[FINAMレポート3日付]ロステレコム(RTKM)、2007年決算発表(国際会計基準)
ロシアの通信大手ロステレコムが発表した決算は、予測をわずかに下回る結果となった。従って、今回の決算発表によって、同社の株価が影響を受けることはないだろう。また、実質的に、ロステレコム株の現在の相場は、同社のファンダメンタルをまったく反映していない。
全体として、FINAMは、通信市場において現在は独占状態にある同社の将来に対して悲観的な見解を保持している。同社の市場シェアは、今後も減少していくだろう。また、通信市場における競争が激化していることから、通信サービス料金も低下していくことが見込まれる。従って、今後、同社の売上に悪影響が出ることは避けられないだろう。
7月1日、長距離通信会社のロステレコムは、2007年決算(国際会計基準)を発表した。
同社の決算は、予測どおり、不振であった。売上の伸びはわずか5%(予測どおりの水準)。OIBIDA収益率の伸びも、売上上昇率をわずかに上回る程度に止まった(予測を2%下回る水準)。これは、通信会社としては、非常に低い水準である。純利益率は4%であったが、これも、予測を大幅に下回るものであった。
ロステレコムの主要財務指標(国際会計基準)
指標 2006 2007 変化率 変化率(予測)
売上 615億5900万 646億 200万 5% 5%
OIBIDA 103億2400万 111億1000万 8% 120億6100万
OIBIDA収益率 17% 17% 0% 19%
純利益 14億5600万 28億 600万 93% 46億4800万
純利益率 2% 4% 2% 7%
都市間通信量(分 97億2200万 101億7500万 5% 103億4600万
出典:ロステレコムの資料、FINAMの計算による
全体として、ロステレコムの決算は、ネガティブな内容となった。しかし、今回の発表によって、同社株価が大きな影響を受けることはないだろう。FINAMは、以前より、ロステレコム株の現在の相場は、同社のファンダメンタルを反映していないことを指摘してきた。これは、恐らく、一部の同社株主によって、株価下落が抑制されているためと考えられる。
FINAMは、ロステレコムの普通株・優先株に対する評価を据え置きの「売り」とする。普通株の目標価格は2.47ドル/株(およそ57.8ルーブル)。優先株の目標価格は2.02ドル/株(およそ47.3ルーブル)。
時価総額:92億7616万2814.5ドル
普通株の株価:12.03ドル/株(およそ281.7ルーブル)
週間変化率:2.8%
月間変化率:5.9%
年間変化率:23.8%
優先株の株価:2.10ドル(およそ49.1ルーブル)
週間変化率:-3.5%
月間変化率:-8.1%
年間変化率:-30.4%

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