手じまい売りに下げ転換、平均株価は32円安と5日ぶり小反落=東京株式市場・16日後場

16日後場の東京株式市場は、下げに転じ、平均株価が前日比32円26銭安の1万4219円48銭と5日ぶりに小反落した。後場寄り後に、債券先物6月物が「売り仕掛け」(欧州系証券)から、一時50銭超下落したことを受け、株先買いに上値を試す場面があったが、戻り売りや利益確定売り圧力が強く、上値は限定的。週末要因から見送りムードが漂う中で、手じまい売りも出やすく、トヨタ <7203> が小幅安に転じるなど輸出株の一角が下押し、午後2時前に平均株価はマイナス転換した。ただ、海運や商社、鉄鋼など業績上ブレ期待が大きい銘柄への物色継続が下支えとなり、小幅安でもみ合う展開となった。
市場からは、「25日移動平均線カイ離率など一部テクニカル指標に過熱感が出ており、調整が欲しいところだった。来週前半にかけても上手にガス抜きできるかがポイントだろう。逆に上値を追い過ぎるようなら、反動から1万3000円水準までの下げにつながる可能性もある」(銀行系証券)との声が聞かれた。東証1部の騰落銘柄数は値上がり656、値下がり944。出来高は22億7823万株。売買代金は2兆6110億円。東京外国為替市場では、1ドル=104円台後半(15日終値は1ドル=104円80銭)で取引されている。
前日一時ストップ高のソニー <6758> や、ファナック <6954> 、TDK <6762> など値がさハイテク株の一角が軟調。ゼンショー <7550> 、Jフロント <3086> 、7&iHD <3382> など小売株も売り優勢。09年3月期営業3割減益予想に野村証が投資判断「3」(中立)に引き下げたゴールドクレ <8871> がストップ安比例配分となり、レオパレス <8848> 、URBAN <8868> 、ジョイント <8874> など不動産関連株が大幅安となった。個別では、08年6月期連結業績予想を下方修正したアルバック <6728> や、エクセル <7591> などがストップ安ウリ気配。09年3月期連結経常62%減益予想に三菱UFJ証が投資判断「3」(中立)に2段階引き下げたトランスコス <9715> は一時ストップ安に値下がり率トップとなった。
半面、バルチック海運指数の最高値更新を受け、海運株が東証業種別値上がり率トップを維持。新値追いとなった郵船 <9101> 、商船三井 <9104> 、川崎汽 <9107> の大手海運3銘柄や、新和海 <9110> 、第一中汽 <9132> など中堅どころにも物色が続いた。商品市況高を背景に、三菱商 <8058> 、伊藤忠 <8001> 、丸紅 <8002> が年初来高値を更新するなど商社株が一段高。新高値を付けたJFE <5411> 、合同鉄 <5410> や、住金 <5405> 、新日鉄 <5401> など鉄鋼株も堅調に推移した。個別では、09年3月期連結最終32%増益予想のタチエス <7239> や、グリーンHS <3360> 、フルキャスト <4848> などがストップ高比例配分。09年3月期連結経常2.9倍予想のダイコク電 <6430> もストップ高となった。
[ 株式新聞ダイジェスト ]提供:モーニングスター社

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