売り先行後に下げ渋り、平均株価は10円安と3日ぶり小反落=東京株式市場・30日前場
30日前場の東京株式市場では、平均株価が28日終値比10円88銭安の1万3883円49銭と3日ぶりに小反落した。資本増強を発表した米金融大手シティグループの時間外取引での下落や、経済産業省が午前8時50分に発表した3月鉱工業生産が前月比3.1%減と市場予想(前月比0.7%減)を下回ったことで寄り付きは売りが先行。先物市場で、「前場中に225先物2000枚売り」(市場筋)も観測され、平均株価は一時128円安まで下げ幅を拡大した。ただ、欧州経由で合計350億円の買いバスケット(売りバスケットは200億円)が下支えしたほか、証券、銀行、ハイテク株などに物色が向かい、売り一巡後は切り返し、平均株価はプラス圏に浮上する場面もあった。
市場からは、「今晩のFOMC(米連邦公開市場委員会)での利下げ打ち止めに期待感が高まっている。利下げ打ち止めとなれば為替が円安に振れ、株式市場には追い風。また、松電産の最高益見通しがサプライズとなったほか、先高感から証券株も買われており、地合いの強さを感じる。平均株価が引け値ベースで1万4000円台を回復すれば、センチメントがさらに改善し、一段高も望めそうだ」(SMBCフレンド証券・投資情報部・中西文行氏)との声が聞かれた。東証1部の騰落銘柄数は値上がり845、値下がり713。出来高は9億2145万株。売買代金は1兆1975億円。東京外国為替市場では、1ドル=104円台前半(28日終値は1ドル=104円56銭)で取引されている。
NY原油先物価格の急反落を受け、国際帝石 <1605> 、石油資源 <1662> 、ガス開など資源開発株や、新日石 <5001> 、新日鉱HD <5016> 、AOCHDなど石油株に売りが先行。第一中汽 <9132> 、川崎汽 <9107> 、郵船など海運株も売り優勢。市場予想を下回る09年3月期連結業績見通しを発表した住友鉱 <5713> をはじめ、アサヒプリ <5855> 、三菱マ <5711> 、DOWAなど非鉄金属株も大幅安。クレディスイス証が投資評価「アンダーパフォーム」(弱気)に引き下げた菱地所 <8802> 、東建物 <8804> 、住友不など不動産株も軟調に推移した。個別では、09年3月期大幅減益見通しの新光電工 <6967> が値下がり率トップとなったほか、南海、レンゴー、ウシオ電などが急落した。
半面、08年3月期連結営業21%減益発表でアク抜けが指摘されたほか、09年3月期増収増益転換観測が伝わったマネクスBH <8698> がストップ高となり、松井証 <8628> 、大和証G <8601> 、野村など証券株が買い優勢。09年3月期最高益予想に日興シティ証が投資判断「1M」(買い・中リスク)に引き上げた松電産 <6752> 、UBS証が投資判断「ニュートラル」(中立)に格上げしたTDK <6762> や、京セラ、ファナック、アドバンテスなど値がさハイテク株も堅調。タムロン <7740> 、HOYA <7741> 、東精密、島津製など精密機器株も上昇した。個別では、08年3月期連結業績推定値を増額したクボテック <7709> がストップ高カイ気配。09年3月期連結経常17%増益見通しを発表した新明和 <7224> や、サンフロンテ <8934> 、フィデック <8423> 、ランビジネス <8944> 、グリーンHS <3360> などもストップ高となった。
[ 株式新聞ダイジェスト ]提供:株式新聞
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