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[トピックス]石油価格高騰がロシアのGDP成長を加速?

2008年04月18日 00:12更新 前の記事 次の記事  ロシア経済・ロシア市場一覧
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 ロシア連邦国家統計局は、2008年第1四半期、消費者信頼感指数が0.4%まで上昇したと発表した。専門家は、1998年末に観測を始めて以来、初めて同指数がプラスの値を示したことを指摘している。2007年第4四半期から、同指数は5.4%上昇した。

 VTB銀行のマクロ経済分析部部長であるVorobev氏は、消費者信頼感指数が高水準に推移したことは、第1四半期という時節、すなわち、種々のボーナスが支払われたことに関係していると考えている。つまり、第1四半期に、追加的な資金が消費を促進し、ロシア連邦国家統計局が調査している消費者信頼感指数に影響を与えた可能性もあるとしている。

 ロシア連邦国家統計局の専門家は、2007年におけるロシアの実質GDPが前年比8.1%上昇したことに注目している。また、専門家の多くは、消費者信頼感指数及びGDPにもっとも大きく影響したのは石油価格の高騰であるという見解を持っている。

 しかし、VTB銀行のVorobev氏は、GDPの伸び率にもっとも寄与した要素として家庭消費の増加を挙げている。同氏は、家庭消費の増加以外にも、国家の投資及び企業の資本投資も少なからず作用したと指摘する。

 モスクワ銀行は、2008年の実質GDPを6.7%と予測している。また、同行のアナリストであるTremasov氏は、名目GDPの予測を40兆9000億ルーブルまで引き上げたと言及した(前年比24%増)。

 投資会社IKProspectは、現在、原料価格が高値を更新し続けていることから、今後、GDPも上昇を示すだろうと考えている。

 4月15日、石油価格は最高値を更新した。原油先物相場は、午前の取引で形質スイート原油(5月限)が112.39ドル/バレルとなった。ブレント石油の価格も110.40ドル/バレルという記録的な高値を付けた。

 コンサルティング会社の2K Audit-Business consultingのマーケティング部部長のTolstaya氏は、「石油価格が高値を更新しているのは、産油国の石油採掘量に影響を受けているためである。ナイジェリア及びイラクにおけるパイプライン設備修理のために、OPEC諸国の3月の石油採掘量が日量26万5000バレル減少し、3201万バレルとなったことが明らかになって以来、石油価格は押し上げられてきた。また、ベネズエラでも石油採掘量が減少している。アラブ首長国連邦及びサウジアラビアにおいても石油採掘量が削減されている」と指摘する。

 その他の要素も、石油価格に大きな影響を及ぼしている。特に、ドル安によって、原油市場は投資先としての魅力を増している。そのため、石油に対する需要は加熱している。

 ドル安の影響に関しては、VTB銀行のVorobev氏も同意しており、石油価格が高値を更新する背景には、原料資源を投資先として考える最近の傾向が関係していることを強調している。同氏は、「金融市場が不安定な状況で、より多くの投資家が、石油を含めた原料資源に投資先資産を移行し、投資家は、金融市場の混乱を避けようとしている。また、この数ヶ月間加速しているインフレから資産を守るためにも、原料資源に対する投資が活発になっている。」と分析している。

 現在、石油相場は、世界市場の情勢に大きく左右されている。一方では、季節的に石油の需要が減少することが見込まれることから、それに続いて、石油価格も抑制されるだろうと予測される。しかし、もう一方では、アメリカ経済に対する悲観的な予測に関連してドル安傾向が続き、石油価格を押し上げることも考えられる。石油採掘量の減少及びドル安によって、短期的に、石油市場は安定的に推移するだろう。

 2K Audit-Business consultingのTolstaya氏は、「長期的には、2008年末までに、石油価格は多少下がるだろう。OPECは現在石油採掘量を削減しているが、今後、生産能力が上がる余地は大いにある。従って、市場において石油不足は発生しないだろう。」と指摘する。また、同氏は、世界経済の混乱は夏までに収束に向かい、それ以降、原料市場に投入された資金は流出し始めるだろうと予測している。2K Audit-Business consultingは、以下のような見解を取っている。「季節的要因及び世界経済が安定化することによって、石油相場はいくらか抑制されるだろう。しかし、石油価格の大幅な低下は期待できない。石油に対する需要は、中国・インド等の発展途上国によって支えられるだろう。従って、石油価格は、90-100ドル/バレルで推移するだろう。」


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