[FINAMレポート2日付]モバイル・テレシステムズ(MTSS)、第3世代携帯電話(3G)を導入
第3世代携帯電話(3G)事業の着手によって、すぐに利益が生まれるわけではない。しかし、モバイル・テレシステムズにとって、3G通信網の導入は売上増の基盤となるだろう。一方、Mikhail Shamolin氏を同社最高経営責任者とした決定は、市場の予測内であった。同社持株会社であるシステマによる、モバイル・テレシステムズ経営陣の育成を図りたいとの方針が反映されたものと考えられる。
5月29日、ロシアの携帯通信大手モバイル・テレシステムズ広報は、サンクト・ペテルブルグ及びカザンの2都市で、3G事業に着手したことを明らかにした。次いで、すでに通信網の整備が完了しているエカテリンブルグ及びソチでは、使用許可が下りるのを待って、3G事業が展開される予定である。2011年までの同事業に対する投資額は380億ルーブル(16億ドル)である。国内全体に3G通信網が整備されるのは2010年となる見込みである。
全体として、3G事業に関するニュースは、モバイル・テレシステムズにポジティブな影響を与えるだろう。同社が当初公表していた予算を大幅に超えることなく(2007年より毎年3億5000万ドルを投資する予定であった)、新たな通信網の整備計画を進めていることは評価できる。第2世代携帯電話の技術では、テレビ電話・ブロードバンドインターネット接続・テレビ視聴・法人顧客向けサービス等、付加価値の高いサービスを提供することはできないため、3G事業に着手したことによって、同社のARPU(加入者一人あたりの平均売上)は伸びるだろう。
また、Leonid Melamed氏に代わって、Mikhail Shamolin氏が最高経営責任者となったことが発表された。
※ Mikhail Shamolin氏の略歴:2005年よりモバイル・テレシステムズ副社長として、販売・顧客サービス業務に就く。また、MTS-Russiaの代表を務める。およそ2倍のARPU増加に貢献。
FINAMは、この2年間、前CEOのLeonid Melamed氏が、同社の大幅な時価総額上昇に貢献したことを評価しつつ、この人事に関しては、中立的に受け止めている。
FINAMは、新社長の行動に関する情報が発表されるまで、モバイル・テレシステムズ株に対する評価は据え置きとする。同社株の目標価格は18.22ドル/株(約431ルーブル)。評価は「買い」。
時価総額:254億3483万1520.88ドル
普通株の株価:12.83ドル(約303ルーブル)
目標価格:18.22ドル
評価:「買い」
週間変化率:-1.0%
月間変化率:7.6%
年間変化率:38.0%

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