[トピックス]ロシア、建設関連企業が鉱工業生産成長率を促進
ロシア連邦国家統計局が発表したデータによると、2007年におけるロシアの実質GDPは前年比8.1%の上昇となった。専門家の多くは、GDP増加の主要な要因として石油価格の高騰を挙げている。投資会社IKProspectは、原料価格が高値を更新し続ける限り、GDPの値も増加傾向を示すだろうと予測している。
一方、モスクワ銀行は、GDP成長率が上昇した大きな要因として、家庭の消費が増加したことを指摘している。その他、国家の財政投資及び企業の設備投資が、少なからずGDPに影響したものと考えられる。
統計によると、3月期も依然として高い鉱工業生産成長率が維持されている。3月期、鉱工業生産指数は前年同期比6.5%上昇し、2008年第1四半期の鉱工業生産成長率は6.2%となった。これは、2006年の数値(6.3%)と同等である。
表:鉱工業生産(年率%)
1月 2月 3月 07年 08年第1四 08年予測
全体 4.5% 7.5% 6.5% 6.3% 6.2% 5.0%
加工生産 4.0% 11.2% 10.4% 9.5% 8.7% 6.5%
鉱物資源採掘 0.6% 2.3% -0.7% 1.9% 0.7% 2.2%
電力・水・ガスの生産供給 12.8% 2.0% 1.7% 0.2% 5.6% 3.0%
出典:ロシア連邦国家統計局 モスクワ銀行
モスクワ銀行の分析部部長のTremasov氏によると、前年と比較して2008年の採掘業における成長が減速しているのは、石油採掘量の低下が関連している(平均採掘日量は前年第1四半期比0.9%減少した)。また、同氏は、加工産業の指数が堅調な推移を示していることを指摘している。加工産業の成長に大きな役割を果たしたのは、建設資材産業・冶金産業を始めとする建設関連産業である。また、自動車製造業及び食品産業においても2桁の成長率が維持された。
表:産業別製品の生産動向(年率%)
2006年 2007年 2008年第1四半期
石油加工
1次加工品 5.7% 3.8% 5.8%
ベンジン 7.4% 2.1% 0.7%
鉄鋼
圧延材 6.5% 2.4% 7.2%
鋼管 17.7% 10.2% -7.1%
建築用鉄鋼資材 32.7% 13.6%
化学・石油化学
有機肥料 -2.7% 8.9% 1.1%
合成樹脂 7.4% 15.4% 6.1%
建設用資材
セメント 12.8% 9.4% 1.9%
レンガ 1.6% 12.0% 10.7%
鉄筋コンクリート 5.7% 13.2% 8.4%
運輸関連
軽自動車 9.9% 9.5% 14.4%
トラック 19.5% 16.4% 2.0%
旅客・貨物車両 26.1% 17.1% 18.2%
食品
肉 1 3.3% 14.6% 19.7%
ビール 9.8% 15.9% 0.4%
出典:ロシア連邦国家統計局 モスクワ銀行
モスクワ銀行のアナリストは、2008年における鉱工業成長率の予測を据え置き、5.0%の水準としている。しかし、同行アナリストは、第1四半期を総括すると、投機的建設ブームが継続していることから、予測したよりも大幅な成長となったと言及している。一方、採掘業の成長は、予測以上に石油採掘量が減少したことによって、前年の業績を下回るだろう。モスクワ銀行のTremasov氏によると、同行は、近いうちに、2008年における工業生産に関する予測の見直しを実施する予定である。

※この記事は、日本初のロシア株 取扱証券会社であるARUJI GATE証券株式会社の提供です。 日本で実際にロシア株の売買ができるほか、ロシアおよびロシア株に関する詳細な情報を発信しています。URL: http://www.arujigate.co.jp/
関連記事
|
|

Powered by newsing |
|
|
ロシア経済最新記事
|