ホワイトハウスが自尊心を満たすために国家予算を浪費し、NATO軍兵士の命を危険にさらしていることに不満を募らせている。ヨーロッパ諸国は、アメリカの対テロ戦争をより批判的に見ている。NATOの加盟国においてさえ、イラク・アフガニスタンからの兵士撤退キャンペーンが実施されており、NATOの基盤が揺らいでいる。

 アメリカ国務省は、公表されたアンケート結果に対する反応を示している。同省のヨーロッパ・ユーラシア担当副秘書官Kurt Volker氏は、「どの国も好かれたいと願っている。しかし、アメリカは超大国であり、大きな責任がある。世界がアメリカの行動を非常に注意深く観察していることは自然なことだ。」と述べている。一般的に、否定的な側面は、明確に捉えられることが多い。そうした観点からすれば、もっとも欠点が目立たない国はドイツと日本である。アンケートの結果によると、この2カ国は世界でもっとも好感度の高い国である。ドイツ及び日本に対する回答は全体の57%が肯定的なものだった。好感度のもっとも低い国はイランとイスラエルであり、それぞれ否定的な回答が54%及び52%であった。GlobeScan代表Miller氏によると、核計画を実施し、アメリカとの対抗姿勢を見せていることがイランに対する評価の低さとなって表れた。

 イスラエルに関しては、同国政府は少し安心しても良いだろう。なぜならば、前年のアンケートではイスラエルがワースト1であり、57%が否定的な回答を寄せていた。今回のアンケート結果では、小さくはあるが、改善傾向が示された。しかし、イスラエルに対する嫌悪感はアメリカに対する反感より根深い。アメリカに新しい大統領が誕生した後に、好感度が高まる可能性がある。一方で、イスラエルの場合、パレスチナとの深刻な問題などを解決するのは困難であるため、好感度の著しい改善は期待できない。

 アンケートの被験者は世界における自国の影響力についても回答が求められた。世界で中国が良い役割を果たしていると回答した中国人は91%であった。また、ロシアが良い役割を果たしていると回答したロシア人は78%であった。この結果から判断すると、ロシア人は中国人よりやや自己批判的であること、または、中国人の国民性が統一されていることがわかる。

FINAM

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