主力株買いに平均株価は221円高と5日続伸も、買い一巡後は上値重い=東京株式市場・21日前場
 21日前場の東京株式市場では、大幅高。平均株価は前週末比221円24銭高の1万3697円69銭と5日続伸した。前週末の米国株高や為替市場でのドル高・円安進行を受け、寄り付きから買いが先行。欧米・アジア経由で合計710億円の買いバスケット(売りバスケットは国内から200億円)が観測されたことも買い安心感を誘い、平均株価は午前9時28分に1万3739円44銭(前週末比262円99銭高)まで上げ幅を拡大した。ただ、前週からの急ピッチな上昇で平均株価は2月29日以来の高値水準まで切り上げており、戻り売りや利益確定売りが出やすいほか、先物市場で「1万3750円どころから大口で執拗(しつよう)に上値を抑える向きがいる」(市場筋)といい、買い一巡後は上値の重い展開となった。
市場からは、「日米ともに出尽くし感が漂っている。円のロング(買い持ち)ポジションや225先物のショート(売り持ち)ポジションの解消があるほか、積み上がっている信用売り残の買い戻しも出ている。商いは膨らんでいないが、これは国内企業決算の発表を控えているため。むしろ、前々週以降、商社から銀行、海運、自動車へと物色が循環しており、目先は下値を切り上げるイメージ」(みずほ証券・エクイティ調査部・北岡智哉ストラテジスト)との声が聞かれた。東証1部の騰落銘柄数は値上がり1091、値下がり503。出来高は8億5664万株。売買代金は1兆607億円。東京外国為替市場では、1ドル=103円台後半(18日終値は1ドル=102円46銭)で取引されている。
ドル高・円安を背景に、外国人買い観測のホンダ <7267> 、トヨタ <7203> や、スズキ <7269> 、ダイハツ <7262> 、日産自、デンソー、アイシン精など自動車関連株に買いが先行。キヤノン <7751> 、ファナック <6954> 、東エレク、ソニーなど値がさハイテク株も指数を押し上げたほか、UBS証が投資判断「Buy」(買い)、目標株価1100円に引き上げた東芝 <6502> が年初来高値を更新し、08年3月期連結業績推定値を上方修正したNEC <6701> 、野村証が投資判断「3」(中立)に引き上げたNECエレ <6723> なども買いが向かった。
米金融株高を受け、業績下方修正でアク抜け感が強まった住友信託 <8403> や、三井住友 <8316> 、三菱UFJ <8306> 、みずほ、中央三井など銀行株が堅調に推移し、大和証G <8601> 、新光証券 <8606> 、松井証、いちよし、野村など証券株も買い優勢。住友不 <8830> 、東急不 <8815> 、菱地所、大京、野村不HD、三井不など不動産株も軒並み高。米キャタピラーの好決算を好感し、海外資金流入観測のコマツ <6301> が新高値を付け、クボタ <6326> 、オーエム <6213> 、住友重、日立建機など機械株も上昇した。個別では、第3四半期連結決算で経常黒字転換のMDM <7600> がストップ高に買われ、年初来高値を更新したほか、コメ関連のヤマタネ、08年3月期連結業績推定値を上方修正したダイニチ工などが大幅高となった。
半面、Jオイル <2613> 、JT <2914> 、ニチレイ、アサヒなど食品株が軟調。JR西日本 <9021> 、JR東日本 <9020> 、JR東海など電鉄株や、センコー <9069> 、ヤマトHD <9064> 、日通など陸運株もさえない。個別では、09年2月期連結2ケタ減益、減配見通しのガリバー <7599> がストップ安に値下がり率トップとなったほか、08年3月期連結最終赤字転落、無配修正の廣済堂、08年3月期連結業績推定値を減額した滋賀銀なども急落した。
[ 株式新聞ダイジェスト ]提供:株式新聞

関連記事
|
|

Powered by newsing |
|
マネー・経済最新記事
|