30日のニューヨーク株式市場で、ダウ工業株30種平均は前日比11ドル81セント安の1万2,820ドル13セント、ハイテク株中心のナスダック総合株価指数は同13.30ポイント安の2,412.80で引けた。米連邦準備理事会(FRB)が0.25%の利下げを発表した後、買いが減速した。 米FRBの発表前、市場は予想を超える好結果となった経済指標や企業決算を好感し、勢いを盛り上げていた。第1四半期における国内総生産(GDP)は、縮小を予想するアナリストもいる中、年率換算0.6%増となった。4月のシカゴ地区購買部協会景気指数は48.3となり、市場予想平均の48.0を上回った。また米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)が発表した第1四半期決算は33億ドルの損失を計上したものの、市場予想は上回った。同社株は前日比2ドル高の23.20ドルで引けた。ダウ平均は一時1万3,000ドルを超え、1月上旬来の高水準となった。 米FRBの発表から、「損失可能性が成長している」と言及した3月より、弱い経済成長に対する懸念が減少していることが明らかとなった。FRBは、弱い米経済のままであり、インフレーションの見通しは定かではないが、過去数ヶ月間に渡って実施されてきた金利引下げが「今後の緩やかな経済成長をもたらし、経済活動へのリスクを和らげるはずである」と述べた。 しかしFRBは、米経済がインフレーションを来たしていると十分に確信しているのかどうか、また追加利下げを行わない予定かどうかに対し、不鮮明であった。ワコビアのストラテジスト、Scott Wren氏は「市場はインフレーションの明確な議論を聞きたがっている。また今後しばらく、もしくは将来的にインフレーション懸念を十分に軽減させる話が聞きたいのだ」と述べた。 ニューヨーク商業取引所(NYMEX)における原油先物取引は、前日比2.17ドル安の113.46ドルで終えた。