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[レポート]「6月2日週の外国為替市場分析」(1)

2008年06月04日 06:57更新 前の記事 次の記事  コラム・外国為替一覧
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出展:ai明治FXホームページ(http://www.aimeijifx.co.jp/)「石井雅博のWeekly FX Report/ai明治FX(株) 石井 雅博 2008年6月3日付」より

●先週の概況●
米指標に改善傾向見られるも、結局は原油相場の上下に振られる展開

 先週26日月曜日は英米市場休場のため全体的にこう着した展開が続き、ドル/円は103円前半でもみ合いに。一方クロス円はNY時間に若干円売りが強まるも、大きな動きとはならず以降は小動きに終始しました。
 朝方はNZ4月貿易収支の赤字額が予想以上に増大したことを受け、NZドル/円が80.90円台へ小幅に下落。東京市場103.30円円台で寄り付いたドル/円は前週末の円高地合いを引きずって103.12円へ下落する場面があったものの、円買いは一時的で、ドル/円は午後にかけて103円前半で小動きとなりました。またユーロ/円も163.70-163.00円の狭いレンジで推移し、他のクロス円もこう着状況に。日経が300円以上下落するも株安を背景とした円買い反応は限られ、海外時間に入るとドルがやや主要通貨に対して強含みとなり、ドル/円が103.47円へじり高推移。ただ英国・米国市場が休場のため上値は限定的でした。NY序盤に入ると今度はユーロ/円などクロス円主導で円売りが入り、ユーロ/円が163円を突破して163.27円まで同日高値を更新、ポンド/円も205円台へ上昇しました。NY市場が休場のためその後は薄商いから動意薄となり、ドル/円が103.50円手前で上げ渋る一方、クロス円は加ドル/円が104.10円台へ下振れした他は、ユーロ/円が163円前半を維持するなど概ね底堅い展開が続きました。

 27日火曜日はドル/円が強い米住宅指標を受けて104円台へ反発。クロス円も株価反発を受けて豪ドル/円が100円に再度乗せるなど軒並み大幅高の展開に。しかしユーロ/円は一段安となったユーロ/ドルの影響で伸び悩み164円の大台を突破できず。
 東京時間は午前まで動意薄となった前日の流れを引き継いで、ドル/円・クロス円ともこう着した値動きが続き、ドル/円は103.20円台へじり安推移。一方NZドル/円はNZ準備銀行(RBNZ)が今年第4四半期(10-12月)まで利下げに転換する可能性はないとNZ経済研究所が表明したことや、強い企業信頼感指数を受けて堅調に推移しました。昼過ぎになると日経が200円以上の上昇となったことをきっかけに、ユーロ/円を中心にストップロスを狙った買いが加速し、ユーロ/円が163円前半から急伸して前週高値をわずかに越える163.86円を示現。ドル/円や他のクロス円もつれ高となりドル/円が 103.50円を突破した他、NZドル/円も7日以来の82円台を回復しました。しかし独6月Gkf消費者信頼感の低下が材料視されユーロ/ドルが急反落すると、ユーロ/円も163.30円台へ下落。一方ドル/円は対ユーロでの買いに支援され104.98円へ押し上げられる展開に。ロンドン時間ドル/円・クロス円とも高値圏で荒っぽくもみ合うも、ドル買い・円売りの流れは変わらず豪ドル/円が20日以来の100円を突破して100.20円をつけた他、NY 入りにドル/円も104円台へ上昇しました。そして米5月消費者信頼感が予想以上の低下を示す一方で、米4月新築住宅販売件数が予想を上回る結果を示すと、市場はドル買いで反応しドル/円が104.31円まで上昇。NYダウは小幅高で寄り付くも、その後前日比マイナス圏へ下落したためドル/円が一時 104円を割り込み、クロス円にも円買いが波及。しかし中盤以降、ロシアでの原油増産観測を受けて原油・金相場が大幅反落し株価が持ち直したため、市場で再び円売りが優勢になりドル/円が104円を回復。またポンド/円が206円をタッチした他、引けにかけて堅調を維持したNZドル/円は82.41円まで高値を更新しました。しかしユーロ/円は軟調の続くユーロ/ドルに引きずられ163円半ばで伸び悩みました。

 28日水曜日は原油相場の反落や強い米耐久財受注を受けてドル/円が105円台へ上昇するも、高値達成感やNY時間の原油反発を受けてその後104円台へ急反落。一方原油高に支援され豪ドル/円など資源国通貨は堅調に推移しました。
 東京時間は前日海外時間の円売りが一服してドル/円・クロス円とも上値の重い展開。日経が午後に入って200円安となったことを受け、ドル/円は104円を割って103.88円までじり安で推移しました。一方豪ドル/円は第1四半期建設支出の強い伸びや、時間外取引の原油相場が下げ渋ったことなどを材料に 99円半ばで下げ渋り、その後100円前後へ反発。午後になると短期筋主導で欧州通貨に買いが集まり、ユーロ/円が163.09円の安値から反発し、ロンドン時間に約1ヶ月ぶりに164円台へ急伸。ポンド/円も6日以来の207円台へ上昇しました。夕方になると下落に転じた原油相場を受けてドルが主要通貨に対して急騰、ドル/円が104円後半へ反発。また原油下落を好感して欧州株が堅調に始まったため、クロス円もロンドン時間上値追いの展開が続きました。 NY序盤には米4月耐久財受注が予想ほどの悪化を示さなかったことからドル/円が16日以来となる105円乗せを達成し、105.30円まで高値を更新。ユーロ/円も164.45円まで上げ幅を拡大しました。しかしドル/円はレンジ上限の105.50円を前に利益確定売りを受けて104円を割り込み、一時 104.44円まで急反落。また原油相場が再び上昇に転じたことからNYダウが前日比マイナス圏へ下落し、ユーロ/円も高値から1円以上下落して 163.40円を示現しました。そのなかで資源国通貨は原油反発を受けてNY中盤も堅調に推移し豪ドル/円が100.80円へ高値を伸ばした他、加ドル/ 円も105円後半の高値水準を維持。NY終盤はダウが下げ渋ったため、下落が一巡してドル/円は104.50-80円のレンジでもみ合いが続きました。

29日木曜日は原油反落を好感してドル買いが幅広く持ち込まれ、ドル/円が3ヶ月ぶりの高値水準105円後半へ上昇、ポンド/円も208円台。一方で大幅反落したユーロ/ドルに引っ張られユーロ/円は伸び悩み163円後半でもみ合いとなりました。
 前日NYダウが小幅高で引けたことを受け、東京時間はリスク志向の高まりを受けてドル/円・クロス円は概ね堅調な展開に。また日経が円安を好感して上げ幅を400円以上に拡大し、ユーロ/円が昼過ぎに164.20円まで同日高値を更新した他、ドル/円もフィッシャー・米ダラス連銀総裁が「インフレが悪化すれば早期利上げが必要」と発言したことや、対欧州通貨で加速したドル買いに支援され前日に続いて105円台へ上昇。しかし豪ドル/円は午前発表された設備投資指標の悪化を受けて101円手前で伸び悩み、ユーロ/円も午後になると軟調なユーロ/ドルに引きずられ163円台へ反落、その後も予想外の増加となった独5月失業者数など指標の悪化を受けて、163円後半で上げ渋る展開に。ポンド/円も英住宅価格指数の大幅悪化を受けて一時207円割れとなりますが、ハト派として知られるブランチフラワー英金融政策委員が「原油高がインフレ圧力を高める」と発言したことを受け、ロンドン時間に急速に買い戻され 208円台へ上昇。海外時間もじり高基調が継続したドル/円は、NY序盤、新規失業保険申請件数の悪化を受けてやや下押しする場面があったものの、米国商品先物取引委員会(CFTC)が原油取引の監視を強化するとの報道を受けて原油相場が急落したため、これまで上値の壁になっていた105.50円を突破。 5月2日高値105.69円も越えて105.86円を示現。2月28日以来、約3ヶ月ぶりの高値水準へ達しました。米株価が原油下落を受けて底堅く推移するなか、クロス円はポンド/円が208.92円まで高値を更新、加ドル/円も強い経常収支を受けて107円をタッチ。しかしユーロ/円は下落の止まらないユーロ/ドルにつれて頭の重い展開が続き、豪ドル/円も101円に乗せきれず100円後半でこう着した展開に。

 先週末30日金曜日ドル/円は週末・月末要因から105円半ばをはさんでこう着した展開、シカゴPMIなどの強い米指標にも反応は限定的でした。一方ユーロ/円は強弱混在の指標や原油相場の影響で乱高下するも、164円前後の高値圏で取引を終了。また加ドル/円はGDPがマイナス成長となったことを受け1円近く反落しました。
 東京時間は市場予想より弱い結果となった本邦4月消費者物価指数(CPI)と同失業率を受けて、円が小幅に売られドル/円が105.71円へ小幅に上昇。また日経が200円高の大幅続伸しユーロ/円も164円を一瞬タッチしました。NZドル/円も4月住宅建設許可の強い結果を受けて28日高値に迫る 82.47円まで上昇、以後も堅調な展開に。しかし昼過ぎに上昇が一服すると、午後からやや軟調に転じドル/円が105.22円までじり安推移し、ユーロ /円も独4月小売売上高が予想外の悪化を示すと163.06円へ急反落。しかし強いユーロ圏4月消費者物価指数(HICP)や、時間外取引での原油反発を受けて夕方以降急速にユーロの買い戻しが強まり、NY序盤には163円後半へ上昇し下落分を相殺しました。その他ではカナダ第1四半期GDPが予想外のマイナス成長となったため、加ドル/円が高値から1円近く急落して106円前後へ値を下げました。NY時間は米4月PCEコアデフレーターが市場の予想通り落ち着いた結果を示す一方、同個人消費が若干伸び幅を広げ、ドル/円が105.73円へ同日高値をわずかに更新。続く5月シカゴ購買部協会景況指数と同ミシガン大学消費者信頼感指数も市場予想を上回る強い結果を示しますが、発表後ポジション調整や利益確定の売りが強まりドル/円は引けにかけてじり安推移。 NY序盤のクロス円はまちまちで、ユーロ/円が164.17円まで高値を更新し、NZドル/円も82.50円を越えて週高値82.70円を示現する一方、ポンド/円は上値の壁である209円手前で上げ渋り、豪ドル/円は100.50-101.00円の狭いレンジ内の推移にとどまりました。原油相場が荒い値動きとなるなか、ダウは前日終値付近で方向感に乏しい展開が続き、NY中盤以降ドル/円を始めこう着。ドル/円は前週比2.10円高の105.40円で取引を終えました。

なお他の通貨の先週終値は

ユーロ/円163.98円(前週比1.02円高)
ポンド/円208.76円(前週比4.23円高)
豪ドル/円100.71円(前週比1.56円高)
NZドル/円82.55円(前週比1.41円高)
加ドル/円106.06円(前週比1.56円高)
スイスフラン/円101.11円(前週比0.24円高)となっています。

●先週の主な要人発言

【5月26日(月)】

「米国の景気減速への世界経済の対応力は増している」
--------------ガイトナー・NY連銀総裁

【5月27日(火)】

「NZ準備銀行(RBNZ)が今年10-12月まで利下げに転換する可能性はない」
--------------NZ経済研究所

「原油高とドル安がユーロ圏経済の成長を阻害」
--------------グロス独経済技術相

「インフレは今年3%を維持する見込み」
「インフレがピークと迎えたと見るのは時期尚早」
--------------リープシャー・オーストリア中銀総裁

「インフレ傾向が根付く危険がある」
--------------ウェーバー独連銀総裁

「景気の改善に伴い、利下げを解除する必要性」
--------------イエレン・サンフランシスコ連銀総裁

【5月28日(水)】

「米国は強いドルを目指すべき」
--------------トリシェECB総裁

【5月29日(木)】

「インフレが悪化すれば早期利上げが必要」
「インフレは資本主義にとって最大の敵」
--------------フィッシャー・米ダラス連銀総裁

【5月30日(金)】

「欧州中央銀行(ECB)は物価安定とインフレ抑制のため可能なことはすべて行う」
「ユーロ圏インフレ率を2%以下に抑えることが重要課題」
--------------トリシェECB総裁

「原油の高騰は一部の投機的な動きと構造的な問題に起因する」
--------------グリーンスパン前FRB議長

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