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29日のロシア市場、反落 商品市場の下落を嫌気

2008年04月30日 15:30更新 前の記事 次の記事  マネー・経済・ロシア市場一覧
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ロシア株式市場 反落
利上げの影響は小さいながら、商品市場の下落を嫌気


 29日のロシア株式市場は反落した。ロシア中央銀行は28日の取引時間中、政策金利を0.25%引き上げ、年率10.50%とし、29日から適用する、と発表した。これはインフレ抑制を目的にしたもので、ロシア3月の消費者物価指数(CPI)は年率13.3%と政策目標の10%を大きく上回っていたことに対応したものだ。ただ今回の利上げだけでインフレが沈静化する、との見方は少ない。ロシア中央銀行はインフレ抑制の手段として金融政策とともに為替政策も重要視しており、現在ユーロ55%、米ドル45%で構成される通貨バスケットに対してルーブル高が進めば、輸入物価が抑えられ、金利引き上げの必要性は減ることを政策当局も期待している。いずれにしても今年に入ってからCPIの上昇が加速していることを考慮すれば、今回の政策金利の引き上げは相当程度織込み済みで、市場の反応はほとんどなかった。

 30日発表の米第1四半期GDP統計と米公開市場委員会(FOMC)による金融政策発表を控え動意薄の中、原油先物など商品市場がドル高を嫌気して下落したことで主力のエネルギー関連が下げを主導した。一方市場予想を大きく上回る好決算となったズベルバンク(SBER)は逆行高となり指数を支えた。MICEX指数は前日比0.42%安の1668.28、RTS指数は1.13%安の2126.57で取引を終えた。

 ロシア最大の銀行ズベルバンク(SBER)は国際会計基準による2007年通年決算を発表し、新規貸し出しの増加と積極的な出店が功を奏して、純利益が前年比28.6%増の1065億ルーブル(約4679億円)となった。市場予想(ブルームバーグ調べ)1022億ルーブルをも上回り、過去最高を更新した。また資産総額も同42%増の4兆9300億ルーブル(約21兆6614億円)と大幅増となった。ただ新規貸し出しの増加にはサブプライム・ローン問題の影響で貸出余力がなくなった欧米の金融機関による融資の肩代わりの側面があり、注意が必要だ。ロシアの政府当局も貸し渋りにつながらないよう、中央銀行による国内銀行に対する貸出を積極化しており、これが同行の収益拡大につながった面がある。同行株は寄り付き直後から上昇したものの、上昇幅は前日比1.68%にとどまったことは、市場でも慎重な見方があることをうかがわせる。同行の株価動向はロシア市場の今後を見極める意味でも重要だ。ロシア市場で最も下落が顕著なのが電力株と並んで、銀行株であり、銀行株が本格的に出直ってくれば、資源関連は絶好調なだけに市場全体の上昇に弾みがつこう。

ズベルバンク(SBER)
29日終値 76.95ルーブル (前日比 1.68%高)
取引単位  1株         (約 338円)


米国株は下落、米消費者信頼感指数悪化と不動産価格下落を嫌気

 30日発表の米第1四半期GDP統計と米公開市場委員会(FOMC)による金融政策発表を控え動意薄の中、4月の米消費者信頼感指数が2003年以来の最低水準となったことや2月の米住宅価格指数は前年比12.7%低下と2001年の統計開始以来最大の落ち込みを示し、景気悪化が示されたことを嫌気して下落した。ただ原油先物をはじめ商品市場が軟化したことでインフレと消費への悪影響への懸念が後退し、下落幅は限定的であった。個別でも薬品大手メルクが新薬の承認を得られず急落する一方、クレジット・カード第2位のマスターカードは海外事業が好調で利益が倍増となったことで急騰した。ダウ工業株平均は前日比0.31%安の12831.94で取引を終えた。

 債券市場では、経済指標が景気悪化を示すものが多かったことに加え、先週の相場急落の反動で債券が買われ、金利は低下した。月末がらみの債券需要も相場を下支えした。先物市場では30日のFOMCでの利下げ観測が82%となった。これは18%の市場参加者は金利据え置きを予測していることを示している。FOMCでは利下げの有無よりも政策発表後の声明文で、更なる追加利下げに関して打ち止め感を示すか否かが注目点となりそうだ。

 為替市場では、独4月の消費者物価指数が市場予想を下回った上、仏4月の消費者信頼感指数が1987年の統計開始以来最低となり、ドルが対ユーロで続伸となった。また英ポンドが企業の業況判断指数と住宅指標の悪化を受け全面安となっている。


ニューヨーク原油 急反落
ドル高に加え英BPのパイプラインの送油再開で需給不安が緩和


 ニューヨーク原油先物は、急反落。ドルが対ユーロで続伸したことの加え、このところの相場上昇をもたらした、スコットランドの製油所のストライキにより稼動停止していた英BPの北海パイプラインがストライキ終結を受け送油を再開し、市場の需給懸念が緩和した。1バレル=115ドル台で取引を終えている。

 金先物は米ドル高を嫌気した売りに加え、商品相場全体が下落したことでインフレヘッジの需要も細り3ヶ月ぶりの安値水準で取引を終えた。小麦・コメなど農作物先物も米国の作柄が市場予想より改善を示したことで下落している。


ARUJI GATE
※この記事は、日本初のロシア株 取扱証券会社であるARUJI GATE証券株式会社の提供です。
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