[FINAMレポート25日付]鉄鋼大手セヴェルスタリ(CHMF)、子会社株を買取
ロシアの鉄鋼大手セヴェルスタリは、採掘部門の子会社であるKarelsky Okatysh、Olenegorsky GOK、Vorkutaugolの少数株主の持分を買取る決定をした。これは、EVRAZ GROUPの例に次いで以前から市場が予測していたものであるが、買取価格は市場予想価格および業種平均株価を下回るものとなった。この報道がネガティブに影響し、上記3社の子会社株価は下落基調を辿った。
2008年4月3日、各通信社によると、セヴェルスタリの子会社であるKholdingovaya Gornaya Kompaniyaが、Karelsky Okatysh(KARO)、Olenegorsky GOK(OGOK)およびVorkutaugol(VOUG)3社の少数株主に対して買取提案を行った。提示価格が同提案実施前日での平均価格を下回ったため、上記会社の市場平均株価の下落を招き、Karelsky Okatysh株は17%以上の下落となった。
上記3社における持株比率の殆どが95%を超えないため、買取提案は少数株主の自発性により行われる。しかし、FINAMは、自発的提案を実施した後、セヴェルスタリは強制買取を行うと考える。なぜなら、同社は上記3社の買収を目指しているため。
具体的に、Karelsky Okatysh株(予定買取株式数は5万7247株)の提示価格は、2万6965 ルーブル (1152ドル)/株。Olenegorsky GOK株(予定買取株式数は4万423株)の提示価格は、1万8290ルーブル/株(782ドル)。Vorkutaugol普通株の提示価格は、4455ルーブル(190ドル)/株。取引総額は、1億4000万ドルに上る。
上記3社株を100%を買取った後に、セヴェルスタリは、キャッシュ・フローの管理がより効率よくできると考えられる。買収後の上記3社の利益の大部分が配当金としてオーナーであるセヴェルスタリの株主に支払われる可能性がある。また、コスト管理の更なる強化も期待される。コスト削減を目的として、同社は人員削減を実施する可能性が高い。ただ、少数株主の殆どが上記3社の社員であるため、人員削減への反発が見込まれる。
セヴェルスタリによる提示価格が市場価格を下回るため、上記3社株に対する評価は、「中立」。
今後の強制買取に際して、セヴェルスタリは第三者機関の評価に基づき買取価格を提示する可能性がある。その場合、鉄鉱石市場の好況を考慮し、今回の買取価格を上回る価格になるだろう。
FINAMのセヴェルスタリに対する評価は見直し中。

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