第一三共と印ランバクシー、都内で共同記者会見
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インド最大の製薬会社ランバクシー・ラボラトリーズを買収した第一三共の庄田隆社長と、ランバクシーのマルビンドラ・シン最高経営責任者(CEO)が12日、都内で共同記者会見を行った。
第一三共は、ランバクシー・ラボラトリーズおよびその創業家(シン一族)と、ランバクシーの株式の50.1%以上を買収することを目的とする契約を結んだことを11日に発表していた。ランバクシー・ラボラトリーズは第一三共の連結子会社となる。
広田社長は「第一三共は今までもグローバル化を謳っていたが、世界のすべての地域で患者さんが必要とする医薬品を提供できてはいなかった。また、欧米の巨大製薬企業の現状をみて、ハイリスク・ハイリターン型の経営では永続的な成長を続けることは難しくなると考えていた。そこで、インドのランバクシーと提携して新たなビジネスモデルを展開していくことになった」と買収の背景を語った。今回の買収劇は、第一三共側からランバクシー・ラボラトリーズに提案されたという。
第一三共は、今回の提携により「売上高の増大と成長機会の確保」、「新興市場への足がかりの獲得」、「コスト競争力の強化」、「研究開発力の強化」の4つの効果が期待できるとしている。
第一三共の現在のビジネスターゲットは、先進国における新薬の販売だ。しかし、今回の提携により、先進国だけでなく、インドなどの新興市場にも視野を広げる。さらに、後発医薬品の販売も開始することで、永続的な成長が可能なビジネスモデル、「複眼経営」を目指す。広田社長は「特許で保護されていようと、特許が満了していても、患者にとっては大切な薬品である」と強調した。
ランバクシー社は、日本では後発医薬品で知られているが、新薬の開発研究も行っている。マラリアやAIDSなど、現在第一三共が扱っていない病気の医薬品を開発している。第一三共にとっては、新たな市場に参入するきっかけになるだろう。
ランバクシー社には、2012年までに50億ドル規模に成長するという「2012年ビジョン」がある。一方の第一三共には、グローバル創薬型企業(Global Pharma Innovator)を目指し、2015年までに売上げを1兆5000億円まで成長させる「2015年ビジョン」を掲げており、ランバクシー社は絶好の買収相手だった。ランバクシー社が「2012年ビジョン」を実現することができれば、それだけで第一三共の「2015年ビジョン」の1/3が達成されることになる。
広田社長は、インドなどの振興市場について「BRICsなど新興市場が全体に占める割合はまだ低いが、どんどん成長していく」との見解を示した。
ランバクシーのマルビンドラ・シンCEOは、「日本においても、後発医薬品は今後重要になっていく。今回の契約により、私たちは世界の製薬業界のリーダーシップを獲れると信じている。また、買収に際しては、平均株価にプレミアが付けられているので、インド人株主にとってはハッピーな買収となるだろう。この、両社にとってメリットがある買収により、我々は財務的に見ても、他社より強い会社になることができる」と自信を示した。
シンCEOは、買収後も引き続きランバクシー・ラボラトリーズの経営にあたる。また、第一三共のシニア・グローバル・マネジメント委員会の一員として第一三共グループの経営にも参加する。
※この記事は、インド専門ニュース&コラムサイト「ヴォイス・オブ・インディア」の提供です。ビジネス、政治から社会、文化、エンタテインメントまで、インド発の最新情報をお届けしています。
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