[FINAMレポート24日付]鉄鋼大手メチェル(MTLR)、2008年第1四半期の生産実績を発表
ロシアの鉄鋼大手メチェルは2008年第1四半期に生産量を大幅に増加させた。冶金分野では、生産効率の向上により圧延材の生産が増加し、石炭分野では、2007年10月にYakutugolを統合したことによって採掘量が大幅に伸びた。FINAMは、同社の製品価格の高騰及び生産量の増加が、今年の業績に肯定的な影響を及ぼし、株価上昇の好材料になると考える。
4月22日、メチェルは2008年第1四半期の生産実績を発表した。それによると、圧延材の生産量は前年同期比7%増の136万6000トン、石炭の生産量は前年同期比60%増の727万9000トンとなった。石炭生産量が大幅に増加した要因は、2007年10月にYakutugolを取得したことである。また、生産戦略が功を奏し、子会社Yuzhniy Kuzbassの採掘設備の近代化投資計画が行われたことも増産につながった。
2008年第1四半期、メチェルは全ての事業分野で生産を拡大した。冶金分野における生産拡大を可能としたのは、連続鋳造法を導入したことによる生産性の向上である(連続鋳造を鋳造全体の90%まで増加させる計画がある)。形綱・薄板等既製品の生産量も増加した。また、金属製品の生産量は16%増となった。(参考として、製鉄業界のリーダー的存在であるマグニトゴルスク製鉄の同期間における金属生産量は12.25%の増加である)。
石炭分野では、Yuzhniy Kuzbassの設備の近代化(採掘量拡大のため)及び2007年10月に取得したYakutugolの実績が生産量増加をもたらした。FINAMは、現在、石炭価格が国内外の市場で高騰し、石炭分野から大きな収益が得られると予測されるため、メチェルは再び石炭分野に重点を置くと考える。
エネルギー分野では、発電量が大幅に増加した。これは、2007年3月にYuzhno-Kuzbass国家地域発電所がメチェル傘下に入ったためである。また、2007年12月に、ブルガリアの熱併給発電所Russe株49%を取得し、同発電所の電力生産量がメチェルの実績に反映されたことも、発電量増加に寄与した。
全体として、FINAMは、メチェルの発表した生産実績をポジティブに評価する。また、生産量の増加及び製品価格の上昇によって、2008年全体の同社業績は更に伸びるだろうと考える。
現在、業種別平均に基づいたメチェル株の適正価格は、市場価格と同等のおよそ45ドル/株。
表:2008年第1四半期の生産実績(トン)
品目 08年第1四半期 変化率(前年同期比)
石炭 727万9000 60%
:コークス炭 431万3000 94%
:一般炭 296万6000 27%
石炭精鉱 412万2000 37%
:コークス精鉱 333万0000 43%
:一般精鉱 79万2000 19%
鉄鋼精鉱 1 16万3000 6%
ニッケル 4400 7%
珪素鉄 2万3000 -
金属製品 18万3000 16%
鋳造品 1万9000 -12%
プレス製品 2万4000 -7%
圧延材 136万6000 7%
:薄板 11万5000 3%
:形綱 81万7000 8%
:半製品 43万4000 7%
鋼鉄 156万3000 5%
銑鉄 97万0000 4%
コークス 91万7000 -4%
発電量(キロワット/時)12億7613万3000 157%

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