旧ソ連・ベラルーシの人々が夢見るインド
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【ベラルーシ】ベラルーシ共和国の首都ミンスクに住む人々の多くは、週末になるとダーチャ(田舎の別荘)で過ごすために町を離れるが、若い人もあまり若いとはいえない人も、女性たちは家に残り、夜になると、ある特別レッスンを受けるためにこぞって外出する。そのレッスンとは……インドのクラシック・ダンスだ。インドのダンスが今、ベラルーシの女性たちをとりこにしているのだという。
旧ソビエト連邦の"シリコンバレー"として知られたこの小さな国では、インドは常に神秘的な憧れの対象だった。人々は、モスクワ経由で届く、ロシア語吹替えのヒンディー映画をむさぼるように観たが、いつの日かインドを訪れるという夢を見る者はいなかった。薄給の身で海外旅行をするなどというぜいたくは、夢のまた夢でしかなかったのだ。
ところが、1992年にベラルーシがソビエト連邦から独立したことで、事態は一変した。インドの文化や品々に接する機会が増えたのだ。サリー、ショール、手工芸品などのインド製品を紹介する展示会が定期的に開かれたことも影響は大きい。イスコン寺院(クリシュナ神を祭る新興ヒンドゥー派の寺院。バンガロールのものが有名)も建てられ、そのエキゾチックな壮麗さは旧社会主義文化の中で生きてきた者たちの心を魅了した。こうして、ベラルーシの人々の前にインドへの道が開けたのだ。
「タージマハルの写真入りチラシを市バスの中に置いておくだけで、展示会にはベラルーシの女の子たちが大勢詰めかけてくれますよ」と、ここ数年間展示会を主催しているナヴィン・コーリは笑う。10年以上前からミンスクで暮らすナヴィンは、妻もベラルーシの女性だ。インドの日用品を販売する展示会で客対応をする販売スタッフにてきぱきと指示を出しながら、「ビジネスはうまく行っています」と言うその声は明るい。
テクノロジー信仰の強いベラルーシの人々が、ハイテク産業の成功で"インドのシリコンバレー"と呼ばれるバンガロールに惹かれるのは自然の成り行きだ。旧ソ連時代の彫像や通りは未だ改名されていないものも多いが、ミンスク市内の交通量の多い交差点のひとつと広さを誇る公園のひとつには、姉妹都市でもあるバンガロールの名がつけられている。ベラルーシ市民にとっては、夢見るほどに遠いけれども身近な国、それがインドなのだ。
※この記事は、インド専門ニュース&コラムサイト「ヴォイス・オブ・インディア」の提供です。ビジネス、政治から社会、文化、エンタテインメントまで、インド発の最新情報をお届けしています。
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