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[レポート]「4月28日週の外国為替市場分析」(2)

2008年04月29日 03:05更新 前の記事 次の記事  コラム・外国為替一覧
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出展:ai明治FXホームページ(http://www.aimeijifx.co.jp/)「石井雅博のWeekly FX Report/ai明治FX(株)石井 雅博 2008年4月28日付」より

●今週のポイント●
■ファンダメンタルズ

FOMC、GDP、雇用統計と相次ぐ重要イベントが波乱要因に

 先週は米金融機関の決算出尽くしによる信用収縮懸念の後退や、欧州当局者のユーロ高警戒発言、そしてFOMCでの利下げ打ち止め観測を背景にドル/円が 104円台へ続伸し、2月以来の高値を104.81円まで更新しました。一方クロス円は強弱まちまちで、ユーロ/円は一時165円手前まで高値を更新しますが、ユーロ/ドルが1.60ドルの史上最高値後に下落に転じたのを受け、162円台へ大幅反落。オセアニア通貨も米国との金利差縮小観測から売りが目立ち週後半にかけて軟調な値動きとなりました。しかしポンド/円は米国同様に追加利下げ観測が後退したため買いが集まり21日以降の下げ幅をほぼ取り戻し、 207円台へ反発しました。信用収縮懸念の後退を反映して、市場ではリスク回避の円買いがさほど見られなくなり、各通貨が個別の材料に反応する動きが目立ってきています。

 今週30日のFOMCを控えて、市場の関心事は米金利やインフレ動向に集まっており、今回の声明文で先週市場の話題をさらった利下げ打ち止め感が示されるかに注目が集まります。最近のドル高が米短期債券の利回り上昇を反映している側面があるため、声明で利下げ打ち止めが明確に示されると、素直に市場がドル買いで反応することになるでしょう。ただ利下げ打ち止め観測や金利上昇が株式市場にとってはマイナス面であるため、足元で堅調な値動きの続く各国株価の動向にも注意しておきたい。また同日の米第1四半期GDPが前期比マイナスに落ち込む可能性や、週末の米雇用統計が4ヶ月連続で減少となる見通しについては、すでに市場で織り込まれているため、米景気の減速長期化を連想させるような大幅な下振れを示さなければ市場の反応も限定的なものにとどまると見られます。

 その他に米雇用統計の先行指数とされるADP全国雇用者数や、個人消費動向に関連する米消費者信頼感指数、そして前回改善傾向を示したISM製造業景況指数が材料視される見込みです。


主要な経済指標とイベント

4月28日(月)
【独】5月GfK消費者信頼感指数 (15:10)

4月29日(火)
《 日 : 昭和の日 》
【NZ】3月貿易収支 (07:45)
【英】3月マネーサプライM4(確報値)(17:30)
【英】3月消費者信用残高 (17:30)
【米】4月消費者信頼感指数 (23:00)

4月30日(水)
【日】日銀政策決定会合
【NZ】3月住宅建設許可 (07:45)
【日】3月失業率 (08:30)
【日】3月鉱工業生産(速報値)(08:50)
【独】4月失業者数 (16:55)
【独】4月失業率 (16:55)
【欧】3月失業率 (18:00)
【欧】4月消費者信頼感 (18:00)
【欧】4月消費者物価指数(速報値)(18:00)
【英】4月GfK消費者信頼感指数 (18:30)
【スイス】4月KOF先行指数 (18:30)
【米】4月ADP全国雇用者数 (21:15)
【加】2月GDP (21:30)
【加】3月鉱工業製品価格 (21:30)
【米】第1四半期GDP・個人消費(速報値)(21:30)
【米】4月シカゴ購買部協会景気指数 (22:45)
【米】FOMCミーティング (27:15)

5月1日(木)
【豪】3月住宅建設許可 (10:30)
【米】3月個人所得・支出 (21:30)
【米】3月PCEコア・デフレーター (21:30)
【米】新規失業保険申請件数 (21:30)
【米】3月建設支出 (23:00)
【米】4月ISM製造業景況指数 (23:00)

5月2日(金)
【豪】3月小売売上高 (10:30)
【豪】第1四半期小売売上高 (10:30)
【スイス】4月SVME購買部協会景況指数 (18:30)
【米】4月非農業部門雇用者数 (21:30)
【米】4月失業率 (21:30)
【米】3月製造業受注 (21:30)


■各通貨ごとの分析
アメリカドル/円 USD/JPY
 先週ドル/円は104円台へ続伸となったものの105円手前で上値が重く、高値の更新は104.81円にとどまりました。しかし5日移動平均線を引けで下回ることなく上昇基調がしっかり維持されており、目先は105円の大台を試す動きが先行するかもしれません。ただ105円前後に90日移動平均線が、また昨年12月27日→3月17日の半値戻しが105.20円にあるため、105円前半を引けで越えてこないと達成感や利益確定の売りに押される可能性があるので注意が必要です。105円を突破してくると同61.8%戻しの107.40円や、3月17日起点のチャネル上限がかかる107円前半が次のターゲットになってくるでしょう。一方下値は21日移動平均線と上昇トレンドラインが週後半に103円前半へ切り上げ、支持線の集まる102.50-103.50 円が底堅い印象。同水準が破られないならば上昇基調が続く公算が高まります。今週の予想レンジは102.50-106.50円。

ユーロ/円 EUR/JPY
 ユーロ/円は先週164.95円まで高値を切り上げましたが、165円の大台へはわずかに届かず、その後はユーロ/ドルの大幅調整を受けて2円以上下落、週末162円後半の安値水準で引けました。週末時点で21日移動平均線は161.30円付近で、短期的にはまだ下落余地に留意が必要と思われます。下値は4月4日高値161.69円、1月11日高値162.26円など162円前後の支持線が目先のターゲットで、21日移動平均線が週後半にかけて162 円半ばへ上昇しているので、162円をはさんで下値を固める動きとなれば再度上値を試す機運が高まるでしょう。一方上値は165円が心理的に非常に強い抵抗線で、また165円前半には昨年7月7日高値を起点とした長期下降トレンドが通るため165円前後では下落リスクに留意が必要です。また165円を明確に突破しても、昨年10-12月の例では165円を割ってからいずれも160円まで下値を試しているため、165円以上の水準では神経質な展開になると思われます。165円を越えてからは昨年12月27日高値166.64円が目先のターゲットになります。今週の予想レンジは162.00-166.00円。

英ポンド/円 GBP/JPY
 先週のポンド/円は週前半から4円以上下落する調整相場となりましたが、203円前半で下げ止まってから週末には207円半ばへ反発し、ほぼ前週終値付近で引けとなりました。11月以来となる90日移動平均線との交差が目前であるため、同線の通る207.00-208.00円の攻防にまず注目で、90日線を越えてくると3月17日安値起点のチャネルの上限ライン211.00-212.00円を目指した展開が予想されます。一方で日足ボリンジャー上限付近での推移が続いているため、いったん調整入りするとチャネルの下値支持線201.00-202.00円付近まで試される可能性がありますが、先週安値 203.32円と21日移動平均線が重なる203.00-204.00円が強い支持ゾーンになっているため、この水準が破られなければ、レンジ内の調整にとどまる公算が強まるでしょう。今週の予想レンジは203.00-211.00円。

オーストラリアドル/円 AUD/JPY
 豪ドル/円は先週97円台へ小幅続伸。週後半にかけ98円前後でもみ合いが続いていたものの、大台に定着できず週末97円前半へ押し戻された状況で取引を終えました。ただこれまでの上昇基調は崩されていないため、引き続き上値余地を探る展開が想定されます。昨年10月31日高値を起点とする下降トレンドを先週上抜いてきたことも強気を支える要因で、今週は昨年高値(107.85円)→今年安値(88.11円)のちょうど半値戻しにあたる98.00円を明確に突破できるかがポイントになります。下値は先週のレンジ下限96.78円が目先の支持線になりますが、95円後半に同38.2%戻し(95.70円)や90日移動平均線(95.60円)、4月9日高値(95.75円)などの主要支持線が並ぶ強い支持線があるため、ここが破られないかぎり上昇トレンドが維持される見込みです。今週の予想レンジは95.50-100.50円。

ニュージーランドドル/円 NZD/JPY
 先週NZドル/円は90日移動平均線の通る83円を越えられず、81円半ばへ小幅反落して引けとなりました。また82円前後の13週移動平均線を3週連続引けで越えられず、豪ドル/円に比べ上値が重い印象です。変動率も豪ドル/円を下回る状況が続き、小動きを示唆しています。当面は3月17日安値起点のチャネル内(今週は80.30-84.00円)での推移が想定されますが、上昇してくる21日線が81円前半に差しかかるため、同水準で下値が支えられるか、もしくは破られて下抜けとなるか試されることになるでしょう。上値は83円前後に90日線の他、ボリンジャーバンド上限が頭を抑える格好となり、この 83円を突破できないとレンジを形成してもみ合いが続くかもしれません。今週の予想レンジは80.00-84.00円。

カナダドル/円 CAD/JPY
 加ドル/円は週始めから調整売りが先行し3日続落する軟調な地合いが続きましたが100.87円の安値をつけてから反発に転じ、一時103円前後へ戻しました。チャート上では21日移動平均線を上回る堅調な流れを継続しており、週後半にかけ102円台に切り上がってくる同線が下値をサポートする見込みです。上値は4月18日高値(103.87円)と昨年12月27日→3月20日安値の38.2%戻し水準(103.80円)が重なる103.80円台が強固な抵抗線で、90日移動平均線も104円前半へ下降してくるため104円前後では頭の重い展開が予想されます。また104円後半にはチャネル上限の抵抗線があり、心理的な節目の105円手前で伸び悩む可能性も。ただRSIがまだ過熱感を示していないため、105円を明確に突破できれば上値余地拡大が見込まれます。今週の予想レンジは101.50-105.50円。

スイスフラン/円 CHF/JPY
 先週102.72円まで年初来高値を更新したスイスフラン/円は、週後半に大幅な調整売りを受け100.35円まで反落。その後4月14日安値を意識した買い戻しに支えられ100.70円で取引を終えました。高値から2円近く急落し101円前半の21日移動平均線も下回ったため、上昇トレンドの継続が危ぶまれており、今週は先週後半の下落相場が一時的な調整か、もしくは下落トレンドの始まりを示唆するものかを見極める週になります。下値は先週安値圏の 100.30円がサポートになりますが、心理的な節目の100円が破られるようだと90日移動平均線の99.30円まで狙われる可能性が出てきます。上値は102.20円前後の21日線が目先の抵抗線で、ここを越えると先週半ばまで強い支持線となっていた101.80円が上値抵抗線に転じるため102円の回復は一筋縄にいかないと見られます。今週の予想レンジは99.50-102.00円。

-------Fin-------


■次回は5月5日(月)更新予定です

※掲載内容は情報提供を目的としており、勧誘等を目的としたものではありませんので、お取引の最終判断はお客様ご自身の責任で行うようお願い致します。

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