方向感に乏しく安値圏でもみ合い、平均株価は83円安と続落=東京株式市場・1日後場
 1日後場の東京株式市場では、安値圏でもみ合い。平均株価は前日比83円13銭安の1万3766円86銭と続落した。後場寄り後は戻りを試す局面も見られたが、「先物市場に500枚売りが2本出た」(市場筋)ことで、上値を抑えられ、再び軟化。上海、香港などアジア株式市場の休場に加え、今晩の4月米ISM(サプライマネジメント協会)製造業景況指数や現地2日の4月米雇用統計などを控え、手掛かり材料難に見送り気分が強い中、先物市場への大口売りに平均株価が一時122円安まで下げ幅を拡大するなど、軟調に推移した。出来高は3日ぶりに20億株を割り込み、商いは低調。なかで、海外勢からの買い戻しなどで戻り歩調を強めていた銀行、証券など金融株や不動産株などが売り物に押された。
市場からは、「直近で平均株価が一時1万4000円を奪回し、やや調整が欲しいところ。決算シーズンに入り、個別銘柄では決算に反応して短期的なトレードが見られるが、全体相場は例年のように5月中旬まで弱含むのではないか。その後、今期の業績予想数値を確認してから改めて先行きの方向感が出てきそうだ」(ウツミ屋証券・証券商品部長・藤田勝義氏)との声が聞かれた。東証1部の騰落銘柄数は値上がり437、値下がり1167。出来高は17億46万株。売買代金は2兆2716億円。東京外国為替市場では、1ドル=103円台後半(4月30日終値は1ドル=104円04銭)で取引されている。
第1四半期連結決算の大幅な減収減益が嫌気された東建物 <8804> をはじめ、菱地所 <8802> 、大京 <8840> 、野村不HD、住友不など不動産株が下げ基調。住友信託 <8403> 、みずほ <8411> 、三菱UFJ、りそなHD、三井住友など銀行株や、新光証券 <8606> 、野村 <8604> 、丸三証、岡三など証券株も軟調。09年3月期大幅減益予想の邦チタ <5727> や、東邦鉛 <5707> 、住友鉱 <5713> 、三菱マ、DOWAなど非鉄金属株も下値模索。戸田建 <1860> 、大林組 <1802> 、千代化建、積水ハウスなど建設セクターも一段安となった。個別では、08年3月期連結最終赤字修正に前期無配としたシーズクリエ <8921> がストップ安比例配分となり、値下がり率トップ。ほか、ゼビオ、アスクル、ベルーナ、長野銀などが1割超下落した。
半面、09年3月期営業利益予想で最大28%増益に増配見通しの日電硝子 <5214> が外国人買いを交え一時ストップ高に年初来高値を更新し、旭硝子 <5201> 、板硝子 <5202> などガラス株が堅調。乾汽船 <9113> 、郵船 <9101> 、川崎汽、商船三井など海運株も堅調に推移した。個別では、09年3月期営業58.7%増益見通しに上限6.2%の自社株買いを好感した日本調剤 <3341> がストップ高比例配分となり値上がり率トップ。中計の2年前倒しが好感されたワコム <6727> もストップ高比例配分となったほか、サニックス、愛知機、日比谷設備なども大幅高となった。
[ 株式新聞ダイジェスト ]提供:モーニングスター社

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