全面高商状に平均株価は306円高と大幅に3日続伸、金融、輸出株などが高い=東京株式市場・17日前場
 17日前場の東京株式市場では、上値追い。平均株価は前日比306円10銭高の1万3452円23銭と大幅に3日続伸した。前日の米国株高を受け、寄り付きから買いが先行。寄り付き前の外資系証券経由の売買動向で「差し引き1260万株の大幅買い越し」(外資系証券)だったうえ、欧州経由で合計720億円の買いバスケット(売りバスケットは国内から150億円)が観測されたことも買い安心感を誘い、銀行、証券など金融株や自動車、ハイテクなど輸出株中心に幅広く物色された。
先物市場でも「前場中に225先物で3000枚買い、TOPIX先物で2500枚買い」(市場筋)が指摘され、裁定買いを交え、平均株価は一時349円高まで上げ幅を拡大。約5カ月ぶりに75日移動平均線(前引けで1万3354円)を上抜いた。値上がり銘柄数は全体の約80%に達するなど全面高商状となった。
市場からは、「最悪事態を想定してショートしていた向きがバランスをとりはじめ、ショートカバー(売り方の買い戻し)が出ている。予想外に高い印象だが、トヨタの今期営業2割減益など悪材料を消化した上昇となっており、ようやく異常時から平常時に戻りつつある。4月7日ザラバ高値を意識した格好だが、75日移動平均線を約5カ月ぶりに上抜いており、早々にも1万4000円手前までの戻りが期待できそうだ」(ウツミ屋証券・証券商品部長・藤田勝義氏)との声が聞かれた。東証1部の騰落銘柄数は値上がり1382、値下がり232。出来高は8億7955万株。売買代金は1兆951億円。東京外国為替市場では、1ドル=101円台後半(16日終値は1ドル=101円50銭)で取引されている。
米金融株高を背景に、みずほ <8411> 、新生銀 <8303> 、中央三井、三井住友、ほくほくなど銀行株や、新光証券 <8606> 、野村 <8604> 、丸三証、いちよし、松井証など証券株に買いが先行。プロミス <8574> 、ジャックス <8584> 、SFCG、イオンクレなどノンバンク株も大幅高。外資系証券経由で買いが流入したTHK <6481> や、住友重 <6302> 、SMC <6273> 、オークマ、日立建機など機械株も買い優勢。オイルマネー流入観測からホンダ <7267> 、日野自 <7205> 、日産自、ダイハツ、トヨタなど自動車株が高く、住友ゴム <5110> 、ブリヂス <5108> 、洋ゴム、浜ゴムなどタイヤ株も上昇。
逆日歩100円(4月16日時点)のゼクス <8913> がストップ高に買われ、ゼファー <8882> も一時ストップ高となったほか、住友不 <8830> 、日綜地所 <8878> 、東建物、三井不、東急不など不動産株が軒並み高。ファナック <6954> 、京セラ <6971> 、キヤノン、TDK、ソニー、ニコンなど値がさハイテク株も指数を押し上げた。山陽特鋼 <5481> 、住金 <5405> 、JFE、新日鉄など鉄鋼株や川崎汽 <9107> 、郵船 <9101> 、新和海、商船三井など海運株も堅調。個別では、逆日歩50円(4月16日申し込み時点)のクボテック <7709> がストップ高となり、サンエーイン <3605> も一時ストップ高。08年11月期連結純利益予想を増額し、鳥インフルエンザ関連との思惑からイワキ <8095> が年初来高値を更新したほか、アゼル、丸文なども大幅高に買われた。
半面、taspo(たばこ自販機用成人認識ICカード)の申請低調を受け、たばこ離れ加速が懸念されたJT <2914> や、キリンHD <2503> 、日清食 <2897> 、味の素など食品株の一角がさえない。個別では、値下がり率トップとなった田辺三菱をはじめ、JR東海、井筒屋、ゼビオなどが軟調に推移した。
[ 株式新聞ダイジェスト ]提供:株式新聞

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