[レポート]「5月5日週の外国為替市場分析」(1)
出展:ai明治FXホームページ(http://www.aimeijifx.co.jp/)「石井雅博のWeekly FX Report/ai明治FX(株) 石井 雅博 2008年5月7日付」より
●今週これまでの動き●
序盤は欧州タカ派発言でドル弱含むも、FOMCの利下げ打ち止め観測受け週末再びドル/円が104円乗せ
週明けの5日月曜日は東京市場がGW連休で休場となるも、先週末の米雇用統計が予想ほど悪化しなかったことを受け、午前から円売り優勢の流れで始まりユーロ/円・豪ドル/円を中心にクロス円が堅調に推移。豪ドル/円は強い第1四半期住宅価格などを手がかりに夕方99円台へ乗せ、ユーロ/円も4月29日以来の163円台を一時示現しました。ただドル/円は朝方105.47円をつけてから上値が重くなり、104円前半でこう着した展開に。そのなかでロンドン時間ポンド/円の下落が目立ち、208円台から1円以上反落してNY時間に206円半ばまで下値を拡大。NY時間に発表された4月ISM非製造業景況指数は52.0と4ヶ月ぶりに、景気分岐点となる50を上回る強い結果を示したため、ドル/円が105.61円へ上振れする場面がありましたが先週高値 105.69円に一歩届かず、その後NY原油相場の120ドル台乗せを嫌気してダウが反落すると、株価に合わせて105円割れとなり、104.70円台へ反落しました。クロス円もNY中盤からドル/円の下落に合わせて軟調になり、99.65円まで上昇した豪ドル/円が99円前後へ押し戻された他、ユーロ/ 円も162.50円を割って162.29円へ下落しました。
昨日6日は前日のダウ下落を受け、ドル/円は104円後半で上値の重い展開が継続。ユーロ/円も162.70円台へ戻してからは上げ渋る展開に。午前は豪3月貿易収支の赤字額が若干減少するも豪ドル/円への影響は限定的で、昼過ぎに発表された豪州準備銀行(RBA)政策金利は市場の予想通り7.25%に据え置かれ、その後の声明で短期的に高インフレが継続も、時とともにインフレは鈍化するとの見方が示されると、やや豪ドル/円が下押ししますが、99円前後の水準で底堅く推移しました。海外時間からは欧州通貨を中心に荒っぽい展開となり、ユーロ/ドル主導の売りでユーロ/円が162.10円台へ下落すると、ポンド/円も5年ぶりの低水準に落ち込んだ英サービス業PMIを受けて205円後半へ急落。しかしその後予想を上回ったユーロ圏3月生産者物価指数(PPI)を受けて、欧州通貨が反発へ向かいユーロ/円・ポンド/円とも下落分を相殺。ところが、米連邦住宅金融公社ファニーメイの決算が市場予想を上回る赤字を示したことから、サブプライム問題や米住宅市場の悪化への懸念が増幅し、市場で急速にリスク回避の円買いが加速。ドル/円が104.50円を下抜けて先週の米雇用統計の上昇分を吐き出し104.00円の安値を示現した他、ユーロ/円が161.98円まで下落。これまで堅調を保っていた豪ドル/円も 99円を割って一時98.43円をつけました。ただNYダウがファニーメイの決算悪化に圧迫されながらもNY中盤以降反発したため、ドル/円・クロス円とも終盤にかけて買い戻しが強まり、ドル/円が104円後半、ユーロ/円も162円後半へ戻して引けとなりました。また加ドル/円は予想以上の改善を見せた 4月Ivey購買部協会景況指数や原油相場の続伸を好感して、NY序盤から強含みで推移。102円後半から一気に2円近く吹き上がり104円半ばへ急反発しました。
●先週の主な要人発言
【4月28日(月)】
「現在の政策金利(4.00%)は非常に低い水準」
--------------ユンケル・ユーログループ議長
「為替相場は過度な変動を見せた。ECBはその影響を警戒」
--------------トリシェECB総裁
「インフレ回避のために必要なすべての措置を実施するべき」
--------------リープシャー・オーストリア中銀総裁
【4月29日(火)】
「来年のインフレ率は3%を上回る可能性」
--------------キング・イングランド銀行(BOE)総裁
「英国の景気後退入りを回避するため積極的な利下げが必要」
--------------ブランチフラワー英国金融政策委員
【4月30日(水)】
「今年の景気は明確に下振れリスクを意識」
--------------白川日銀総裁
「経済成長の下振れリスクについての表現を削除」「経済活動は依然として弱い状態で推移」「インフレ見通しは不確実性高く、今後もインフレ動向を注視」 --------------FOMC声明文
【5月1日(木)】
「米経済の減速長期間の影響で追加利下げの可能性も」
--------------カーニー・カナダ銀行総裁
【5月2日(金)】
「米景気が後退入りした確かな証拠はまだない」
--------------ホワイトハウス
「雇用の減少は米経済が上向いていないことを示している」
--------------ブッシュ米大統領
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