インドと中国がアジア経済を牽引:S&P
【ムンバイ】アメリカの投資情報会社スタンダード&プアーズのレポート「国際的な混乱の中におけるアジアの弾力(Asian Resilience Amid Global Turbulence)」が30日に発表された。レポートには、アメリカの不況に端を発する世界的な経済低迷の波にも関わらず、アジア経済は無傷でいる可能性が高いとの予測が掲載されている。
スタンダード&プアーズのアジア・太平洋地区主任エコノミスト、スビル・ゴーカラン博士は「アジア・太平洋地域諸国の経済成長率は緩やかではある。しかし、中国とインドの強力な牽引のお陰で、地域全体としては、今後2年間、高成長を見せる」と語った。
また、ゴーカラン博士は、「インドと中国の経済成長が著しい。この2カ国の経済は、今後2年間は8%ずつ成長していくだろう。アジア全体の経済成長にも大きな弾みをつけることになる」、「アジア経済が弾力性を持つに至った重要な要因として、日本経済の成長率がプラスに転じたことと、アジア諸国の経済協力による効果の2点も挙げられる」と分析している。
一方、ゴーカラン博士は、アメリカ経済の低迷が長引き、食料やエネルギーの価格が跳ね上がった場合のリスクを警告している。「食料やエネルギーの価格の高騰が、現在予測される大きな脅威だ。場合によっては、今後数年の経済成長に大きく影響するだろう」
「どの国も、国際的な経済協力へ向かいながらも、自国の経済の発展に目を奪われている。このような中、上に挙げたリスク処理が、アジア諸国の重要な政治課題となるだろう」と締めくくった。
※この記事は、インド専門ニュース&コラムサイト「ヴォイス・オブ・インディア」の提供です。ビジネス、政治から社会、文化、エンタテインメントまで、インド発の最新情報をお届けしています。
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