15日のニューヨーク株式市場は3営業日ぶりに反発し、ダウ工業株30種平均は前日比60ドル41セント高の1万2,362ドル47セント、ハイテク株中心のナスダック総合株価指数は同10.22ポイント高の2,286.04で終えた。ニューヨーク州製造業業況指数の市場予想に反した反発や、好調な企業四半期決算、またインフレーションの高まりを示す3月卸売物価指数と、市場は多様なデータに翻弄された。原油価格の高騰にも注目が集まった。 ニューヨーク連銀が発表した4月の同州製造業業況指数は+0.63となり、前月の−22.23から大きく好転した。市場ではマイナス予想がなされていたこともあり、好感された買いが入った。 ヘルスケア製品のジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)は、同社の第1四半期で利益を40%増加させたと発表した。売り上げ増とコスト減の結果だという。企業四半期決算は減収や業績見通し引き下げ発表が続いていたが、同報告は市場の雰囲気を押し上げるものとなった。 しかしインフレーションの懸念は消えない。原油価格は急上昇し、1バレル114ドルを記録した。ガソリンとディーゼル燃料の小売価格は最高値を更新した。また、米労働省が発表した3月の米卸売物価指数は予想を大きく上回る1.1%上昇となった。食料とエネルギーを除いたコア指数は、市場予想通りの0.2%上昇であった。 コア卸売物価指数は過去3ヶ月間、緩やかに上昇している。この結果により、景気後退が進み米連邦準備理事会による追加利下げが続く、との懸念が和らいだ。しかし、食料およびエネルギー価格の高騰は続いており、生活必需品以外への消費が減少していくと考えられる。