ホーム > コラム > グローバル > 外国為替 > [レポート]8月18日週の外国為替市場分析

[レポート]8月18日週の外国為替市場分析

2008年08月19日 10:37更新 前の記事 次の記事  コラム・外国為替一覧
記事を印刷する 記事をメールで送信する
ソーシャルブックマークに登録:Yahoo!ブックマークに登録Choixに投稿はてなに投稿BuzzurlにブックマークBuzzurlにブックマークlivedoorクリップに投稿CoRichに投稿

出典:ai明治FXホームページ(http://www.aimeijifx.co.jp/)「石井雅博のWeekly FX Report/ai明治FX(株) 石井 雅博 2008年8月18日付」より

●先週の概況
原油安やユーロ圏景況感悪化がドル高を支える一方、クロス円は金融不安を受けてリスク回避の円買いが殺到しユーロ/円を始め大幅安の展開に

【11日(月)】 
 ユーロ/円主導でクロス円が大幅下落して始まり、ユーロ/円が一時163円台へ下落。一方でドル/円は原油相場の続落に支援され110円の大台を維持。
 週明けの東京時間はユーロが前週の弱い地合いを引き継いで全面安で始まり、ユーロ/円は164円台へ1円以上下げて取引を開始、その後さらに164円も割り込み163.63円まで安値を更新しました。他のクロス円もユーロ/円につれ安となって、豪ドル/円が97円を一瞬割り込み96.93円を示現。一方ドル/円は対ユーロでの買いに支えられ109円後半で底堅く推移。クロス円売りは東京市場が始まると一巡し、アジア株が前週のダウ大幅高を受けて全面高で推移すると、軒並み反発に転じユーロ/円が164円台へ切り返した他、一時210円を割っていたポンド/円も211円台へ急反発。また午前公表された豪州準備銀行(RBA)四半期金融報告ではGDPの低下とインフレの上昇見通しが示されるも、「景気減速がいずれインフレを緩和させる」と前回のRBA声明と同様の見解が示され、豪ドル/円への影響は限定的でした。夕方になると原油先物の反発を受けて、ユーロ/円が165円台へさらに上値を拡大し、同日安値から2円近く高い165.58円の高値を示現。また豪ドル/円も98円へ急反発しました。しかしロンドン時間以降は上値が重くなりNY入りにかけてドル/円・クロス円とも軟調に推移。またポンド/円は市場予想より弱い結果となった英生産者物価指数(PPI)と貿易収支に対して反応薄でした。ただロシア・グルジア間の紛争が終結に向かうとのロシア大統領発言が流れると、原油供給のひっ迫懸念が後退し原油先物が反落、ユーロ/円がつれ安になる一方でドルは主要通貨に対し強含みで推移。109.53円まで同日安値を更新していたドル/円は再び110円台へ上昇し、NY時間も112ドル台へ下げ幅を拡大した原油相場に支援され110.39円まで上昇、その後も110円台を維持しました。しかしユーロ/円は軟調なユーロ/ドルにつれてNY終盤にかけて164円前後へ軟化。他のクロス円も概ねじり安推移が続きました。

【12日(火)】
 クロス円主導で売りが先行し、ユーロ/円が163円ちょうどをつけた他、豪ドル/円が95円割れとなるなど大幅安の展開。ドル/円も米FRB高官の弱気発言や金融不安の再燃を受けて109円前半へ急落しました。
 ドル/円がロンドン時間にかけて110円前半で底堅く推移するも、NY時間にタカ派メンバーとされるスターン・米ミネアポリス連銀総裁がインフレの低下見通しを示した他、同じくタカ派のフィッシャー・米ダラス連銀総裁が景気見通しの悲観的な見解を示したことから、NY時間ドル売りが加速。さらにJPモルガンの評価損拡大観測やゴールドマン・サックスの業績下方修正を受けてダウが100ドル以上下落すると、ドル/円は110円を割って109.22円まで安値を拡大しました。一方クロス円も米景況感の悪化や株安を受けてポンド/円、豪ドル/円を中心に大きく値崩れする展開に。ユーロ/円はロシア当局がグルジア侵攻の中止を発表し、地政学的リスクが後退したことを受け、若干買い戻される場面があったものの、NY時間に163円前半へ急落し163.00円の安値を示現。豪ドル/円も96円を割って95.35円まで下値を拡大、ポンド/円は英消費者物価指数(CPI) が前年比で4%を超えるも、インフレと景気悪化の並存リスクが意識されて上値が重く、NY時間には207円前半へ3円以上下落しました。

【13日(水)】
 パニック的な投げ売りでユーロ/円が161円台、豪ドル/円が93円台へ急落するなど円高がピークに。しかしNY原油の4日ぶり大幅反発を受け、ユーロ・資源国通貨を中心に急反発。ただポンド/円はインフレ報告で英景気の急減速リスクが示唆されたことから大幅安となり一時4円以上下落しました。
 東京時間は金融不安や米景気懸念を背景に午前からオセアニア通貨を中心にパニック的な投げ売りが持ち込まれ、豪ドル/円が93円台へ急落し4月14日以来の安値93.06円をつけた他、NZドル/円も昨年8月17日安値を下回る73.93円を示現。またユーロ/円も3ヶ月ぶりの安値水準となる161円台へ急落し、ドル/円はクロス円の下落に引っ張られ、午前109円を割り込むと108.35円まで下値を拡大しました。夕方には大方円買いが一巡し、豪ドル/円が95円台へ反発した他、NZドル/円も76円台へ急上昇となったものの、イングランド銀行(BOE)四半期インフレ報告で、現行の金利水準を保てば2年間でインフレを目標の2%以下に抑えられるとの見解が示された他、英景気の減速長期化の可能性が指摘されると市場でポンド売りが殺到し、ポンド/円は207円前後の水準から急反落。他のクロス円もポンド/円の下落につれ安となり、163円手前まで回復していたユーロ/円が162円を再び割るなど円高気味に推移しました。NY時間、ほぼ市場予想通りとなった米小売売上高に対する反応は限られましたが、原油相場がガソリン在庫の減少を受けて大幅反発すると、ユーロや資源国通貨主導でショートカバーが殺到。同日安値を161.36円まで更新していたユーロ/円が163円後半へ急騰し、豪ドル/円も一時96円をタッチ。NZドル/円も安値から3円以上高い77円まで反発しました。ドル/円もクロス円の上昇につれて109.73円まで上昇、ダウが原油高や前月比マイナスに落ち込んだ米小売などを受けて一時200ドル以上下落するものの、リスク回避の動きは限られ引けにかけて概ね底堅く推移しました。

【14日(木)】 
 ドル/円が原油安を受けて109円後半へ続伸。一方ユーロ/円は欧州景気懸念の後退で夕方以降163円後半まで買われたものの、NY時間原油安に引っ張られ162円台へ反落するなど軟調。他のクロス円はまちまちの展開に。
  東京時間ドル/円は朝方午前109.01円まで下押しする場面がありましたが、前日高値からの調整売りが一巡すると午後にかけて堅調な流れとなり、109円後半へじり高で推移。しかしNY時間、米新規失業保険申請件数が悪化を示したため、強い米7月消費者物価指数(CPI)を受けたドル買いを相殺し109.30円台へ反落。それでも原油相場が主要国のエネルギー需要減速観測を受け反落したため、NY中盤市場でドル買いが再び優勢となり、ドル/円は110円には届かなかったものの109.97円まで同日高値を更新しました。またドイツと欧州の第2四半期GDPがいずれも前期比でマイナス成長となるものの、それぞれ市場予想の範囲内であったことから、欧州景気に対する過度の悲観論が後退し、ユーロ/円は夕方から堅調に推移し163円台へ上昇。しかしNY時間は原油反落を受けて1.48ドルを割ったユーロ/ドルにつれて162円前半まで軟調に推移しました。他のクロス円もNY中盤以降は、ダウが原油安を好感して100ドル以上反発したにもかかわらず、軒並み上値が重く夕方以降の上げ幅を削る展開になりました。

【15日(金)】 
 商品価格の下落が続くなかでドル/円が1月2日以来の高値110.65円を示現。クロス円はまちまちでしたが、ユーロ/円など一部を除くと堅調な地合いを維持しました。
 朝方NZ6月小売売上高が予想以上に強い結果を示しますが、NZドル/円への影響は薄く、76円後半でもみ合いが続きました。一方ドル/円は金相場が今年初めて800ドルを割り込み、原油先物もつれ安になったことが支援材料になり、午前に110円台へ乗せるなど堅調に推移。クロス円はNY時間の軟調な流れを引きずりながらも、仲値公示後に反発を示しユーロ/円が163円をタッチした他、一時94円台へ下落していた豪ドル/円も95円台へ反発。夕方になるとドル/円がさらに上げ幅を拡大し、11日高値を越えて110.65円まで1月2日以来の高値を更新。NY時間も予想以上の改善を見せたNY連銀製造業指数やミシガン大消費者信頼感の強い結果を受け、ドル/円は高値圏で底堅く推移しました。一方でクロス円はNY時間荒っぽい値動きとなり、ユーロ/円は原油相場の下落を受けて下げ幅を拡大したユーロ/ドルにつれて一時162円割れとなり、豪ドル/円も95円台で乱高下する展開に。しかしNZドル/円は特に材料のないなか5営業日ぶりに78円台を回復するなど堅調で、加ドル/円も104円台へ大幅高で推移。米景気見通しについて悲観的な見方を示したエバンス・シカゴ連銀総裁発言は特に影響せず、結局ドル/円は前週比31銭の小幅高で取引を終えました。

なお他の通貨の先週終値は

ユーロ/円162.15円(前週比3.33円安)
ポンド/円205.83円(前週比5.72円安)
豪ドル/円95.60円(前週比2.37円安)
NZドル/円77.95円(前週比0.27円高)
加ドル/円104.33円(前週比1.11円高)
スイスフラン/円100.69円(前週比1.24円安)となっています。


●先週の主な要人発言

【8月11日(月)】
「景気減速がいずれインフレを緩和させる」
--------------豪州準備銀行(RBA)議事録

【8月12日(火)】
「インフレは低下する見通し」
--------------スターン・米ミネアポリス連銀総裁

【8月13日(水)】
「経済成長は急速に減速へ」
「現行の金利水準を保てば2年間でインフレを目標の2%以下に抑えられる」
--------------イングランド銀行(BOE)四半期インフレ報告

【8月15日(金)】
「足もと成長リスクが強まってきた」
--------------エバンズ米シカゴ連銀総裁

※掲載内容は情報提供を目的としており、勧誘等を目的としたものではありませんので、お取引の最終判断はお客様ご自身の責任で行うようお願い致します。
  1  2  3   

○投票 ×投票
Powered by newsing

最新記事コラム最新記事

PR

求人検索サービス提供中
Webサービス
arr [リリース掲載・配信] 900媒体以上へリリース配信
arr [ネットショップ] 0円から開業の安心ネットショップ
arr [ホームページ制作] 見積無料、中小企業のHP制作
arr [テンプレート] 美しいHPテンプレートの格安販売
メールマガジン配信中
人気TOP10ニュース
 
track feed なかのひと