ホーム>ロシア経済 >記事詳細

ロシア経済

[トピックス]ロシア経済の多角化:政府の方針は?

2008年08月04日 20:03更新 mailメール

ソーシャルブックマーク:Yahoo!ブックマークに登録Choixに投稿はてなに投稿Buzzurlにブックマークlivedoorクリップに投稿CoRichに投稿 printプリント

[PR]

 国連の報告によると、サブプライム問題を引き金に、世界の金融市場が低迷する中、発展途上国は、急速に対外貿易輸出額を増加させている。
 
 2006年、ロシアの貿易輸出額は3040億ドルであったが、2007年には3555億ドルに達した。CIS諸国でも、輸出額は伸びている。例外は、輸出額が64億ドルから54億ドルに減少したアゼルバイジャンのみである。
 
 今後、数年間は、ロシアの対外貿易輸出額が減少することはないだろう。経済貿易発展省のデータによると、2008年第1四半期、ロシアの貿易黒字額は1048億ドルとなった。これは、2007年同期に対して1.7倍増である。2008年上半期におけるロシアの貿易取引高は、前年同期比49.5%増の3751億ドルに達した。そのうち、輸出額は前年同期比54.4%増、輸入額も前年同期比41.5%増の1352億ドルとなった(ドル換算)。
 
 政府関係者は、ロシアの貿易高が大きく伸びている要因として、原料価格の高騰を挙げている。2007年末より、原油価格の上昇率は過去最高を記録している。2008年1月のWTI原油先物は、約100ドル/バレルであったが、7月には140ドル/バレルを突破し、Brent、Light、Uralsといった代表的な原油価格も上昇した。
 
 しかし、原油価格の高騰に喜んでばかりもいられない。多くの専門家は、地政学的リスクを背景に、原油価格の上昇傾向は中期的に続くだろうと予測しているが、ロシア経済は、原油のみで支えられているわけではない。トロイカ・ダイアローグの主任アナリストであるGavrilenkov氏は、「今後、原油価格が下落基調を辿る可能性もある。政府は、経済の多角化を図る上で種々の計画を作成しているが、実行には至っていないのが実情である。原油以外の業界にも目を向けなければならない時期に来ている」と指摘する。
 
 一方、運用会社Russ-Capitalの主任アナリストであるLogvin氏は、エネルギー資源を保有するロシアにとって、石油の採掘及び輸出事業に重点を置くことは当然のことであり、資金を得るための手段として生かさないのは合理的ではないと考えている。同氏は、「ロシアでは原油やその他の資源の輸出を強化してきた。それは、原料であるということと採掘コストが低いという点で、他の生産業よりも優先性があるためである。また、原油によって調達される資金は、その他の生産業界を支える役割も果たしている。従って、石油産業を軽視することは不可能である」と述べている。
 
 近年、冶金業界においては、売上構造に顕著な変化が認められる。運用会社Russ-CapitalのLogvin氏は、「現在、ロシアの冶金関連企業は、国外に割安な価格で原料を卸し、国内では加工品を販売する傾向にある」と指摘する。
 
 Logvin氏は、石油業界でも、冶金業界と同様に、売上構造の変革を図る余地があると考えている。ロシアでは、自動車ブームを迎えており、ガソリン需要が増している。同氏は、「現在、海外に輸出されている原油の一部は、今後、加工されて国内供給用となるだろう」と予測している。

1  2  

スポンサード リンク

PR情報

スペース

各カテゴリ別ニュース

企業

テクノロジー

ライフ

エンタメ・スポーツ

newsletters
ロシア経済のニュースランキング
b
企画特集
スペース
FXキャンペーン特集
FXキャンペーン特集
IBTimesがお届けするFX(外国為替証拠金取引)キャンペーン情報特集。FXを始めるなら、キャンペーンの利用がお得です。
スペース
CFD特集
CFD特集
FXに続く投資として注目を集めるCFDをご存知ですか?概念やメリットなどCFDのいろはをやさしく解説します。
スペース
プロバイダキャンペーン特集
プロバイダキャンペーン特集
IBTimesがお届けするプロバイダキャンペーン情報特集。インターネットを始めるなら、キャンペーンの利用がお得です。
スペース
話題の写真ニュース
スペース
スペース
注目情報

 
話題のニュース
【タイ】プレーム議長が側 ...
反独裁民主主義同盟は6日、嘗て7期卒業組を中心にしたYoung ...
スペース
英首相、G20に国際的な銀行 ...
ブラウン英首相は、英セントアンドルーズで開催された20カ ...
スペース
オバマ米大統領、法人減税 ...
オバマ米大統領は6日、経済成長を促進させるための新たな選 ...
スペース
スペース
 
Partners Partners
スペース
© 2006-2009 The IBTimes Company. All Rights Reserved.