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[レポート]7月28日週の外国為替市場分析

2008年07月29日 12:00更新 前の記事 次の記事  コラム・外国為替一覧
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出展:ai明治FXホームページ(http://www.aimeijifx.co.jp/)「石井雅博のWeekly FX Report/ai明治FX(株) 石井 雅博 2008年7月28日付」より

●先週の概況
強弱まちまちの米指標に振り回されるも、週末に軒並み大幅反発しドル/円は107円台を維持

【21日(月)】
 米金融機関の好決算にもかかわらず、原油の反発を嫌気して米株式が下落したためドル/円が106円前半へ反落。クロス円はまちまちでしたがユーロ/円は170円に迫る史上最高値169.89円を示現し、高値水準を維持しました。
 東京市場が休場となるなか、為替市場は午前からやや円買いが優勢で、ポンド/円は朝方ブランチフラワー英金融政策委員が英国の景気後退入りを指摘したことを受け、213円を割って軟調に推移。ドル/円も106.90円台の高値圏からじり安の展開に。一方豪ドル/円は第2四半期生産者物価が予想ほど強くなかったにもかかわらず堅調な地合いが続き、今年初めてとなる104円台へ上昇。またアジア株は日経が休場となるなか前週末の米株高を受けて全面高となりますが、欧州株は序盤堅調に推移した原油先物を嫌気して軟調となり、夕方にかけて円買いが活発化。ドル/円が106.36円まで同日安値を更新した他、ポンド/円は212円手前まで下落しました。しかし米バンク・オブ・アメリカの決算が予想より強かったため、市場がドル買い・円売りに反転。ドル/円が107円台へ乗せて107.14円まで高値を更新、ユーロ/円も史上最高値となる169.89円を示現。また豪ドル/円も年初来高値を104.44円まで伸ばしました。しかし原油相場がハリケーンを警戒して反発したためNY時間ダウが反落。さらにNY引け後に発表された米金融サービス大手アメリカン・エクスプレスの決算が悪化したため早朝時間にかけて円買いが進行し、ドル/円は106.30円台まで反落。その他オセアニア通貨もNY時間軟調で豪ドル/円は上げ幅を縮小して104円前後へ下げて引けとなりました。

【22日(火)】
 米ワコビア銀行の決算悪化にもかかわらず、米利上げ観測の再燃や原油急落を受けドル/円が107円台へ大幅反発。
 東京時間はドル/円・クロス円とも小動きが続き、ドル/円は106.30-60円の狭いレンジで推移。ユーロ/円も169円半ばでこう着状況が続きました。連休明けの取引となった日経は300円超上昇したものの、他のアジア株は総じて上値が重く、海外序盤欧州株が堅調な原油先物を嫌気して軒並み1%近く下落したため、夕方以降ドル/円を始めリスク回避の円買いでやや円高で推移。さらに米銀行第4位のワコビア決算が予想以上の悪化を示すとドル/円は106.04円まで安値を更新し、ユーロ/円も169円手前まで下落。しかしドル/円が106円割れを回避すると市場でドル買い戻しが強まり、その後プロッサー・米フィラデルフィア連銀総裁が「景気回復を待たずに利上げを余儀なくされる可能性」に言及した他、ポールソン米財務長官の「ドル高は国益」発言を受けてドル/円は106円後半へ反発。クロス円も買い戻しが強まり、米銀決算や予想より弱いカナダ小売売上高を受けて106円を割り込んでいた加ドル/円も大台を回復しました。NY中盤は米リッチモンド連銀製造業指数が弱含むも、原油相場がハリケーン警戒観測の緩和を受けて125ドル台へ急落したため、ドル/円は107円を突破し107.44円へ大幅に上値を拡大。クロス円も100ドル超上昇したダウを支えとしてオセアニア通貨を中心に概ね堅調に推移しますが、ユーロ/円は原油につれ安となったユーロ/ドルの急落を受け169円前半で伸び悩みました。

【23日(水)】
 ドル/円が利上げ観測の蒸し返しを受けて107円後半へ続伸、その他ポンド/円がBOE議事録で利下げ観測が後退したため強含みの展開に。しかしオセアニア通貨は対照的に豪ドル/円を始め軟調となりました。
 東京時間は午前発表された豪第2四半期消費者物価のコア指数が17年ぶりの高い伸び率となったものの、豪州の高インフレ状況をすでに織り込んでいた市場では反応薄で、豪ドル/円はその後104円を割り込むなど軟調に推移。ドル/円は材料難から107.10-40円の狭いレンジ内で推移しますが、東京市場終盤に前日FRB高官のタカ派発言を蒸し返す動きが活発化し、ドル/円は大口のドル買いを受けて107円後半へ急伸。クロス円もドル/円につれて上昇し、ユーロ/円は21日高値をわずかに上回る169.94円を示現しました。またポンド/円も214円台へ急上昇し、その後もイングランド銀行(BOE)議事録で前回の金利据え置き時に予想外の利上げ票が投じられていたことが明らかとなり215円台へ一段高の展開。加ドル/円もロンドン時間に発表された消費者物価が予想以下にとどまったにもかかわらず107円を突破し、2月29日以来の高値107.12円をつける場面がありました。一方豪ドル/円を始めオセアニア通貨は海外時間も軟調に推移。そしてNY時間は原油相場が在庫統計の増加を嫌気して大幅続落した他、ベージュブック(米12地区連銀報告書)では各地区でいく分かの景気鈍化が確認されたものの、物価圧力が高止まりしていることが明らかとなり、いずれもドルを下支えしドル/円は107円後半で底堅く推移。しかしユーロ/円はNY序盤に高値から急反落し、原油安を受けて軟調なユーロ/ドルの影響もあって169.09円まで下落しました。またNY引け後、政府系住宅金融(GSE)の資本注入による支援法案が米下院で可決され米金融不安が和らぐ結果に。

【24日(木)】
 米英欧で重要指標の悪化が目立ち、株安も手伝ってリスク回避の円買いが殺到。ポンド/円を始めクロス円が大幅安の展開に。
  早朝時間はNZ準備銀行(RBNZ)が大方の据え置き予想に反して5年ぶりに政策金利を引き下げ、さらに声明で追加的な緩和政策にも言及したため発表後NZドル/円が1円近く急落し一時80円割れへ。豪ドル/円もNZドル/円につれ安となって軟調な展開となり、昼過ぎに18日以来の安値103.14円を示現しました。その他の通貨は東京時間全体的に小動きで、ドル/円は107.97円まで同日高値を更新した後107円後半で底堅く推移。しかし夕方発表された独7月Ifo景況指数が97.5と約3年ぶりの低水準を示すとユーロ/円が169円割れとなり、ポンド/円も6月小売売上高が前回強かった反動で、統計以来の下落幅を記録したため213円台へ1円以上急落。また欧州株・ダウ先物は原油反発の動きを嫌気して前日比マイナス圏で推移。NY時間も上値の重い流れが引き継がれ、米新規失業保険申請件数が40万台へ増加しドル/円がやや下押し、さらにその後発表された米6月中古住宅販売が内訳の住宅価格は上昇したものの、販売件数が統計以来最低を記録したため、ドル/円が107.50円を割る展開に。NY中盤以降ダウが米住宅指標の悪化を嫌気して200ドル以上下落すると、リスク回避の動きが強まりドル/円が107.18円まで下落した他、ユーロ/円も1円以上下落して167.90円の安値を示現。その他ポンド/円が高値から2円以上下落して213円前後へ急落、NZドル/円も79.40円まで下落し5月15日以来の安値を更新するなど軒並み値崩れする展開になりました。

【25日(金)】
 好調な米景気指標が市場の不安感を払拭し、ドル/円・クロス円が大幅反発。ドル/円は107円後半へ上昇し、ユーロ/円も安値から2円近く切り返し3週連続169円台で引けとなりました。
 東京時間はアジア株が3%超下落した豪州株を始めとして全面安に見舞われ、ドル/円もリスク回避の動きを受けて東京市場終盤に106.56円まで安値を更新。ユーロ/円も168円を割って167円半ばへ下値を拡大し、豪ドル/円も朝方の103円前後から1円近く下落し102.09円まで売り込まれました。しかし夕方発表された英第2四半期GDP速報値が予想範囲内にとどまったことが好感され、ポンド/円が214円台へ3円以上急反騰すると、ドル/円や他のクロス円も買い戻しが強まり、ユーロ/円が169円手前へ急反発した他、ドル/円は107円台を回復しました。さらにNY時間、米6月耐久財受注が輸送機器を除いた指数ともに予想以上の改善を示した他、続く米ミシガン大学消費者信頼感および米6月新築住宅販売も予想以上の結果となったことからドル/円は107円後半へ一段高の展開に。またNYダウは強い米指標や、米景気減速懸念の後退で122ドル台へ大幅安となった原油相場を好感して100ドル近く上昇する場面がありましたが、米格付け会社が政府系住宅金融(GSE)二社に対して格下げ方向で検討との報道が入ると上げ幅を縮小。ドル/円もNY中盤以降、ダウ軟化を受けて上値追いが一服しますが、107円後半の高値水準でもみ合いが続き、前週比95銭高の107.88円で取引を終了。クロス円も欧州通貨を中心に高値圏を維持して引けました。

なお他の通貨の先週終値は

ユーロ/円169.36円(前週比0.02円高)
ポンド/円214.70円(前週比1.07円高)
豪ドル/円103.09円(前週比0.62円安)
NZドル/円80.10円(前週比1.24円安)
加ドル/円105.78円(前週比0.52円安)
スイスフラン/円104.00円(前週比0.55円安)となっています。

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