中国:高エネルギー消費産業が急速発展、省エネ・排出削減を阻害
このほど、2008年エネルギー青書、「中国エネルギー発展報告(2008)」が、中国社会科学文献出版社によって出版された。
同青書によると、2007年上半期、鉄鋼、非鉄金属、建築材料、石油加工・コークス製錬、化学工業、電力など、六大高エネルギー業界の増加値(日本における、「売上総利益」にほぼ相当)は前年同期比20.1%増加したという。また、増え幅は全工業業界増え幅を1.6ポイント上回り、前年同期比3.6ポイント上昇したとのこと。
高エネルギー消費産業の急速な発展により、エネルギー消費量も増加しており、中国の省エネ・排出削減作業を圧迫しているという。
青書では、高エネルギー消費産業の急速な発展には、三つの主要原因があると分析されている。
ひとつ目は、国内外における市場需要量が増加したため。ふたつ目に、電力供給が保障されたため。2007年、中国の発電容量は622億キロワットを超え、電力供給ひっ迫情勢が緩和し、全国の電力供給・需要バランスがとれていた。
一部の地区では、電力価格の優遇措置などによって、高エネルギー消費産業の発展を奨励していたという。三つ目に、エネルギー価格が比較的安価であるため。
さらに、中国国内市場において、アルミ、鉄などの原材料価格も比較的安価であったため、高エネルギー消費産業の発展に有利な条件を提供した。
石油消費の面では、2007―2020年、中国の石油消費も急速増加を予測している。2010年、石油消費量は4億700万トンに及び、2006年より17.42%増加するという。
さらに、2020年の消費量は5億6300万トン、2006年より62.47%も増加するとのこと。
2007年―2010年、中国の精製油需要量の年平均伸び率は5.5%、2010年―2020年の年平均伸び率は4.2%と予測されている。また、精製油の需要量が石油需要量に占める比率も更に上昇し、2006年の47.1%から、2010年には54.1%、さらに2020年には59.5%に上昇する見込み。
発電業界では、火力発電が中国の電力エネルギー構造において高い比重を占めるという。風力発電などのクリーンエネルギーの発展に注力し、発電業界のエネルギー構造を徐々に最適化させることが省エネ・排出削減作業を徹底させ、環境保護圧力を緩和させる有効な手段であると指摘された。
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