[トピックス]露ズベルバンク(SBER)、東ヨーロッパ諸国の大手銀行を買収の意向
今後5年間、ズベルバンクは、時価総額で世界の10指に入る金融機関となることを目指している。4月4日、記者会見で、同行副頭取兼理事であるBugrov氏はこうした計画について言及した。
投資会社Veles Capitalの主任アナリストであるZak氏は、「5年間は長い期間である。5年あれば、多くの変化が期待できる。ロシアの経済発展及びズベルバンクに流入してくる金額を考慮に入れると、世界10位以内の銀行となることも、理論的には可能である。当然、事業及び企業価値が今後5年で何倍にも拡大されるだろう。問題は、発展スピードをどのくらい早めれば、世界の大手銀行に追いつけるかということである。」と述べる。
Petrocommerce銀行の主任アナリストであるZaytsev氏は、ズベルバンクの現在の時価総額は(720億ドル相当)、金融部門で現在時価総額世界最大であるHSBCホールディング(1800億ドル)のおよそ5分の2であると指摘する。また、同氏は、世界の大手銀行は(Citigroup、UBS等)、アメリカのサブプライム問題を端とする金融市場の混乱によって、時価総額を2分の1以下に減らしたが、ズベルバンクの時価総額は、その間、およそ30%低下したと言及する。
AntantaPioglobalの主任アナリストであるOsadchiy氏は、世界市場における金融危機がさらに混乱の度合いを増せば、先進諸国における金融機関の株価は暴落し、政府の支援を受けているズベルバンクは、事業を拡大しなくても、時価総額で10位以内に入ることができるだろうと述べる。
現在、ズベルバンクは世界の主要金融機関の中で17位である。専門家は、大手10行に入るという課題を達成するには、多大な努力が必要だと指摘する。投資会社OtkrytieのShekhmametev氏は、「世界大手10行入りを目指す銀行が、一つの市場でのみ事業を展開するのは充分ではない(中国市場は例外)。世界大手10行となるには、世界の市場に進出しなければならない。そのためには、合併・買収に関する明確な戦略を練る必要がある。」と指摘する。
合併・買収の必要性については、ズベルバンク経営陣も理解している。同行副頭取のBugrov氏は、記者会見で、同行の主要目標が国際業務による収益を現在の1%から20%に増加させることであると発表した。SobinbankのアナリストであるPenkina氏は、この計画は大きすぎると考えている。同氏は、「ズベルバンクが国際市場に進出する場合、恐らく、その業務内容はロシア企業の対外貿易に対するサービスに限定されるだろう。ズベルバンクにとって、もっとも魅力的な市場はCIS諸国であると思われる。同行は、すでにウクライナ及びカザフスタンに同行傘下の銀行を所有している。ズベルバンクが発展するための最優先課題は、ロシア国内における事業拡大である。」と言及する。
ズベルバンク副頭取のBugrov氏は、記者会見で、国際市場における発展計画を立てているにせよ、ロシア国内の事業が最優先であると述べた。同氏によると、ズベルバンクが、ロシア国内で発展する余地は大きく残されている。予測によると、ロシアの銀行システム全体における収益の70%までが、小売事業による収益になるとされている。Bugrov氏は、ズベルバンクも小売事業の拡大に積極的に取り組むことを望んでおり、個人向け事業に力を入れないのは合理的でないとした。
また、Bugrov氏は、ズベルバンクが東ヨーロッパ諸国の大手銀行を取得する可能性もあることを示唆した。同氏は、取得することで、数カ国の市場に進出する基盤を得られるような大手銀行の買収を検討していると明らかにした。
SobinbankのPenkina氏は、Gref氏率いるズベルバンク経営陣が経営の質及び透明性を向上させ得ると確信している。また、同氏は、「金融市場の情勢が改善すれば、ズベルバンクはロンドン証券取引所における上場を実施するだろう。それは、時価総額上昇の好材料である。」と言及する。
しかし、投資会社OtkrytieのShekhmametev氏は、ズベルバンクの新しいCEOであるGref氏が、まだその経営手腕を発揮していないことから、今後のズベルバンクについて予測することは時期尚早であるとしている。同氏は、「以前の経営陣は非常に消極的であった。そのため、ズベルバンクには、ロシア国内における他行と同様、世界市場で受身の姿勢が見られた。経営陣が入れ替わり、今後実現されるべき新しい目標が定まってきた」と指摘する。
Sobinbankは、近いうちに、ズベルバンクでは一連の改革があるだろうとの見解を持っている。また、アナリストはズベルバンクに対する評価を「買い」としている。ズベルバンク普通株の適正価格は5.13ドル/株。優先株は3.85ドル。
FINAM

※この記事は、日本初のロシア株 取扱証券会社であるARUJI GATE証券株式会社の提供です。 日本で実際にロシア株の売買ができるほか、ロシアおよびロシア株に関する詳細な情報を発信しています。URL: http://www.arujigate.co.jp/
関連記事
|
|

Powered by newsing |
|
|
ロシア経済最新記事
|