ホーム > コラム > グローバル > 経済情勢 > [コラム:トキの囁き]イベントをこなせどこなせど先が見えない

[コラム:トキの囁き]イベントをこなせどこなせど先が見えない

2008年07月09日 15:23更新 前の記事 次の記事  コラム・経済情勢一覧
記事を印刷する 記事をメールで送信する
ソーシャルブックマークに登録:Yahoo!ブックマークに登録Choixに投稿はてなに投稿BuzzurlにブックマークBuzzurlにブックマークlivedoorクリップに投稿CoRichに投稿

出典:ai明治FXホームページ(http://www.aimeijifx.co.jp/)「トキの囁き/FXニュースレター 副代表 TOKI 2008年7月9日付」より

 先週は、ECBの利上げ、米雇用統計と大きなイベントをこなしました。既にECBの利上げは織り込み済みで、その後のトリシェ総裁の会見での発言に注目が集まっていました。前週アメリカが金利据え置きを決定した中、欧州で利上げが実施され、金利差拡大となった場合の影響を過去の事例から危惧する向きは多く、またポールソン財務長官がECB前に訪欧してトリシェ総裁と会談したことから、一部にはECBも据え置くのではとの憶測も出ました。

 さすがに直近のインフレ統計が示した域内物価情勢はECBとしても看過できず、予想通りの利上げに出たわけですが、では何の申し合わせも無くポールソンとの会談が終わったとは思えません。利上げ後の会見での発言、次の金利操作に関して「現段階ではどちらにもバイアスを持っていない」とのコメントにソレはあらわれていたと思っています。

 利上げの言質を与えて悪戯に市場を刺激すれば、欧米間の金利差拡大が一層のドル安を誘発し、アメリカひいては世界経済にとって大きな悪影響を与えてしまう。トリシェ発言後のユーロ相場が下落した点を見ても市場は既に次の利上げへの期待と欧米金利差拡大を一部で先取りしていたことが伺えます。

 ECB利上げ発表後、くしくも金曜がアメリカの休日であったことから発表された雇用統計はトリシェ発言の影響と事前予想ほどの悪さでなかったことからやや影が薄かった感じがしますが、中身は十分に深刻であったと言えます。4,5月の修正値は共に下方修正されており、6月の着地点としては予想並みの悪さであったともいえます。トリシェ発言に随分助けられたようにも思えました。

 金融、自動車といったアメリカを代表する巨大企業の株価がそれを端的に示しています。月曜には大手モノラインの更なる増資の必要性を指摘するレポートが飛び出し株価はさらに沈み込み、全世界的な株式相場下落への不安は増大しています。

 世界的な景気減速懸念は一方でここまで続伸の原油相場を需要低下観測から押し下げる動きを見せておりこれが数少ない株の支援材料となっているのはやや皮肉な感じがしますが、これで三竦み状態が作られるなら、一方的なドルの下落は回避となるのかもしれません。

 いずれにしても先行きの見通しは霧の中という不安だけが唯一確かな状態であります。

-------Fin-------


■次回は2008年7月16日(水曜日)更新予定です

○投票 ×投票
Powered by newsing

最新記事コラム最新記事

PR
コラムの記事をもっと探す

この記事のトラックバック(0)

  • この記事のトラックバックURL(承認制のため、掲載されるまでしばらく時間がかかります。) :
求人検索サービス提供中
Webサービス
arr [リリース掲載・配信] 900媒体以上へリリース配信
arr [ネットショップ] 0円から開業の安心ネットショップ
arr [ホームページ制作] 見積無料、中小企業のHP制作
arr [テンプレート] 美しいHPテンプレートの格安販売
メールマガジン配信中
人気TOP10ニュース
 
track feed なかのひと