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[レポート]6月30日週の外国為替市場分析(2)

2008年07月03日 17:17更新 前の記事 次の記事  コラム・外国為替一覧
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出展:ai明治FXホームページ(http://www.aimeijifx.co.jp/)「石井雅博のWeekly FX Report/ai明治FX(株) 石井 雅博 2008年7月1日付」より

●今週のポイント
■ファンダメンタルズ

市場のリスク警戒姿勢強まるなか、米雇用統計と
ECB政策決定の重なる3日が山場に


 先週は史上最高値となる169円台を示現したユーロ/円を始め、クロス円中心に堅調な流れが週半ばまで続きましたが、140ドル台へ上値を切り上げた原油相場や金融機関の損失観測などを材料に、週後半から急速にリスク回避の動きが優勢となり、ダウが1月以来の年初来安値を更新した他、ドル/円が週末27日106円割れを示現するなど株安・円高が大幅に進行しました。ドル/円は2月14日高値を突破できないまま108円台から反落し、3月以来続いた上昇相場に一巡感が強まっています。また先週25日発表されたFOMC声明ではインフレの緩和見通しが示され、次回8月の早期利上げ観測が後退しドル売りを誘う場面がありましたが、一方でインフレ上振れリスクを認め、商品価格の高騰でインフレ見通しは不透明であるとしインフレ警戒の姿勢を示し、年内の利下げ期待は維持される格好となっています。とはいえ米利上げ期待がドル買いに結びつく可能性は低く、先週に続いて市場の関心事になっている原油相場と信用収縮懸念を背景とした、リスク回避の波に揺れる展開がしばらく続くことになりそうです。

 今週7月3日木曜日は米6月雇用統計が前倒しで発表される他、欧州中央銀行(ECB)の政策金利発表も行われるため、結果次第ではドル・ユーロ相場に多大な影響を与えることが予想されます。ECBはインフレ懸念を背景に主要国に先駆けて0.25%の利上げを行う公算が高く、対照的に米国では6ヶ月連続で減少すると見られる米6月非農業部門雇用者数(予想:5-6万人の減少)と、前回記録的な上昇となった失業率(予想:5.4%)がそれぞれ米雇用動向の縮小傾向を示唆する恐れがあり、米利上げ観測が一段と後退することになればドル安・ユーロ高の流れが強まる可能性があります。また米雇用統計とほぼ同時刻に始まるトリシェECB総裁会見も注目度が高く、従来のインフレ警戒姿勢を強調して次回8月の利上げに含みを持たせることになるかが焦点になるでしょう。その他、7月1日のISM製造業景況指数は5ヶ月連続で景気後退を示唆する50以下の水準にとどまる見込みで、米景況感の悪化が懸念されますが、30日に発表された先行指標となるシカゴPMIは市場予想を上回る結果を示しています。ISM指数の他、ADP全国雇用者数やISM非製造業指数もまた、108円台からの反落局面の続くドル/円の方向性を左右する材料として注目されるでしょう。

■主要な経済指標とイベント

7月2日(水)
【豪】5月小売売上高 (10:30)
【豪】5月住宅建設許可 (10:30)
【欧】5月生産者物価指数 (18:00)
【米】6月ADP全国雇用者数 (21:15)
【米】5月製造業受注 (23:00)

7月3日(木)
【豪】5月貿易収支 (10:30)
【スイス】6月消費者物価指数 (14:45)
【独】6月サービスPMI(確報値)(17:00)
【欧】6月サービスPMI(確報値)(17:00)
【欧】6月総合PMI(確報値)(17:00)
【英】6月サービスPMI(確報値)(17:30)
【欧】5月小売売上高 (18:00)
【欧】ECB政策金利発表(総裁会見は21:30〜)(20:45)
【米】6月非農業部門雇用者数(NFP)(21:30)
【米】6月失業率 (21:30)
【米】新規失業保険申請件数 (21:30)
【米】6月ISM非製造業景況指数 (23:00)

7月4日(金)
《 NY市場休場:独立記念日 》
【欧】5月製造業受注 (19:00)
【加】6月Ivey購買部景況指数 (23:00)

■各通貨ごとの分析
アメリカドル/円 USD/JPY
 先週ドル/円は高値の更新が108.41円まででとどまり、週後半にそれまでのレンジ下限であった107円を破って週末105.85円まで大幅下落。2 週続けて軟調な展開になりました。特に27日に3月以来の上昇トレンドや21日移動平均線など重要な支持線と破り、下落相場への転換を示唆しているため、今後は心理的な節目105円を試す動きに注意したいところ。105円を大きく割ってきた場合重要な支持線となるのが3月17日安値から6月16日高値までの上昇分(95.73円→108.57円)に対する38.2%戻し103.65円で、ここが破られるとこれまでの中期上昇トレンドが崩れる可能性が出てきます。一方上値は21日移動平均線が106.80-107.00円にあり、20日安値107.11円とともに107円前後が強い上値抵抗ゾーンになります。上昇基調に再び戻ることになるかどうか、同水準をはさんだ攻防に注目する必要がありそうです。今週の予想レンジは103.50-108.00円。

ユーロ/円 EUR/JPY
 先週ユーロ/円は昨年7月13日高値を11ヶ月ぶりに突破して史上最高値を169.44円まで更新。しかし週末にかけて調整売りが優勢となり、それまでの上げ幅を相殺して前週終値と同値で引けとなりました。週足を見ると相場転換を示唆する十字線が現れ、しかも最高値圏で出現しているため目先は下落リスクを警戒する必要があります。21日移動平均線は今週30日に166.40円、週末7月4日に167.20円付近へ上昇する見込みですが、165円以上の水準ではその他に目立った支持線が少ないため、心理的に重要な165円を割る動きに注意したい。一方上値ではやれやれの売りが頭を抑えると見られ、特に25 日まで頭を抑えていた168円前後では上値の重い展開が予想されます。今週の予想レンジは165.00-169.00円。

英ポンド/円 GBP/JPY
 ポンド/円もまた213.88円まで高値を更新後、週末にかけて軟調な値動きになり211円台へ押し戻されて引けとなりました。先月210円に乗せてからじり高ではあるものの上値は重くやや持ち合い気味で、今週も210.00-215.00円のレンジを中心に推移すると考えられます。21日移動平均線は今週210円台を通り、5月9日から引かれた上昇トレンドが30日に208.70円、週末7月4日には209.80円付近へ切り上がる見込みで、208- 210円が目先の下値支持線に。しかし同水準が破られると3月17日以来の上昇トレンドが通る206.50-207.00円付近まで下落リスクが出てくるので注意が必要です。一方で210円以上の水準を維持できればレンジ上限である先週高値や214円の大台、そして昨年高値と今年安値の38.2%戻し 214.90円を試す展開が続くと見られます。今週の予想レンジは207.00-215.00円。

オーストラリアドル/円 AUD/JPY
 豪ドル/円は先週26日103.66円まで年初来高値を更新しますが、同日中に101円後半へ急反落し、週末も軟調な地合いのまま101.90円台で取引を終えました。週末時点で21日移動平均線をまだ上回っていますが、これまで押し目らしい押し目もなく上昇してきたため、いったんピークアウトすると 21日線(今週101.70円付近)から下の水準は100円の大台まで支持線が乏しく下落が加速する可能性も。一方上値は102円の大台と先週末高値 102.81円が目先の抵抗線で、先週末も引けで102円の大台を維持できなかったため、103円を越えるまでは上値の重い展開が予想されます。今週の予想レンジは100.00-104.00円。

ニュージーランドドル/円 NZD/JPY
 先週クロス円でもっとも下落幅の大きかったNZドル/円は、26日に81.40-82.00円の持ち合いから下放れし。2週間ぶりの安値水準となる80 円前半へ下落しました。ただ80円を割ることなく下値は堅い印象。3月来の上昇トレンドが80.00-10円へ上昇しており、80円を大きく割り込まないかぎり下落余地は限定的でしょうか。一方上値は81.00-20円台に先週末頭を抑えられた21日・90日移動平均線などが並んでいる他、5月から頭を抑えている26週移動平均線も81.80円を通るため81円台は上値の重さが目立つ状況で、上下に動きにくい展開となりそうです。今週の予想レンジは 79.00-83.00円。

カナダドル/円 CAD/JPY
 加ドル/円は先週25日に107.05円をマークし、5月29日高値107.08円にほぼ並ぶ場面がありましたが、高値を越えられず週末104円台へ大幅反落して引けました。107円の上値の重さが改めて確認された他、先月10日以降上昇局面を支えた21日線も下回ったため、目先は下値を探る展開が予想されます。21日線は今週105円前後から104円後半へ下降する見込みで、同線を下回ると13日・26週線が重なる103.70円前後が次の下値ターゲットに。ただ103円前後は90日移動平均線(103.00円)やボリンジャー下限(103.20円)、そして95.67円→107.08円の 38.2%戻し(102.70円)など主要な支持線が集まっており下値のメドとして意識されやすく底堅さが期待できそうです。今週の予想レンジは 102.50-107.00円。

スイスフラン/円 CHF/JPY
 先週主要通貨で唯一前週比プラスとなったスイスフラン/円は、104.65円まで高値を更新後も104円前後の高値圏を維持しました。他のクロス円同様に下落リスクがあるものの、レンジ下限の102.70円が破られなければ下値は限定されそう。今週103円前半から週末にかけて103.70円付近へ切り上がる21日移動平均線が目先の支持線で、同水準を上回るかぎり高値更新の流れが続くと見られます。今週の予想レンジは102.50-105.00円。

-------Fin-------


■次回は2008年7月7日(月曜日)更新予定です

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