[FINAMレポート22日付]モバイル・テレシステムズ(MTSS)、第1四半期決算を発表(GAAP-米国一般会計基準)
ロシアの携帯通信大手、モバイル・テレシステムズの発表した決算は、良好とも不調とも取れる。OIBDA収益率及び純利益率は低下したものの、売上は順調な伸びを示した。FINAMは、この結果が同社の株価に大きな影響を及ぼすことはないが、現在の相場からすると、株価上昇は大いにあると考える。
5月20日、モバイル・テレシステムズは、2008年第1四半期決算を発表した(GAAP-米国一般会計基準)。FINAMは、通信事業の季節的要因が反映されないことから、四半期毎の詳細な分析を実施していないが、今回発表された業績から結論を導き出すことも可能である。
売上は、前年同期比37%増であった。売上が伸びた背景には、ARPU(加入者一人当たりの平均売上)の著しい上昇(22%)、及び加入者の順調な増加(16%)、ルーブル高が挙げられる。しかし、ARPUの上昇率、加入者の増加率、売上の伸び率は、共にFINAMによる2008年予測の水準を下回った。しかし、FINAMは、モバイル・テレシステムズに対する基本的な評価に変更を加えることはしない方針である。
第1四半期のOIBDA収益率は、前年同期を2.5%下回る49.4%となった。これは、良好とは言えない結果である。FINAMは、2008年全体のOIBDA収益率が53.8%まで上昇すると予測している。しかし、より詳細な分析の結果によっては、OIBDAに対する評価に変更を実施する可能性もある。
モバイル・テレシステムズの主要財務指標(ドル)
財務指標 07年第四半期 08年第1四半期 変化率 予測変化率
売上 17億4100万 23億7900万 37% 27%
OIBDA 9億300万 11億7600万 30% 30%
OIBDA収益率 51.9% 49.4% -2.5% 53.8%
純利益 4億4900万 6億1000万 36% 35%
純利益率 25.8% 25.6% -0.2% 1.5%
ARPU(ロシア) 8.2 10.0 22% 9%
加入者数(ロシア)5150万人 5990万人 16% 9%
売上に占めるロシアの割合75% 76% 1% -4%
出典:モバイル・テレシステムズの資料;FINAMの計算による
FINAMは、次回の評価見直しの際に2008年第1四半期におけるモバイル・テレシステムズの業績を反映させる予定であるが、同社に対する基本的な評価に変更はないものと考える。FINAMは、モバイル・テレシステムズ普通株に対する評価を据え置きの「買い」とする。目標価格は18.22ドル/株。
時価総額:253億7504万1736.74ドル
普通株の価格:12.73ドル/株
目標価格:18.22ドル
評価:「買い」
週間変化率:5.5%
月間変化率:5.0%
年間変化率:36.3%

※この記事は、日本初のロシア株 取扱証券会社であるARUJI GATE証券株式会社の提供です。 日本で実際にロシア株の売買ができるほか、ロシアおよびロシア株に関する詳細な情報を発信しています。URL: http://www.arujigate.co.jp/
関連記事
|
|

Powered by newsing |
|
|
ロシア経済最新記事
|