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[トピックス]ロシア金融業界への投資:債権投資の縮小及び資産拡大路線へ

2008年04月26日 16:12更新 前の記事 次の記事  ロシア経済・金融一覧
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 2008年は保険業界及び銀行業界でM&Aが活発に行われるのではないかと予測されている(保健業界は30-40の取引、銀行業界は40-50の取引)。また、以前はあまり注目されていなかったリース・消費者金融・債務回収業の分野でも、直接取引の増加が見込まれている。

 格付け機関Expertの金融機関格付け部門部長であるSamiev氏は、「外国人投資家は、継続的にロシア金融資産の取得に動いている。従って、サブプライム問題に端を発した流動性危機も、外国人投資家の投資戦略に強い影響を及ぼさなかったとみられる。銀行業界では、外国企業によるロシア企業の買収(アウト・イン)が活発化している。これは、外国の大手銀行がロシアの金融業界に多大な関心を寄せているためである。今後2-3年で、アメリカ・イギリス・日本から多くの金融業者がロシアに参入してくるだろう。今のところ、その兆しが明らかになってはいないが、外国企業が、ロシア金融市場に対して非常に高い関心を寄せていることは確かである。例として、バークレイズ(Ekspobank以外にも取引を実施する可能性がある)、HSBCの大手が有望な買収先を検討していることが挙げられる。」

 アナリストが作成した調査レポート「ロシア金融業界への投資:債権投資の縮小及び資産拡大路線へ」によると、資金調達能力のあるロシアの金融機関は、他業種を統合することで、競争力強化を図っている。また、資金を有する銀行は、持ち株会社の設立、或いは、流動性に問題を抱える他の銀行株を買収している。

 リース業者も、同様の動きを示している。もっとも積極的な事業を展開しているのは、VTB(外貿銀行)の子会社である。同社子会社は、銀行及びリース事業で資産統合を推し進める中心的役割を果たしている。VTB24は、2007年第3四半期のみで、3億ドル規模の買収取引を行った。一方で、VTB-Leasingは、金融危機が表面化する直前に、Magistral-Financeの資産取得に関する6億700万ドル相当の取引を締結した。上記に挙げた取引総額は、VTB銀行が2007年5月に実施したIPOによって調達した資金の10%以上である。

 債券市場は、世界金融市場の動向を見守っており、閉塞状態にある。格付け機関Expertのアナリストは、2007年に活況であったIPO及びSPOに代わって、2008年は直接投資の取引が多くなり、直接投資がポートフォリオ投資よりも活発になるだろうと予測している。

 金融業界における外国資本の割合は、今後拡大していくことが見込まれる。保険業界全体における外国資本の割合は2008年末時点で15-16%に達する可能性がある。また、銀行業界全体における外国資本はおよそ28-30%になると予測されている。しかし、外国資本といっても、実際には、海外のオフショアを通じたロシア人投資家による投資の割合が、高い水準で維持されると考えられる。それらの投資家が占める割合は保険市場で50%以上、銀行市場でおよそ30%である。

 リース業界では、Expertのアナリストが指摘したように、外国人投資家が参入しているのは高い資金調達能力を持つ自動車リース業界の分野に限られている。しかし、リース会社の買収は金融業者がロシアに進出する上で、非常に有効な手段である。リース会社の主要顧客は、急速に成長している中規模企業である。リース会社を通じて、貸付から債券の発行、保健業務に至るまで、金融サービス全般を中規模企業に提供することも可能となるだろう。また、アナリストは、ロシア市場へ進出する際、銀行・保険会社よりもリース会社として参入した方が経費・時間・手間がかからないと指摘している。リース市場は、急速に発展している。しかし、まだ規制が緩い。リース事業への参入にあたって、諸機関(中央銀行・政府・保険事業監督機関等)から許可を得るための手続きは、比較的容易である。アナリストは、直接投資の対象としてリース事業への関心が高まっていることを指摘している(2008-2009年、およそ10-12件のM&A取引があると予測)。

 また、債権回収業にも大きな成長が見込まれる。債権回収及びファクタリング事業は、未開発の分野であり、成長の可能性が大きい。ロシアのファクタリング業社は、住宅ローン・携帯電話・保険業者への進出を開始したばかりである。格付け機関Expertは、「ファクタリング・インボイスディスカウント・消費者金融は、今後需要が増加するだろう。こうした事業は、生産業に従事する中小企業、相対取引及び卸売業側からの需要によって拡大するだろう」と予測している。

FINAM

ARUJI GATE
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