インドのブリヤダルシャン監督新作、トロントで好評
2008年09月18日 15:19更新
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【トロント】ボリウッドの映画監督ブリヤダルシャンは、短いスパンで大衆受けするコメディー映画を量産し荒稼ぎをするドル箱監督として知られているが、13日までカナダで行われていた第33回トロント国際映画祭では、これまでのスタイルとは全く異なる作品で新たなタイプのファンを獲得できたようだ。
タミル語映画『Kanchivaram』は、独立前のインド南東部の町カーンチープラムにあった絹織物工場を舞台に、共産主義に傾倒し組合運動を指揮するものの、挫折を味わってゆく織物職人の物語で、現実に起きた出来事がベースになっているという。
映画祭に参加するため、主演俳優プラカーシュ・ラーイと共にトロント入りした監督。20年以上もの間映画監督として活躍し、コメディー映画のヒットメーカーとして確固たる地位を築いているブリヤダルシャンが、今回はまるで新人監督のように興奮していた。それというのも、これまでは人々を喜ばせるために映画を撮ってきたが、自分自身を満足させるために映画を撮ったのは今回が初めてだったからだという。「このようなタイプの映画はこれまで撮ったことがなかったが、素晴らしい反応を頂けたので本当にうれしい」と満足げに語る。
『Kanchivaram』は主人公が紡ぎ出す絹のように、繊細な映像で丹念に物語が綴られた滋味深い作品で、ブリヤダルシャンのこれまでの映画を特徴付けるような要素は何一つ入っていない。ワールド・プレミアとなった映画祭で今作が高い評価を受けたことから、「『Kanchivaram』を最後にはしたくない。今後もこのようなオフビートな映画を撮っていきたいという意欲が生まれた」と、熱をこめて語る。
『Kanchivaram』はトロントの後、10月2〜10日まで韓国で開催される釜山国際映画祭の「アジア映画の窓」部門に招待されており、その他、米パーム・スプリングス、米サンフランシスコ、独シュトゥットガルトなどのメジャーな国際映画祭からも打診が来ているという。
とはいえ、この手のシリアスな作品をインド国内で公開にこぎつけるのは容易なことではない、とブリヤダルシャン自身も認めるように、公開日はいまだ未定だ。
※この記事は、インド専門ニュース&コラムサイト「ヴォイス・オブ・インディア」の提供です。ビジネス、政治から社会、文化、エンタテインメントまで、インド発の最新情報をお届けしています。
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