ホーム > ロシア経済 > ロシア > レポート > [FINAMレポート3日付]アクロン(AKRN)、2008年第1四半期決算報告(国際会計基準)
|
[FINAMレポート3日付]アクロン(AKRN)、2008年第1四半期決算報告(国際会計基準)
アクロンは、2008年第1四半期の決算報告(国際会計基準準拠)を発表した。無機肥料市場の好景気を背景に、財務指標は堅調な伸びを示している。同社は、近いうちにIPOの実施を予定しており、好調な決算発表により、IPOの成功が期待される。
7月1日、アクロン(AKRN)は、2008年第1四半期の決算報告(国際会計基準準拠)を発表した。売上は前年同期比64.2%増の4億8100万ドルに達した。また、売上原価は15.6%増の2億990万ドルとなった。これにより、EBITDAは177.1%増の2億2590万ドルとなった。さらに、純利益は230.7%増の1億6350万ドルに達し、純利益率は倍増した。
財務指標が大幅に伸びを示した要因は、無機肥料市場における好景気、効率的なコスト管理、および生産設備の拡大を目的とした投資計画の実行に伴う生産拡大である。
アクロンの2008年第1四半期の主要財務指標(ロシア会計基準、国際会計基準、100万ドル)
指標
1Q2007(露) 1Q2008(露) Q08/1Q07 1Q2007 (国際) 1Q2008 (国際) 1Q08/1Q07
売上
293,2 498,8 70,2% 293,0 481,0 64,2%
売上原価
174,3 212,0 21,6% 181,6 209,9 15,6%
売上総利益
118,8 286,9 141,4% 111,4 271,0 143,4%
売上総利益率
40,5% 57,5% 38,0% 56,4%
営業利益
76,1 225,3 196,0% 71,7 214,6 199,2%
営業利益率
26,0% 45,2% 24,5% 44,6%
EBITDA
74,4 231,2 210,6% 81,5 225,9 177,1%
EBITDA収益率
25,4% 46,3% 27,8% 47,0%
純利益
46,8 163,9 249,9% 49,4 163,5 230,7%
純利益率
16,0% 32,9% 16,9% 34,0%
出典:同社の資料、FINAMによる計算
FINAMは、同社が発表した2008年第1四半期の業績を前向きに評価する。特に、同社がコスト管理に成功したことは高く評価できる。効率的なコスト管理によって、収益率は大幅に上昇した。天然ガス、燐灰石精鉱、及び塩化カリウム等主要原料の価格は上昇傾向にあるが、同社は2007年半ば以向、原価上昇の抑制に成功している。また、同社は、自社原料を確保するために、将来、燐灰石精鉱および塩化カリウムの独自調達を計画している。
しかし、2007年決算と同様、今回発表された決算は、以前に発表されたロシア会計基準による連結決算とほぼ同等である。国際会計基準による決算が発表された背景には、IPO実施を控えていることから、国際基準に基づく最新の財務指標を発表することによって、投資家にアピールしたい狙いがあるとみられる。そのため、今回発表された決算が、IPO実施を成功に導く一助となる可能性はある。
6月30日、ロシア連邦金融市場局はアクロン株式の海外流通を許可した(流通するのは、授権資本の28.9%に相当する1377万5000株)。同許可を取得後、7月中に予定しているIPO実施の準備は最終段階に入った。近いうちに、アクロンは、ロンドン証券取引所で実施予定のIPOに関する計画を公表するとみられる。同社は20%の株式を発行し、資金調達額は10億ドル相当になるものと予測される。
FINAMの計算によるアクロン株の目標適正価格は、147.8ドル /株(およそ3463ルーブル)。成長率可能性は高い。評価は、「買い」。
時価総額:58億6557万4800ドル
普通株の株価:123ドル/株(およそ2881ルーブル)
週間変化率:6.0%
月間変化率:8.4%
年間変化率:416.8%

※この記事は、日本初のロシア株 取扱証券会社であるARUJI GATE証券株式会社の提供です。 日本で実際にロシア株の売買ができるほか、ロシアおよびロシア株に関する詳細な情報を発信しています。URL: http://www.arujigate.co.jp/
関連記事
|
|

Powered by newsing |
|
|
ロシア経済最新記事
|
| |
|