[FINAMレポート13日付]露ロスバンク(ROSB)、2007年の業績を発表(国際報告基準)
ロシアの銀行大手、ロスバンクが発表した2007年の業績(国際報告基準)は、全ての分野で同行の事業が拡大したこと、また、貸付コストが低下し、営業経費抑制に成功していることを示している。これは、同社のファンダメンタル価値にポジティブに作用するだろう。しかし、FINAMは、Societe Generaleの主要株主がロスバンク株の取得に活発に動いていることから、同社株価は過剰評価されていると考える。
5月8日、ロスバンクは2007年の業績を発表した(国際報告基準)。それによると、同行資産は38.9%増の4081億ルーブルとなった。自己資本は、45.2%増のおよそ408億9000万ルーブルに達した。純利益は67億1000万ルーブルとなり、前年を61.5%上回った。
2007年におけるロスバンクの資産増加率は38.9%であり、ロシア銀行業界における資産増加率(44.1%)と大体同等である。貸付額の増加率は資産増加率を上回った。2007年末における資産対貸付の割合は57.2%となり、54.9%であった前年を上回った。FINAMは、2007年、同行資産の構造が改善されたと考える。
純利子収入の増加率は、資産増加率と同等の40.9%であった。純利子収入が増加した要因は、資産増加率と比較して支払利息の増加率が7.4%増と低い水準に止まったことである。一方、支払利息の増加率が抑制されたのは、比較的に安い融資が増加したためであると考えられる。
その他の収入及び支出に関しては、2007年の有価証券ポートフォリオによる損失が4億500万ルーブルとなった(2006年は、7億7700万ルーブルの収入があった)。また、2007年の為替取引による純収益は3億3200万ルーブルに減少した(2006年は、14億3600万ルーブルであった)。2007年の手数料収入は、2006年の水準に止まった。
営業経費の増加率が、経営陣の経費管理によって、低い水準に抑えられたことは(前年比15%増)、特筆すべきである。
貸付に係わる費用の低下及び営業経費の抑制によって、2007年におけるロスバンクの純利益は、前年比61.5%増の61億6000万ルーブルとなった。
FINAMの計算によるロスバンク株の適正価格は5.89ドル/株。下落可能性は26.2%。評価は「売り」。
表:ロスバンクの主要財務指標(ルーブル)
2007 2006 変化率
資産(年末) 4081億 2938億 38.9%
総貸付高(年末) 2336億 1612億 44.8%
自己資本(年末) 408億9000万 281億6000万 45.2%
受取利子 346億9000万 290億2000万 19.5%
支払利子 138億8000万 129億2000万 7.4%
純利子収入 166億9000万 118億5000万 40.9%
営業利益 235億8000万 194億2000万 21.5%
営業経費 153億5000万 133億5000万 15.0%
純利益 61億7000万 38億2000万 61.5%
ROAE 17.9% 15.0% 2.9%
ROAA 1.8% 1.5% 0.3%
純利子利益率 0.2% 11.8% -1.6%
費用収益比率 47.6% 46.9% 0.7%
出典:ロスバンクの資料、FINAMの計算による
時価総額:52億7279万4169万ドル
普通株の価格:7.75ドル
週間変化率:-4.0%
月間変化率:-3.7%
年間変化率:16.1%

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