米証券大手ベアー・スターンズの運用資産は、昨年11月末から今年3月24日までの間に20%減少し、株式・債券トレーディング収益は50%以上減少した。同社が11日に米証券取引委員会(SEC)に提出した文書で明らかになった。 ベアーは先月、信用不安から資金繰りが悪化、実質的に破たんし、米連邦準備理事会(FRB)の資金提供を受けたJPモルガンによって買収された。 SECに提出された文書によると、ベアーの運用資産は昨年11月30日時点の460億ドル(約4兆6千億円)から、3月24日時点で360億ドル(3兆6千億円)にまで低下した。相当数の主要顧客が口座を引き上げ、買い残は07年の会計年度末以から23%低下して66億ドル(約6,600億円)となった。 同社は文書の中で「極端に困難な市場の環境と当社の環境に関連した固有の問題が、日常業務の運営に負の影響をもたらした」と述べている。 ベアーは、JPモルガンへの売却が成立しなければ、破産保護法を申請し、資産を整理しなければならない可能性があるとしている。 JPモルガンへの身売りが決定するまでの数日間、ベアーは、財務状況が健全だとの声明を発表していた。しかし、投資家の不安は払拭されず、同社株は3月1日-10日の間で60%以上下落した。